【インタビュー】10-FEET、『アオアシ』オープニングテーマ「Fortress Defense」が物語るサウンドへの旺盛な好奇心「情熱とモチベーションに溢れている」

2026.10.06 18:00

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主催フェス<京都大作戦2026>を含め、この夏もライブに明け暮れていた10-FEETが「壊れて消えるまで」以来となる最新シングル「Fortress Defense」を10月5日配信リリースした。

同曲は現代のサッカーバイブルとして知られる小林有吾の同名漫画を原作としたTVアニメ『アオアシ Season2』第1クールのオープニングテーマ。原作のファンだというTAKUMAが書き下ろしたラップをフィーチャーしたロックナンバーだ。この8月、10-FEETが担当した阪神タイガースの夏のイベント『TIGERS B-LUCK DYNAMITE SERIES 2026』のテーマソング「マンブリンシティ」もラップをフィーチャーしたロックナンバーだったが、ともに彼らが得意としてきたミクスチャーロックサウンドの流れを汲みながら、ヘヴィに迫る「マンブリンシティ」に対して、今回の「Fortress Defense」はダンサブルなアプローチが光る意欲作となっている。狙っているのか、それともたまたまなのか──。

「これをひとつのバンドでやってるんか!?って思ってもらえたらおもしろい」と彼らも語っているが、「第ゼロ感」「壊れて消えるまで」、そして「Fortress Defense」と新曲をリリースするたび、変化するアプローチが物語っているのは、新たなサウンドを求める彼らの好奇心だ。それはまだまだ尽きることがない。

   ◆   ◆   ◆

■こうしたらキラーチューンが生まれるんだよね
■みたいな魔法がかかってるんじゃないだろうか

──「Fortress Defense」、とてもカッコいい曲でした。加えて、興味深いというか、いろいろと好奇心をくすぐられる要素が散りばめられた曲になっています。曲について聞かせてもらう前に、<京都大作戦2026>、おつかれさまでした。

TAKUMA:ありがとうございました。

──もはや2ヵ月くらい前の話になってしまいますが、<京都大作戦2026>2日目の10-FEETのライブ中のMCが印象に残ったので、それをちょっと振り返らせてください。「2日間、見る人の人生を変えるようなライブばかりですごかった。今日はもう、それを超えなくていいんじゃないか」とおっしゃっていましたが、それを聞いて、“そこまで正直に言っちゃうんだ!?”ってちょっとびっくりしたんです。

TAKUMA:あー、いや、すごくポジティヴな意味合いで言ってたと思うんです。“そういう心構えでいたら、超えられるライブができるんじゃないか。で、みんながもっと楽しくなるんじゃないか”って。そんなふうに思ってたことは憶えてます。“あの時、あそこにいた全員に幸あれ”というか、“みんなが楽しい思いをして、帰ってくれたらいいな”って全バンドがそう願ってるって感じてたし、お客さんも同じように思ってるっていうのを感じてたんで、そんなことを言いたくなったんだと思います。

TAKUMA (Vo, G)

──なるほど。“超えられた/超えられなかった”はさておき、今年の<京都大作戦>2日間を振り返っていかがでしたか?

KOUICHI:2日間ともほんま、みんなすごくいいライブをしてくれて。

NAOKI:牛若ノ舞台と源氏ノ舞台を行ったり来たりしながら、ステージ袖でライブを見つつ2日間を過ごしたんですけど、本当に圧倒されるライブばかりでした。

KOUICHI:毎年のことですけどね。それをもらって、自分らは一生懸命やるっていう。そこは変わらずにやったつもりですけど、お客さんはどう思ってくれたかな。

──もちろん楽しんでいたと思いますよ。

KOUICHI:だったらいいですけど、僕らは一生懸命やりました。

NAOKI:2日目のライブ中に“超える/超えない”の話になったとき、何をもって超える/超えないなのかはさておき、みんながすごいライブをしていたという事実は変わらないわけで。僕らがその時点でできることを全部出しきって、超える/超えないは、もうお客さんとか、出演してくれたバンドとか、みんなに判断してもらったらいいだろうっていう。そういう意味もあって、「超えなくてもいい」だったと思うんです。さっきTAKUMAが言ったポジティヴな意味合いって、そういうことだと思うんですけど、だから、僕らはとりあえずやれるだけのことをやりきろうという気持ちでいました。

NAOKI (B, Vo)

──「焦らせてくれるバンドばかりだ」ともおっしゃっていました。中でも「ハルカミライは出禁にしよう」と冗談でおっしゃっていましたが、他に出禁にしたいバンドはいますか?

