DIR EN GREY、リンキン・パークとの競演秘話

去る11月16日、今年2回目のヨーロッパ・ツアーから帰国したDIR EN GREYは、それからちょうど1週間後にあたる11月23日、24日の両日に行なわれたリンキン・パークのさいたまスーパー・アリーナ公演にスペシャル・ゲストとして出演した。
26日の名古屋公演、27日の大阪公演には彼らは出演しないが、すなわちネタバレを気にする必要がないということでもあるので、さっそく両日の演奏曲目をお知らせしておこう。
- 11月23日(金・祝)
- REPETITION OF HATRED
- Merciless Cult
- LIE BURIED WITH A VENGEANGE
- GRIEF
- THE FINAL
- DOZING GREEN
- CONCEIVED SORROW
- dead tree
- 朔-saku-
- THE DEEPER VILENESS
- 11月24日(土)
- THE FINAL
- THE FATAL BELIEVER
- REPETITION OF HATRED
- CONCEIVED SORROW
- dead tree
- OBSCURE
- DOZING GREEN
- HYDRA-666-
- 鼓動
- 朔-saku-
ちなみにリンキン・パークのマイク・シノダの実弟には京都在住歴があるうえにDIR EN GREYのCDを購入していたという事実があり、彼を通じてマイク自身も前々から彼らのことを認知していたという。今回の共演は、両バンドのツアー・ブッキングを手がけるアメリカのエージェントが共通の人物であることをきっかけに実現したもので、もうひとりのフロントマン、チェスター・ベニントンも前々から「こんなにも素晴らしい評価を持つバンドと一緒に公演ができることを、楽しみにしている」と述べていたが、実はそんな接点も存在していたというわけだ。
そして12月5日には、今年3度目となる国内ツアー<TOUR07 THE MARROW OF A BONE> がいよいよ開始されることになるが、今回は11公演すべてが、昨年夏の<THE FAMILY VALUES TOUR 2006>でロードの日々をともにしたアメリカの5人組、10YEARSをサポート・アクトに迎えてのものとなる。この件について、薫は次のように語っている。
「今年はとにかくたくさんライヴをやってきましたけど、毎回同じようなツアーばかりでは自分たちとしても刺激が足りなくなってくるし、常に新鮮なものにしたいですからね。同時に、10YEARSとは前々から『何か一緒にできたらいいね』という話をしていたんです。それで今回、たまたまタイミングも合って……」
参考までに、10YEARSは、昨年7月に日本でも発売された『オータム・エフェクト』以来となるニュー・アルバムのレコーディングを、すでに事実上完了している模様。おそらくはここ日本で、次作からの新曲も披露してくれることになるに違いない。
このツアーにまつわるさらなる情報、そして12月19日に発売の決まったDIR EN GREY 史上初のベスト・アルバム『DECADE 1998-2002』『DECADE 2003-2007』に関しては、また、ごく近いうちに改めて。
増田勇一







