上々颱風

前身である“紅龍&ひまわりシスターズ”を経て、90年エピックソニーよりデビュー。JAL沖縄
キャンペーンのテーマ曲「愛より青い海」をリリース、そのCFキャラクターとしても登場。2ndアルバム『上々颱風2』ともども大ヒットとなり、独特なキャラクターで存在を広く知られ多くのファンを獲得。

これまでに日本全国各地はもちろん海外も含めて500本以上のライブを行っており、その会場はホールや劇場はもちろん、芝居小屋や歌舞伎小屋、酒蔵、寺社仏閣の境内、闘牛場、魚市場、河川敷など実に様々。“場”を活かすためそのライブ自体も会場により形態を変え、エレクトリック、アコースティック、時には無電気ライブを行うなど、その時その場でしかできないライブを繰り広げるという変幻自在さ。またツアーも独特で、祭りを見物しながらの東北ツアー、歌舞伎小屋をくまなく回る愛媛県1県集中ツアー、五島列島を迷走する離島ツアーなど、あちらからこちらへとその面白い“場”を渡り歩く。さらに、日仏交流としてフランス各地の音楽フェスティバル、国際交流基金主催東南アジア5ヶ国ツアー、その他中国、インド、韓国などワールドワイドに活躍の場を広げ、海外各地でのCDリリースも実現。他に類を見ない活動スタイルも強烈なインパクトをもったその独特な音楽とあいまって、各方面から注目を集める。

映画では、宮崎駿企画・高畑勲監督によるスタジオ・ジブリのアニメ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」のサウンドトラック、「夜逃げ屋本舗2」の主題歌、「大往生」の音楽を担当。

舞台では、木の実ナナ主演のミュージカル「阿国(OKUNI)」の音楽を担当(劇中歌はすべて上々颱風のオリジナル曲で構成され、阿国一座として生演奏をするばかりでなく役者としても出演)、90年の初演より参加、各方面から絶賛される。2007年3月、4月には新橋演舞場、京都・南座で計49回の再演を行なった。

現在、東京都内では、90年以来毎年開催してきた“新宿花園神社”が今年18回目、劇場を活かした世田谷パブリックシアター公演は11回目、元グランドキャバレー・東京キネマ倶楽部では派手に年末公演を行うなど多種多様。2006年にはフジロックフェスティバルにも出演するなど全国各地で活発なライブ活動を行なっている。また、2007年6月には国際交流基金の支援事業でドイツのデュッセルドルフ、ケルンでコンサート行ない、大成功を収めた。

これまでにCDアルバム13枚、シングル19枚、DVD1枚を発売した他、シンディ・ローパーのアルバム「Sister of Avalon」にもゲストで2曲参加している。その他、2007年4月には上々颱風初の絵本「ハラホロの涙」をランダムハウス講談社より出版するなど、その活動は多岐にわたる。

2009年3月18日、約3年ぶりのニューアルバム「上々颱風12～土民の歌～」を発売。