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36クレイジーフィスツ。ジャッキー・チェンの映画『三十六迷形拳 / The 36 Crazy Fists』 (日本未公開作品)というタイトルの武術指導映画のタイトルから名づけられたという名をバンド名に冠したこの4人組は、日中6時間しか太陽が顔を出さないという極北の地、アラスカ州出身のバンドだ。アラスカ出身といえば女性ソロ・アーティストのJEWELくらいしか知られていないが、ロック・アクトとしてアラスカから全米デビューを果たしたのは、彼ら36クレイジーフィスツが初のバンドとなる。
バンドの結成は1994年の事。アラスカという土地でアメリカ本土から聞えてくるロックに影響を受けながら、ブロック・リンドウ、スティーヴ・ホルト、トーマス・ヌーナン、そして結成当初からこのバンドの一員として活動していたベーシストという4人編成でバンドを結成、彼らはDEFTONESのような静と動のコントラストを、QUICKSANDのようなポスト・ハードコアの急進性を、そしてGLASSJAWのような剥き出しの感情を備えた、強烈かつ美しいヘヴィ・サウンドを創作していた。厳しい土地環境も、氷点下の気候も、彼らにとっては自分達を向上させていく事を妨げる要因とはならなかったという。限られたシーンの中で、出来得る限りのギグをこなし、地元では知られた存在となっていた1996年に悲劇が起こる。当時のオリジナル・ベーシストが交通事故により他界してしまったのだ。しかし、彼らはその哀しい出来事を力強く乗り越え、逆にバンドとしての結束をより強いものとしたという。その直後、さらに活動の場を広げるべく新たなるベーシスト、ミック・ホイットニーをバンドに迎え入れ、アメリカ本土のポートランドへと移り住む。
その土地を活動の拠点として自らの音楽性を深く掘り下げつつ数々のギグをこなし、その気迫溢れるライヴ・パフォーマンスで着実なファンベースを築き上げていった彼らに、転機とも言える出会いが訪れる。今では無二の親友とも言えるSLINLABとの出会いがそれだ。当時CENTURY MEDIAよりアルバム・デビューを果たしていた彼らの紹介で、36のデモ・テープがロードランナーのA&Rの手に渡り、その特異な音楽性と衝撃的なパフォーマンスという彼らの武器により、晴れてロードランナーとの契約を手に入れる。デビュー前からSYSTEM OF A DOWN、BLINK 182、PRIMUS、SUICIDAL TENDENCIES、HEAD (PE)らのサポートを務め、2002年4月、SCRAP 60 PRODUCTIONによるプロデュースの下、デビュー・アルバム『ビターネス・ザ・スター』を発表する。アラスカ出身、という珍しさと、彼らの持つ強力な音楽性を詰め込んだこのアルバムの発表でその名をアメリカ全土に広め、発表後もCANDIRIA、GOD FORBIDといったバンドとの全米ツアー、そしてレーベルメイトであるKILLSWITCH ENGAGE、そしてFIVE POINTE Oとのジョイント・ツアー、ROADRAGE TOURもヨーロッパで行い、各地で観客を魅了し続けていく。
ツアー終了後、メンバーは新作に向けての準備を始める。ツアー中に書きとめておいた楽曲、新たに生み出された楽曲などをまとめ、DASHBOARD CONFESSIONALなどを手がけるジェイムズ・ワイズナーをプロデューサーに、そしてミキサーにはヘヴィ・ミュージック界にこの人ありといわれる名手アンディ・スニープを迎え制作した作品、『ア・スノウ・キャップト・ロマンス』を2004年に発表する。ナチュラルなサウンドを得意とするジェイムズと、強力なパワーを音に与えるアンディ、そして彼らの持つ繊細かつ激情がほとばしるサウンドが見事なハーモニーを醸し出した今作で、彼らはさらに一皮向けた36クレイジーフィスツ・サウンドを作り上げる事に成功、そのサウンドの成長と、磨き上げられたパフォーマンスを武器に全米のみならずヨーロッパにもその名をとどろかす事となる。この作品をサポートするべく、バンドはレーベルメイトでもあるKILLSWITCH ENGAGEやCHIMAIRAのほか、BURY YOUR DEADやFROM AUTUMN TO ASHESらと、約1年にも及ぶ大規模なツアーを行ない、そのヘヴィなサウンドと、THURSDAYやTHRICEなどにも通じるエモーショナリズムを武器に繰り広げられるパフォーマンスは各地で絶賛される。
