パワー満ちあふれた要注目の3人組が炸裂!
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| 要注目であることに間違いはない。 “男気”“勢い”、そこに“ロック”。 汗を飛び散らすデジタル、本能の構築、そして信念。 Hi-5が放つ輝きは、観る者全てを閃光に包んでしまうパワーに満ちている |
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な~んにも考えちゃいないのか? Hi-5! ――いきなりですが“当初Hi-5はブルースバンドとして始まった”って、ホントですか?
武田(Vo,Key): ――当時からギターは無かったわけですか? 野口(Vo,B): 武田: 取材で「ギターがいないんですねー」とか言われて「そういえばそうですねー」って ――まぬけですねぇ。 全員: ――ま、音を聴きライヴを観る限り、お約束的ギターの存在が不要なことくらいリスナーもロンチも分かっちゃいるんですが、それにしても極めてイレギュラー…個性的ながらもリスキーな編成でしょう? 頭の中でギター・サウンドは鳴っていないんですか? 武田: ――やっぱりそうですか。そのサウンドはシンセはともかく、野口さん、あなたのベースがその位置を担っていたりしませんか? 野口: ――既成のバンド構成がぶちこわされていますが(笑)、なんでこんなことになったんでしょうか。 野口: 武田: 多分最初の時点で僕らがメチャメチャ賢かったら、このバンドは即日お開きになってたかも(笑)。でも、勢いもあったし、音を出したとき“このバンド面白い”“これでいける”って思ったんです。デビューできるとかそういう意味ではなく、他のバンドとわたりあえる!という意味で。しかも本人が楽しめる。そもそも3ピースというのは個々の責任が大きくなっていきますから、その責任が大きければ大きいほど力を発揮するっていうか…、基本的には音楽で認められたい3人が集まっていますから。 ――ジャム・セッションから生まれるHi-5の前、それぞれ別のバンドを演っていたんですよね。
野口: ――普通でいいじゃないですか。 野口: ――武田さんは? 武田: そのバンドはあとで僕が受け継いで…それはそれで楽しいわけですが(笑)。 ――ロックの王道、ど真ん中ですなぁ。 全員: ――でも結局、Hi-5。 武田: ――極めて原始的な衝動ですね。しかもそれなりのキャリアを積んだ連中のカオスってやつだ。 野口: ――演奏能力が無いと音楽を奏でることすら出来ませんが、演奏力よりも大事な“スピリット”を強靭に維持できた一番の強みは何だったのでしょうか。 武田: ――どんなバンドもぶちあたる壁の一つ…“オリジナリティ”という点ではどう感じていましたか? 野口: ――まあ、計算があるとも思えませんが(笑)、でも、(自分を)信じて済むなら誰も苦労はしないでしょ? 武田: ――あ、それは想像できる。かっこよさそうだ。 野口: ――曲作りという点に関してはいかがですか? 武田:
小田(Dr): ――スタジオで音を出しながら? 小田: ――で、歌詞は? 武田: 野口: 曲ができてから曲名を考えるんです。みんなが考えるときもありますし、誰かがポコッというときもありますし…でその曲名からインスパイアされて武田さんが書いてくる。 ――歌詞カードを見るとですね、1曲に2行しかなかったりするんですけど(笑)、これで楽曲が成り立つという点に驚愕しているんですが(笑)。 武田: 野口: 詞は曲のイメージをタイトルにした時点で完成なんです。イメージですから、人によって捉え方が全く違うでしょ? その抽象さですよね。絵という曲ができてタイトルができる。それでもう決定なんです。 小田: 曲とタイトルの感想を歌詞に書くって感じかな。 武田: イメージを固定したくないというか…。音楽にかかわらず、絵でもそうなんですけど、ひとつのものしか感じられないようなものは、僕、芸術じゃないと思うんですよね。見た人が見た人なりの感想を持てるのがやっぱ芸術だと思うんで。 小田: どれも間違いではないですからね。きっとその人はそう思ったんだからそれが正しいんだと思うんです。 ――なるほど。一方で、最新アルバム『maximum volume』は全て一発録りというお話ですよね? 事実、まさしく“ライブな音”でかっこいいから良いんですが(笑)、なんでまたせっかくのスタジオ・レコーディングという場で“一発録り”なんて暴挙を(笑)? 武田: 野口: ――んな、あほな。 武田: ――…まぁ、そりゃそうでしょうけど…。グルーヴも出て時間も1/3で済む、こりゃいいことづくめじゃねえかってことっすかね。 武田: ――なるほど。逆に、実際のサウンド作り! これはかなり作り込まれた凝ったものですよね。結構大変なんじゃないんですか? 野口: ――Hi-5のベースは明らかにギターの役割をも兼ねている側面がありますよね。ベースとディストーション・ギターとは明らかに帯域も違えばアンサンブルの位置付けが異なる…その相反するものの両立はものすごいチャレンジだと思うんですが。 野口: 野口: 武田: 俺の眼が言ってた?(笑)「激しくしてぇ、激しくして~もっと激しくぅ」 野口: ――ちなみにマニアックな話ですが、機材は何を? 野口: ――ほお、で、サンズザンプからラインとベーアン(註:ベースアンプ)へ? 野口: ――あちゃぁ、こらまた個性的。 野口: ――歪んだベース・サウンドで輪郭を持たせながらしっかりと定位を持たせるのは、そのあたりに秘密がありそうですね。一方シンセも個性的でしょう? 武田: ――その点ドラムはいかがですか? 3ピースですからドラムに課せられる部分も大きいとか? 小田: ――そうですよね。ど真ん中でばっちり見えるドラマーってなかなかいないですよね。おいしいですね。 小田: ――Hi-5の最大の魅力に、そのライヴでの強烈なインパクトがありますが、最後にステージ上での信条を聞かせてもらえますか? 武田: ――なるほど。 武田: ――毎度ながらライヴ、期待していますよ。 野口: 武田: でもね、そん時はそれでいいんですよ。僕らが気持ちよく演って最高やった!って思ったんであれば、人がどう思おうが例え客がのらなかったとしても「おー、なんかすごいバンドがおるな」っていう印象を絶対受けたはずですから。 |








