シック・オブ・サラ、待望の日本上陸は5月20日


2010年に公開予定のアメリカ映画『ザ・ランナウェイズ』をご存知だろうか。ジョーン・ジェットとシェリー・カーリーを中心に、流星のように現れたバンドの光と影を描く映画だ。これまでマリリン・マンソンやデビッド・ボウイといった数々のアーティストのPVを手がけてきたフローリア・シジスモンディが監督・脚本を務めるもので、ジョーン・ジェット本人も製作総指揮を担うという。
そんなランナウェイズの衰退をテーマとした映画公開をも控える昨今において、オール・ガールズ・ロックバンドへの注目が再燃する余震を思わせるバンドが登場する。それがシック・オブ・サラだ。
USインディ・ロック・シーンで話題となっている彼女達は、5人組のオール・ガールズ・ロックバンド。日本デビューは2009年5月20日である。
2009年2月からFMQBチャートでシングル「ビタースウィート」が9位、アルバムが12位を記録したのを始め、全米の各ラジオ局でスマッシュ・ヒット、カレッジチャートでもアルバム『シック・オブ・サラ』は34位に食い込み、現在、全米ツアーの真っただ中。スリーター・キニー、ベイブズ・イン・トイランド、ミシェル・ブランチから影響を受けたキャッチーで繊細なメロディとバンド・サウンドは、エディ・ブリケルが好きな方にもうけるだろうし、日本でも女性からの支持を大いに得るのではないだろうか。
シングル曲を筆頭にロックで軽快なナンバーも心地よいが、敢えてギタリストが3人、
そしてメンバー全員が歌える強みを活かした作品は、数多のバンドと一線を画す魅力のひとつだ。アコースティック・ナンバー「フォール」や「コモン・ミステイク」「ペイント・ライク・ザット」といった大らかでオーガニックな匂いをも放つ作品群は、シック・オブ・サラを楽しむ醍醐味の一端でもある。
ちなみにヴォーカル/リズム・ギターのアビーシャは18歳の時まで沖縄に住んでいたそうで、この春には日本に来日するはずだったが、アルバムのヒットでスケジュールがまったく空かず、しばらくは日本に帰ってこれなくなったのだそうだ。