NAOKI:“出禁にしたいと思うくらい、すごい”ってことですよね?

──もちろんです。

NAOKI:ハルカミライの前のHEY-SMITHも、すでにエンディング感が出てましたよね。

KOUICHI:もうこれでええやんって(笑)。

NAOKI:そう。これで終わるのかみたいな。あと、牛若ノ舞台の勢いは特にすごかったですね。圧倒されるものがありました。

KOUICHI:全バンド出禁でいいんじゃないですか(笑)?

TAKUMA:開催できない。

KOUICHI:そうしたら、僕らのワンマンになっちゃうんでね。でも、それぐらいみんな、ほんまに全力でやってくれてるのがわかるんで。出禁どころか、毎回出てほしいバンドばっかですよ。

KOUICHI (Dr, Cho)

──確かに。ところで、今年の<京都大作戦>のサブタイトルは<〜夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭〜>でしたが、それについて、マキシマム ザ ホルモンのダイスケはんがMC中に「バスケももろた。野球ももろた。次はサッカーか!?」といじっていたじゃないですか。もしかしたら、今回の『アオアシ Season2』のオープニングテーマ担当を踏まえての<〜夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭〜>だったんですか(笑)!?

TAKUMA:いや、それは意識してないです。ちょうど『FIFAワールドカップ2026』が開催されてたんで、そうなりました。

──でも、<〜夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭〜>と決めたとき、『アオアシ Season2』のオープニングテーマを担当することは決まっていたんですよね?

TAKUMA:決まってました。

──でしたら、偶然とは言え、「いい流れだ」みたいな話が出たんじゃないかと思うんですけど。

TAKUMA:したかもしれないし、してないかもしれないし。ちょっと憶えてないですけど、確かにいい流れですね。

──TAKUMAさんは『アオアシ』の原作漫画をけっこう深く読み込んでいたそうですね?

TAKUMA:はい、好きでした。だから、しっかりやらなきゃと思いました。漫画の読者もアニメの視聴者もハートがある人がけっこう多いように感じるんですよ。原作者さんの情念が伝わっているからこそ、ファンが増え、その結果、アニメ化されたという印象が、僕にはあるんです。言わば、こだわりのあるファンがいる作品というか、『アオアシ』とそのファンはそういう関係だと思うので、その中でオープニングテーマとして、『アオアシ』の世界観を表現する役目を担当させてもらうわけですから、しっかりやらなきゃっていう責任もあるんですけど、それ以上に光栄という気持ちのほうが強いです。

──さて、今回の「Fortress Defense」はどんなところから取り組んでいったんでしょうか?

TAKUMA:サッカーというスポーツや、この作品のスピード感っていうところは共通認識と思いながら、今の自分たちに湧き上がってくる音楽を大事にしました。サッカー観や、その描写に対して、“これがおもしろいと思うんだ”というこだわりを持った上で描かれている作品だし、先ほど、その情熱が読者に伝わっていってという話をしましたけど、そういうふうに僕らも情熱を持って、作った音楽を届けたいと思いながら作りましたし、しっかりと届く曲になったと思います。

──紋切り型の言い方になってしまうんですけど、「Fortress Defense」がファンキーなラップロック/ミクスチャーロックナンバーになったのは、さっきおっしゃっていた自分たちに湧き上がってくる音楽がこの曲調だったということですか?

TAKUMA:そうですね。元々ずいぶん前に思いついたアイデアも使っているんですけど、いつか曲にしたいと思ってたし、その時、新しいと思っていたものがいまだに新しいと思えたんですよ。その意味では、情熱とモチベーションはすごく溢れていたと思います。

──新しいと思ったアイデアは、この曲のどんなところに活かされていますか?

TAKUMA:サビのダンサブルなアレンジは、すごくおもしろく表現できたんじゃないかなと思います。ダンサブルな音楽の理論みたいなものは全然詳しくないですけど、こうしたらキラーチューンが生まれるんだよねみたいな魔法がかかってるんじゃないだろうかと思えるくらい、リスナーを引き込む力を持つ音楽になったと思います。

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