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LeAnn Rimesのデビューは'96年の春。カントリーミュージックがルーツの再発見を図り、若者達のムーヴメントに道を譲ろうとしていた、まさにそのタイミングだった。だからこそ13歳の彼女が、Patsy Clineの見事なフェイクともいうべき「Blue」を引っさげて登場した時、カントリーのオーディエンスは彼女に熱狂したのだ。

Rimesは'82年8月28日、ミシシッピ州ジャクソンで生まれた。2歳で歌い始め、5歳で初めてタレント・コンテストに出場、7歳の時にはステージデビューを飾っている。ブロードウェイのミュージカル『Annie II』の主役の座を逸した後、Rimes一家は彼女の音楽的目標をカントリーミュージック1本に絞ることにした(この頃までに一家はテキサス州ダラスに転居)。

Rimesは11歳でインディーズのアルバムを録音。そして、13歳でCurb Recordsとの契約を獲得する。「Blue」はBillboardのカントリーシングルチャートでは10位が最高だったが、数ヶ月にわたってカントリーシングルのベストセラーとなり、同名のアルバムはカントリーチャートのトップに踊り出た。

さらにCurb Recordsが、Rimesのインディーズアルバムの曲に『Blue』のアウトテイク数曲と「Unchained Melody」のカヴァーを加え、『Unchained Melody: The Early Years』というタイトルで新たにリリースすると、Rimesはしばらくの間、アメリカでトップセールスのアルバムを2枚同時に持つことになった。

「Blue」はDJのBill Mackが'60年代初めにClineのために書いた曲だったが、最終的にはグラミーの最優秀カントリーソングを受賞。Rimesもカントリーのアーティストには滅多に授与されないグラミーの最優秀新人賞を獲得した。

Rimesの人並みはずれた歌声については、同じく天才シンガーと言われたBrenda LeeやTanya Tuckerがよく引き合いに出される。自分の声を活かすスタンダード曲を選ぶことにかけて、彼女は超人的なひらめきを発揮してきたし、「Blue」に続くヒット曲の数々――初のNo.1ヒットとなった「One Way Ticket (Because I Can)」や「Unchained Melody」――からも、彼女がもはやLeeやTuckerと同様、長く卓越したキャリアを持つカントリーシンガーの1人であることは明らかだ。