バンドの結成は1994年の事。アラスカという土地でアメリカ本土から聞えてくるロックに影響を受けながら、ブロック・リンドウ、スティーヴ・ホルト、トーマス・ヌーナン、そして結成当初からこのバンドの一員として活動していたベーシストという4人編成でバンドを結成、彼らはDEFTONESのような静と動のコントラストを、QUICKSANDのようなポスト・ハードコアの急進性を、そしてGLASSJAWのような剥き出しの感情を備えた、強烈かつ美しいヘヴィ・サウンドを創作していた。厳しい土地環境も、氷点下の気候も、彼らにとっては自分達を向上させていく事を妨げる要因とはならなかったという。限られたシーンの中で、出来得る限りのギグをこなし、地元では知られた存在となっていた1996年に悲劇が起こる。当時のオリジナル・ベーシストが交通事故により他界してしまったのだ。しかし、彼らはその哀しい出来事を力強く乗り越え、逆にバンドとしての結束をより強いものとしたという。その直後、さらに活動の場を広げるべく新たなるベーシスト、ミック・ホイットニーをバンドに迎え入れ、アメリカ本土のポートランドへと移り住む。
その土地を活動の拠点として自らの音楽性を深く掘り下げつつ数々のギグをこなし、その気迫溢れるライヴ・パフォーマンスで着実なファンベースを築き上げていった彼らに、転機とも言える出会いが訪れる。今では無二の親友とも言えるSLINLABとの出会いがそれだ。当時CENTURY MEDIAよりアルバム・デビューを果たしていた彼らの紹介で、36のデモ・テープがロードランナーのA&Rの手に渡り、その特異な音楽性と衝撃的なパフォーマンスという彼らの武器により、晴れてロードランナーとの契約を手に入れる。デビュー前からSYSTEM OF A DOWN、BLINK 182、PRIMUS、SUICIDAL TENDENCIES、HEAD (PE)らのサポートを務め、2002年4月、SCRAP 60 PRODUCTIONによるプロデュースの下、デビュー・アルバム『ビターネス・ザ・スター』を発表する。アラスカ出身、という珍しさと、彼らの持つ強力な音楽性を詰め込んだこのアルバムの発表でその名をアメリカ全土に広め、発表後もCANDIRIA、GOD FORBIDといったバンドとの全米ツアー、そしてレーベルメイトであるKILLSWITCH ENGAGE、そしてFIVE POINTE Oとのジョイント・ツアー、ROADRAGE TOURもヨーロッパで行い、各地で観客を魅了し続けていく。
ツアー終了後、メンバーは新作に向けての準備を始める。ツアー中に書きとめておいた楽曲、新たに生み出された楽曲などをまとめ、DASHBOARD CONFESSIONALなどを手がけるジェイムズ・ワイズナーをプロデューサーに、そしてミキサーにはヘヴィ・ミュージック界にこの人ありといわれる名手アンディ・スニープを迎え制作した作品、『ア・スノウ・キャップト・ロマンス』を2004年に発表する。ナチュラルなサウンドを得意とするジェイムズと、強力なパワーを音に与えるアンディ、そして彼らの持つ繊細かつ激情がほとばしるサウンドが見事なハーモニーを醸し出した今作で、彼らはさらに一皮向けた36クレイジーフィスツ・サウンドを作り上げる事に成功、そのサウンドの成長と、磨き上げられたパフォーマンスを武器に全米のみならずヨーロッパにもその名をとどろかす事となる。この作品をサポートするべく、バンドはレーベルメイトでもあるKILLSWITCH ENGAGEやCHIMAIRAのほか、BURY YOUR DEADやFROM AUTUMN TO ASHESらと、約1年にも及ぶ大規模なツアーを行ない、そのヘヴィなサウンドと、THURSDAYやTHRICEなどにも通じるエモーショナリズムを武器に繰り広げられるパフォーマンスは各地で絶賛される。
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