【対談】FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり、ファンキー加藤と水野良樹が語る20年の軌跡と夢の競演「同期の桜として頼もしい」

2026.06.04 18:00

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FUNKY MONKEY BΛBY’Sといきものがかりが2026年にデビュー20周年を迎える。6月3日にリリースされたコラボソング「奇跡じゃない」は、プライベートでも食事を共にする仲のファンキー加藤と水野良樹が、数年前から温めてきたツーマンライブ<FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり 20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜>にあわせて企画したもの。楽しいことばかりではなく、苦しいことや悔しいことの数々を乗り越えながら、多くのリスナーの背中を押し続けてきたそれぞれの20年間の歩みと、お互いへの最大級のリスペクト、そして20年間応援し続けてくれているファンへの感謝の想いが込められた楽曲として届けられる。

それは奇跡ではなく、たくさんの人の思いが導いた必然の邂逅。2006年デビューの同期グループ、FUNKY MONKEY BΛBY’Sといきものがかりが、前述のとおり、6月3日に初のコラボ曲「奇跡じゃない」をリリース、そして6月20および21日に東京ガーデンシアターで20周年記念ツーマンライブを開催する。音楽性もライブスタイルも異なるが、決して切れない同期の絆と、老若男女の心に響く歌を信じて、歩んできたそれぞれの道が交わる時、それは今。

BARKSでは20年に一度の大イベントを盛り上げるべく、両者の対談企画を実施。FUNKY MONKEY BΛBY’Sからファンキー加藤、いきものがかりから水野良樹。自他共に認める熱い男同士が語る、出会いから現在までのヒストリー、新曲制作の舞台裏、そしてライブへの抱負に至るまで、本音だらけの10000字トークセッションをお楽しみあれ。

   ◆   ◆   ◆

■いきものがかりにはライバル心もあったし
■正直、嫉妬を抱くような時期もありました

──2006年デビュー同期の、夢の競演。言い出したのは、ファンキー加藤さんだと聞いてます。

加藤:俺が水野くんを口説きました。互いに20周年を迎える2年ぐらい前から、毎回ランチに誘って、「何かやろうよ」って、ジャブを打ってましたね。一緒にイベントをやるか、曲をやるか、ライブをやるなら会場を押さえなきゃいけないし、そのぐらいのタイミングから話をしていました。

水野:僕は、口説かれている意識は全くなくて。ランチのたびに「曲作ろうよ。イベントやろうよ」と言うので、僕はいつも二つ返事で「やろう。曲作ろう」と言って、そのたびにうちのスタッフに、「たぶん事務所さん経由でお話がくるだろうから」と伝えていたんですけど、全然連絡がこなくて(笑)。

加藤:それはね、社交辞令じゃないけど、「やろうやろう」って、あまりにも軽いタッチで言うから、「こいつ本気じゃねえな」と(笑)。手応えがないから、「俺はいつ本気のストレートを打てばいいんだ?」みたいな、お互い探り探りで、全然進まなかったんだけど。

水野:でも、だんだん20周年が見えてきた頃に、「20周年のイベントを一緒にやりましょう」という話になって、それはもちろん「ぜひやりましょう」と。そこからスタッフ同士のやりとりにバトンタッチして、いろんなことが実現味を帯びてきたんですね。で、イベントをやるなら、その日しかないコラボレーションをやりたいから、「だったら1曲作ろうか」という、本当に自然な流れで、それが今回の曲に繋がっていきます。

ファンキー加藤 (FUNKY MONKEY BΛBY’S)

──いきものがかりは3月に、20周年の大イベント<超いきものがかりフェス>をやりましたよね。ファンモンとのツーマンライブ<20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜>は、それとは別枠の、まさに特別企画。

水野:「<超いきものがかりフェス>に、なんで呼んでくれないんだ?」って言ってたけど(笑)。

加藤:それは、“もしもツーマンがなかったら呼んでくれてるのかな?”と思ったから。

水野:呼ばないわけないじゃない。こっちはバランスを考えたんだから。

加藤:<超いきものがかりフェス>は、すごいメンツが揃っていて、いきものがかりにしかできないイベントだったから。それを横目でチラチラ気にしながら、“マーチン(鈴木雅之)さんも出るのか。ゆずも出るのか”とか思いながら、でも“ファンモンにも、いきものがかりとのヒストリーはちゃんとあるぞ”と。その全てをツーマンに注ぐという思いで、準備を進めてきました。

水野良樹(いきものがかり)

──ファンモンといきものがかりの、20年間のヒストリー。出会いのお話を聞かせてください。出会いは、デビュー年の、四国のライブイベントでしたっけ。

加藤:そうです。高松DIMEと徳島ジッターバグのイベントで、他にも数組いて、今や毎年フェスを賑わしている四星球もいました。四星球が他のバンドをいじって、その事務所のスタッフにめちゃくちゃ怒られて、そのあと聖恵ちゃんになぐさめられてるのを、横目でチラチラ見ながら(笑)。

