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Missy “Misdemeanor” ElliottとプロデューサーのTimbalandは再びドープを売り出そうとしている……、といってもドープビートのことだ。この”Beat Biters”(前作『Da Real World』でMissyは2人のコンビをこう呼んだ)は、彼女のElektraでの3枚目のアルバムとなった『Miss E…So Addictive』で、催眠的かつ部族的でファンキーな音楽/歌詞のスタイルを模倣するという、より大きなチャレンジに直面しそうだ。
「恋に夢中みたいな時期は通り過ぎたから、歌詞の焦点を変えてみたの」とMissyは説明する。「“あなたに首ったけ、でも大嫌い”みたいなのも通り過ぎた。その次は“お金をちょうだい”の時期をやり過ごしたわ。それから、“あんたみたいなろくでなしはもうたくさん”になったの。私はこうした話題に触れずに何ができるかを自問自答した。Princeのレコードはどうだったろう? 大ヒットした“Sexual Healing”タイプの作品はどうなったのか? それで私はセクシーなレコードを世に問うことにしたの。大衆の関心を呼ぶようなレコードをね。たとえば“彼女は言った、『1分の男なんていらないわ!』”みたいな」
「One Minute Man」は『Miss E…So Addictive』からの(「Get Ur Freak On」に続く)2ndシングルで、アルバムに収録された2つのバージョンに登場したJay-ZとLudacrisをフィーチャーしている。
「男性を代表する人物を登場させて、私は女性を代表しているの」とMissy。「Ludacrisはとってもホットな声をしているから大好き。スタイルもすごく個性的だし、キャラクターもあるから、私とうまく共演できると思ったわ。私はJay-Zの大ファンでもあるから、両方と共演できるなんて最高だった。気軽に電話して“ねえ、私と一緒にやってくれる”って聞いたら、Jay-Zは“いいねぇ、すぐ行くよ”って感じだったわ。Ludacrisはスタジオで出会って、一発でノックアウトされたの」
全16曲のCDにはさまざまなゲストがフィーチャーされている。「Dog In Heat」にMethod ManとRedman、ラジオ向けのバラード「Take Away」にGinuwine、ファンキーな「Slap Slap」にはa Bratが参加したほか、Eveはこれまで聴いたことのないほどの好演を残している。
「“This Is For My People”を作ったとき、テクノ・ミーツ・ヒップホップみたいにしたかったの」「これはレイヴ型のジョイントよ。もうひとりのヒップホップアーティストが私と共演するというのはドープなことだと思えたの。Eveのことが浮かんで聞いてみたら、彼女はすぐにスタジオにやってきて録音してくれたわ。トラックは彼女が何か変わったことができるようにしてあったから、Eveは見事に期待に応えてくれたのよ」
Missyは「Get Ur Freak On」のリミックス版でNelly Furtadoを招いて新たなエレメントを加えている。「彼女は最高だったわ」とMissyはNellyの仕事ぶりを振り返る。「レゲエのチャントをやってもらったの。これを聴いたらみんなブッ飛ぶでしょうね。彼女はポップシーンではすでにホットなアーティストだけど、R&B界の人たちもこのトラックを聴いて彼女をリスペクトするようになるわよ」
Missyは最新作の出来栄えに満足しており、そのプロモーションのために慣れ親しんだ快適なゾーンを離れることさえ計画しているという。702やAaliyahなど数多くのアーティストにヒット曲を提供してきたソングライターでもある彼女は、「あまりにも長い時間をスタジオで過ごしてしまったわね」と認める。
「今回のアルバムでは外へ出てファンの人たちと会うつもりよ。インストアライヴやパーティをたくさんやってね。エキサイティングなことだわ。実際に外に出てみるまで、どれほど多くの人が会いたがっているかわからないものなの。あんなにスタジオにこもりっきりになるなんて、思ってもみなかったわ! ファンの人はいつもよりずっと私に会えるようになるはずよ」
By Marci Kenon/LAUNCH.com |