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2012年で結成35年を迎え、常に時代の中で革新的な存在であり、その活動のブレのなさにおいても日本のロックシーンで抜群の信頼感、存在感を誇る。1978年、鮎川誠、シーナを中心に結成。

鮎川が以前やっていたバンド・サンハウスで培ったブルースロックへのリスペクトを基盤に、YMOチームとの邂逅から生まれたニューウェイブ・テクノサウンド、そしてパンク・ロック・ブルース・サイケデリックを全て包み込んだロックンロール、また彼らのソリッドなスタイルは、後の「めんたい ロック」の基盤となり、デビュー早々から多くのアーティスト・ミュージシャンらに影響を与え続けている。

また、海外の同志へ向けての活動も、時代の先を行くものである。エルビス・コステロやラモーンズ、ウィルコ・ジョンソンとも共演,アルバムを共作、アメリカのA&Mレコード、フランスのスカイドッグ・レコードなど海外でも数多くのアナログ・CDをリリース。国内外を含め、これまでに通算35枚のアルバム・16枚のシングルを発表。

結成34周年を迎えた2011年には、サンハウス時代の盟友でありオリジナルメンバーである奈良敏博(B)が再集。結成時のメンバー川嶋一秀(Dr)と共に精力的にライブ・ツアーを行う、という点においても、ロケッツは奇跡的な存在である。デビュー時には音楽的にも社会的にも尖った若者中心だったライブ会場も現在はステージから発されるLOVE&PEACEなバイブレーションを体感するファミリーにまで世代を越えて広がっていった。

鮎川は「最初にやりたかった事が、今も一番やりたい事」、シーナは「愛と正義と勇気」というキーワードを良く語っていたが、それは彼ら自身の音楽性が変わることなく、変わりゆく時代の中で生き残っている証でもある。年間50本ものライブを行い、CM出演、映画俳優、ファッション誌のモデル、著書執筆、ラジオパーソナリティなど幅広い分野でも活躍。純粋なロックンロールへの思いに端を発したその活躍はとどまるところを知らない。

2015年2月14日、シーナ死去。

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