Forever Young シリーズ:イギリスのロック史に残る名盤が復刻

2005.07.08 00:00

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[PLAY LIST]
♪リグレット
♪スプーキー
♪パーフェクト・キス
♪スーナー・ザン・ユー・シンク
♪ビザール・ラヴ・トライアングル
♪ラウンド&ラウンド
♪ヴァニシング・ポイント
♪ドリーム・アタック
♪5 8 6
♪24アワーズ

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ニュー・オーダー、ジョイ・ディヴィジョン
by 王様
ニュー・オーダー
~マンチェスターという街が作り出した熱狂~

王様は、80年代に「波」というレコード・ショップに勤めていたんじゃが、音楽シーンは混沌としておったのぉ。そんな
中、王様よりも若い店員に絶大な影響を与えていたのが、マンチェスターという街が産み出した「ファクトリー」という
レーベルの音楽。TV局のレポーターをしていたトニー・ウィルソンという男が、刺激的な音楽と若者がそれを楽しむ場
所をプロデュースし、作り上げたのが「ファクトリー」というレーベルであり、ダンス・クラブであるな。

ニュー・オーダーもそこから生まれたバンドのひとつで、ジョイ・ディヴィジョンというバンドがその前身じゃ。ジョイ
・ディヴィジョンには、全身全霊で歌うイアン・カーティスというヴォーカリストがいたのだが、病気と精神的なダメー
ジの末、自殺。残ったメンバーがイアンの意志を継いで結成したのがニュー・オーダー(新秩序)である。彼らの音楽は
、心地よいダンス・ビート、漂うようなベース、そして、哀愁をおびたメロディーが特徴。そして、その音楽はマンチェ
スターという街の空気・ダンスフロア・若者のパワー・ファッション・DJ・ドラッグなどが混じり合って生み出された文
化だと思うぞ。考えてみれば、王様の愛する60~70年代ロックも、音楽・若者・ファッション・ドラッグなどが混じり合
って熱を帯びた文化。そう、いつの時代も若者の熱狂が主役なんじゃなぁ。王様がレコード・ショップの店員をしていた
頃、ニュー・オーダーの新作12インチ・シングルに狂喜していた若いスタッフを理解できなかったのは、もう王様が若く
なかった、ということじゃな。王様はクラブの大音量が苦手だったし、ドラッグもやっていませんでしたから。えへ。
当時の「ファクトリー」の音楽をより深く楽しむために、映画『24アワー・パーティー・ピープル』を観ることをオスス
メしますぞ!見た後に彼らのCDを聴けば、グッと気持ちが入るぞよ!

ジョイ・ディヴィジョン
~英国パンクの次なるステージ~

それにしても「セックス・ピストルズ」の影響力の大きさには、改めて驚かされますなぁ。楽器演奏の技術があまりなく
ても、音楽とメッセージ、ファッション、パフォーマンス、人間の感性などが結びつく事によって、強力な自己表現が可
能となることを証明して見せたのじゃ。1977年に結成された「ジョイ・ディヴィジョン」の主要メンバー、イアン・カー
ティス(歌)、バーナード・サムナー(G)、ピーター・フック(B)の3人も、やはりまたピストルズらのパンク・サ
ウンドにノックアウトされてバンド活動を始めたのだからのぉ。この頃、王様は高校生で、同じ英国ロックファンでも、
ハード・ロックひと筋。今回始めてジョイ・ディヴィジョンを研究したもんじゃから、ここはひとつ直訳を多めにはさみ
込みながら話を進めさせていただきますぞ。
出会った3人が結成したバンドの名前は最初「スティッフ・キトゥン」(王様訳して、カチカチの子猫ちゃん=死んだ子
猫)であったぞ。う~む、やはりパンク・バンドはショッキングなネーミングが大切じゃからな。次にバンド名を「ワル
シャワ」(ポーランドの首都)に変更。そして最終的に「ジョイ・ディヴィジョン」に落ち着いたのじゃが、これはナチ
収容所にある従軍慰安婦系の部署の名前なので、王様流に訳すならば「喜び組」!これっきゃないでしょ。
サウンドは、カリスマ歌手のイアン・カーティスが好きだった「イギー・ポップ」や「ヴェルベット・アンダーグラウン
ド」(苔のように繁殖する地下組織)、「クラフトワーク」(職人仕事)の影響を感じさせるものの、ドラッグ音楽のよ
うな、病的な世界を漂わせる非常に鬼気迫るものであった。そしてその後、彼らはパンク・ロックからクラブダンス音楽
への掛け橋となる役割を担うことになるのである。それがイアンの死を乗り越えて作られたバンド「ニューオーダー」(
新秩序)になるのじゃ!

王様のプロフィールはコチラ



 

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