──それはさておき(笑)。

加藤:そこで俺らは満を持して、メジャーデビューという大きなものを背負って、初めて四国に上陸したけど、全然お客さんが入ってなくて、すごく落ち込んで。でも、そこでいきものがかりと出会ったんですね。いきもののライブを見て、“これはヤバい。とんでもないグループだ”と。すぐに仲良くなりたいと思ったんだけど、まず香川のライブの打ち上げで、聖恵ちゃんとDJケミカルが、UFOの話で謎に盛り上がって(笑)。結構酔っぱらった聖恵ちゃんが、千鳥足で帰っていくのを見送ったりとか、ポイントポイントの、鮮明に残っている記憶があります。

水野:僕は、徳島ジッターバグでファンモンのライブを見て、“これはすごいわ。全力でやってるわ”と思って。物販でファンモンのCDを買って、その足で楽屋に入ったら、汗だくの加藤くんが、パンツ一丁でパイプ椅子に座ってて。“女性ボーカルのバンドが隣にいるんだけどな”と思ったのを覚えてる(笑)。

加藤:ひどいよね(笑)。試合後のプロレスラーみたいな。

水野:あの衝撃ったらなかった。で、その時の思い出話を、今日みたいにこれまで何度も話していて、“だんだん話が大きくなってるんじゃないかな?”と思ったんですよ。でもこの間、四星球に会って聞いたら、そんなに大きくなってなかった(笑)。

加藤:だいたい合ってた(笑)。

水野:お客さんは全然いないし、全然盛り上がらなかったのも確かだった。

加藤:そして四星球も、ちゃんと怒られてた(笑)。だから、そんなに盛ってないです。

──その四星球も法被にブリーフ姿だったわけですよね(笑)。そこで水野さんは、ファンモンの「恋の片道切符」を聴いて、すごくいい曲だと思ったという。

水野:覚えてます。「次は何の曲が聴きたい? これかい?」みたいな感じで、ちょっと演出が入ったパフォーマンスをしていたんですよね。こうやって言葉で言うとクサイ感じに聞こえるけど、すごく自然で、楽しくやっていて、“いいパフォーマンスだな”と。初めて見る人たちをどう巻き込むか? すごく難しかったと思うんですよ。でも、僕らは路上ライブで育った野生育ちで、ファンモンもクラブとかにいきなり投げ込まれて、何かやらなきゃいけないみたいなことを経験してきているんだろうなというのが、「恋の片道切符」を歌う時にすごく見えて、“たくましいな。カッコいいな”と思ったのを覚えています。曲も素晴らしかったし。

──加藤さんは、いきものがかりが「コイスルオトメ」を歌うのを聴いて、動けないぐらいに感動したとか。

加藤:そう。言ってみれば僕らは、熱量と力技だけで、お客さんの胸ぐらをグッと掴んで「聴いてくれ!」というスタンスだったんですけど、いきものがかりはそうじゃなくて。正しい音楽の…という言い方はおかしいけど、楽曲のクオリティだったり、聖恵ちゃんの透明感ある歌声だったり、正しい音楽の美しさがあった上で、動けなくなるぐらいにガッ!と掴まれる感覚があって。俺らが胸ぐらを掴むのに対して、いきものは優しく抱きしめてくれるような、そういう感覚があって、俺は一気にファンになったし、“すげえな、これ同期なんだ。仲良くなりてぇな”と思ったのは確かですね。

──その後しばらくは、ライバル心もあったと聞いてます。

加藤:ライバル心もあったし、正直、嫉妬を抱くような時期もありました。いきものが『紅白歌合戦』に初めて出たのは何年?

水野:3年目だから、 2008年かな。

加藤:それもすごく覚えていて。俺らは2008年に、「告白」とかを出して、『紅白』に出れるか出れないか?の際(きわ)だったんですよ。結局出られなくて、俺らは『CDTV』の年越しライブに出たんですけど、そこに……。

水野:『紅白』を終えて来る奴らが。

加藤:そう! 彼らがNHKから到着するシーンがカメラで抜かれて、俺らはステージにいて、モニターでそれを見てた。その時、キマグレンもいたのかな。

水野:キマグレンも同じ年に『紅白』初出演だった。

加藤:2〜3組がバスから降りてきて、「紅白組、到着しました!」って。そこでいきものがかりを見た時に、「チッ!」って一回、舌打ちはしました(笑)。

──本音ですよね。

加藤:でもね、それはいい意味での悔しさで、それが力になったのは確かだし、“いきものがかりだったら当然行くよな”という気持もあったし。だから、これはよく言うんですけど、いきものがかりとはライバルでもあったし、でも、同期の桜として、僕らの代の先頭を切って戦い抜いてくれている頼もしい存在でもあった、という感じでしたね。

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