【音楽と映画の密接な関係 2002 夏休み Special!・後半】選りすぐりの映画を大紹介!
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※夏休み映画特集<前半戦>はこちらから! 文●原令美(R)、編集部(H) |
『バイオハザード』![]() |
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暑い夏にピッタリの怖い映画の登場。久しぶりに背筋がゾクゾクした。といってもストーリーやクリーチャーが恐ろしいんじゃなくて、怖いのは“音”なのだ。現場音や効果音、バックに流れる音楽を含め、音作りが実に巧みで、人間の心理を突いた仕掛けがなされている。おかげで何度も椅子から飛び上がりそうになってしまった。![]() 人気ゲームシリーズ『バイオハザード』の実写版映画化で、主演は『フィフス・エレメント』のミラ・ジョヴォヴィッチ。ゲームを知っている人も知らない人も楽しめるように脚本を工夫したというだけあって、バックグラウンドを知らなくても、冒頭からグイグイ引き込まれる。目の前にいつ、何が飛び出してくるのか、敵が見えない恐怖。そこに突然、フルボリュームで衝撃音が鳴り響くもんだから、もう…! 心臓の悪い人にはお勧めできないかも(苦笑)。でも、モデル出身の美女ミラが銃を構えて惨劇の現場を闊歩し、危険な罠をくぐり抜け、次々と襲い掛かる敵と戦うさまを見ているだけで、現実逃避の心地よさに浸れるのだ。彼女の体を張ったアクション・シーン(ほとんどスタントなしでこなしたという)はそれほど素晴らしい。すでに続編の企画も進められているらしいし、これが彼女の代表作になるのではと思う。 |
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ついに出ました、超おバカ映画『オースティン・パワーズ』第3弾! 当初は低予算映画として始まったはずのこのシリーズも、回を追うごとにスケールアップし、3作目の今回はなんと製作費160億円。そのすべてをおバカにつぎ込んで、全世界おバカ計画始動!と豪語するところが何とも言えず期待をそそる。キャッチフレーズは「おバカもいいかげんにしなサイケデリック!」
ビヨンセやブリトニーは劇中でしっかり歌っているし、マイク・マイヤーズ+マシュー・スウィート+スザンヌ・ホフス(バングルス)によるミング・ティーの演奏シーンや、70年代の伝説のディスコ“スタジオ54”を彷彿させるきらびやかなダンスシーンもあるし、今作はある意味、音楽映画として見てもかなりイケテルかも。当然、ビヨンセの初ソロ曲をフィーチャーした通称「おバカもいいかげんにしなサウンドトラック」も、’70年代サウンド満載で◎。(R) |
▲かの007ことジェームズ・ボンドと同じ英国諜報機関MI6に所属するエージェント、オースティン・パワーズ。またしても悪の帝王Dr.イーブルの魔の手が迫ってきて、戦いの舞台はなんと日本に…!? ●8/24より全国松竹東急系にて公開
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『スクービー・ドゥー』![]() |
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アメリカでは1969年から22年間大人気を博していたTVア![]() 若者4人と犬1匹でチームを組む「ミステリー社」は、次々と怪奇事件を解決し有名になっていくのだけど、これがかなりのドタバタ。犬のスクービーは図体デカいクセに(体重70kg、立ったときの身長180cm)、超~臆病モノ。ミステリー社の4人は、みんな個性的でバラバラなんだけど、みなワガママ。そんなことだから解散の憂き目にあうことに。そこにミスター・ビーンことローワン・アトキンソンが絡んできて……。ハチャメチャで楽しくて、ラストで「え~!」と言うか、「やっぱり…」と思うかは、観る人次第!
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金城武がまたクールな役どころで登場。闇の世界で生き、暗い過去を背負った主人公を演じる……といえばシリアスであるからして、つい最近までTV番組「ゴールデンボーイ」でコメディタッチの演技をしていたとは思えないほど。彼の魅力はこの両極にあるのだろうけど、今回はどうだろうか。個人的には金髪に染![]() このスリリングなストーリー展開を盛り上げる主題歌は、レニー・クラビッツの「DIG IN」。山崎貴監督(ビジュアルエフェクトを浸透させた「ジュブナイル」)が熱望して、決まったという。レニーにとって映画主題歌はこれが初となる。(H) |
▲闇の取引現場に現われブラックマネーを奪還、依頼者にその金を送り戻す”リターナー”ミヤモト(金城武)。そんな彼には暗い過去が……。 ●8/31より、全国東宝系にて公開! (C)2002 FUJI TELEVISION NETWORK/TOHO/AMUSE PICTURES/ROBOT/SHIROGUMI/IMAGICA |