グラミー賞:ルーサー・ヴァンドロス、年間最優秀ソングを受賞
昨年4月に脳卒中で倒れ、現在治療に専念しているため2月8日の授賞式には出席できなかったルーサー・ヴァンドロスだが、リチャード・マークスと共に「Dance With My Father」で主要部門の一つ、年間最優秀ソングを受賞した。
当日はマークスと一緒にルーサーのマネージャーが出席、次のようなメッセージを読み上げた。
「こうした栄誉ある賞を受賞できて本当にうれしい。この曲が多くの人々の心に届いて光栄に思う……。サポートしてくれた友人、家族、ファン、そして医師、看護士たちに感謝したい。また、この曲に惜しみない声援を送ってくれた母親にも感謝したい。お母さん、ありがとう」。
一方、パートナーのマークスは「ルーサーとは13年間いっしょに活動してきた。彼とは友達で、愛している。彼と一緒にここに立ちたかった……ルーサーには素晴らしい才能がある。ユーモアもある……シカゴにいる僕の母親、そして亡くなった父親に感謝したい。彼は今頃、ルーサーの父親と一緒に天国でシャンペンを開けているだろう」と語った。
彼はまた、セリーヌ・ディオンと共にヴァンドロスに敬意を払うステージを展開。マークスがピアノを、ディオンがヴォーカルをとって「Dance With My Father」を演奏した。冒頭、音声上の技術的なトラブルが発生し、ディオンの声が聞こえないというハプニングに見舞われたものの、息のあった素晴らしいパフォーマンスを披露した。
ヴァンドロスは、会場に届いたビデオ・メッセージの中で「皆さんの愛とサポートに感謝します。僕がさよならと言ったからといて、永遠に会えなくなるわけではありません」としっかりした口調で語り、最後に“愛の力を信じる”と歌を口ずさんだ。
授賞式には出席できなかったヴァンドロスだが、現在、ニューヨークの病院で治療を続けており、順調に快復に向かっているという。
T.Kimura







