【ライブレポート】Rainy。自身初ワンマン<1st RAINBOW>に充満した高いパフォーマンス力と多様性「キミの声 聞かせて」

17歳のシンガーRainy。が3月30日、東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて<オフィシャルファンクラブ「Sunny。’s Room」会員限定ライブ -1st RAINBOW->を開催した。
Rainy。にとって初のワンマンでもあったこのライブでは、最新2ndアルバム『Rainy。and』収録曲をはじめ、ふたりのダンサーと共にダンスで魅せたり、お芝居のようなシアトリカルなパートがあったり、鍵盤奏者の伴奏でじっくりとカバー曲を披露。かと思えば、この日のために練習を重ねた初の試みを披露したりと、シンガーRainy。を全方位で見せるステージとなった。
さらには開演前の影アナも自身で行なって、「一緒にライブを盛り上げていきましょう」と“Rainy。コール”を巻き起こすおもてなしぶりで、会場には終始Rainy。の屈託のない明るさが溢れる。アンコールまで含めると20曲以上が披露され、ファンであるSunny。と共に贅沢な時間を過ごした。

TVアニメ『名探偵コナン』オープニングテーマの「Butノーラヴ」でスタートした前半は、ダンサーのふたりを迎えたダンスパフォーマンスで観客のボルテージを上げていく。Rainy。といえば、デビュー時からキュートなお団子ヘアがトレードマークだが、この日は髪を下ろして大人っぽい雰囲気。ダンスの躍動感も強調されて、ダイナミックなシルエットが会場を沸かせた。
ラップパートや伸びやかなハイトーンで聴かせたダンサブルな「Riff//rain」から続いた’90年代ソウルやR&Bの香り漂う「Live it Up」では、くるくると変わる表情やシアトリカルなパフォーマンス、ファットなビートがグルーヴ。3人でのダンスの絡みに歓声が上がり、続く「Teenager」ではしっかりと“Teenager”コールを起こしていくなど、開演前の声出し練習の成果が早くも出ていて、場内の一体感は抜群。晴れやかなEDMチューンもまた会場の熱気を上げた。
ヘッドセットをつけてキレのあるダンスで魅せ、洋楽的なモダンなエレクトロチューンをヴァイブスたっぷりの歌でドライヴさせたかと思うと、続くパートではスタンドマイクでしっかりと歌を届けていく。スポットライトのもと、透明感のある歌声を震わせた「All or Nothing」を披露し、改めて観客に挨拶。会場を埋め尽くしたファンの高揚した表情や熱い声に、「泣いちゃう」と歓喜で顔をくしゃくしゃにしながら「楽しんでいってください。いつもありがとう!」と言って続けた「Shine」の眩しさは格別だ。

さらにこの中盤では、鍵盤奏者の森谷によるシンプルなピアノの伴奏で、「ロビンソン」(スピッツ)、「花火」(ちゃんみな)とカバー曲を披露した。ここではゆったりと椅子に腰掛けて、歌の世界を大事に紡いでいく。さらに2ndアルバム収録曲でアニメ『戦国妖狐 千魔混沌編』エンディング曲でもある「万里一空」も、この日はピアノと歌とのスペシャルなバージョンで披露。ミニマムなスタイルだが、曲が宿す壮大さや高いドラマ性がより際立つ、Rainy。の表現力が冴える1曲にもなった。
歌の終わりには、「緊張したー!」と表情を和らげたが、この後には「この日最大級に緊張するイベントがある」と語ったRainy。それが冒頭にも記した「今回自主練を重ねた」という、ギターでの弾き語りだ。初のワンマンライブで、初めて観客の前で披露する弾き語り曲は、初めて自身が作詞をした曲でもある「ME」。まだ地元の福岡と東京とを行き来していた13歳の頃に、もやもやと抱えていた思いを飛行機で書きなぐったという歌詞には、夢を追いかける中で芽生える葛藤、手応えがないまま進んでいくような不安がリアルな言葉で綴られている。そんな自分を奮い立たせるように“自分は自分でいればいい”と願うように放つ曲。アーティストとしての時を重ね、力強くギターを奏でながら歌うこの日の「ME」は、あの日から迷いながらも進んできた自分の日々を称えるように、また同じく戸惑いの中にある誰かの背中を押すように、しなやかな歌声が場内に響きわたった。衝動感もたっぷりと滲んでいたが、楽曲や音楽はこうして何度でも新しい輝きを見せてくれるものなのだろう。

「ME」のエンディングと同時に拍手と歓声が湧いて、一段と晴れやかさを増したライブ。「後半戦、まだまだ盛り上がっていけるでしょ!?」と1stアルバム『Rainy。UNIVERSE』収録曲の「Freeze」や「Rain your World」で勢いづけると、続く「Fight Song」ではダンサーふたりが大きなフラッグを持って再登場。Rainy。は、「ここからは動画を撮りながら、みんなのところに行きます!」とフロアへ降りて、会場を練り歩きながら歌う。フラッグがたなびく高揚感に客席からは大きな手拍子が起こった。Rainy。もまたファンの存在を近くに感じるからだろうか、誰より楽しそうにあちらこちらへとカメラを振りながら、会場中へとエネルギーを届けていった。
そして再びダンサーとのパワフルなパフォーマンスで、シンガロング必至の爽快なロックチューン「17。アオイハル」から、ダンスチューン「Why? Why?」、“オイオイオイ!”とコールを巻き起こした「…and Rescue Me」を連投。そして本編ラストは、ピンスポットのもとで呼吸を整えるように佇み、アカペラで歌い出した「Find the Truth」。エモーショナルに歌い上げながら、「今日は本当にありがとうございました。また会いましょう」と締めくくった。

盛大な“Rainy。コール”に出迎えられたアンコールでは、装いも新たにTシャツにポニーテール姿で登場した。「タオル回すぞ!」と3月にリリースしたばかりの新曲「COLOR BURST」へ突入。ダンサーふたりもタオルを回すと、フロアでもカラフルなタオルが舞う。キャッチーで、すぐにでも歌えるコーラスがあるポップな曲は、これからのイベントシーズンにもってこいだ。
そしてこの初のワンマンライブのラストを飾ったのは、今回のタイトルでもあり、Rainy。とスタッフとでSunny。’sのみんなへの想いを書いたという「Rainbow」。“キミの声 聞かせて”という歌詞そのままに、会場には歌声が満ちていた。

最後はファンクラブライブらしく、サインボールを投げたりという催しもあって、楽しい時間をいつまでも分かち合うようにステージに立ったRainy。。まだ現役高校生ということもあって本格的なツアーは難しいだろうが、少し先の2027年春にはライブサーキット開催を予定しているという。そういう状況の中で行われた今回のライブは貴重なワンマンであり、今後の飛躍を約束するステージとなった。
取材・文◎吉羽さおり
■<オフィシャルファンクラブ「Sunny。’s Room」会員限定ライブ -1st RAINBOW->2026年3月30日(月)@東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セットリスト
01.But ノーラヴ
02.Riff//rain
03.Live it Up
04.Teenager
05.All or Nothing
06.Shine
07.蕾
08.Gemini
09.ロビンソン (スピッツ カバー)
10.花火 (ちゃんみな カバー)
11.万里一空
12.ME
13.Freeze
14.Rain your World
15.Fight Song
16.17。アオイハル
17.Why? Why?
18….and Rescue Me
19.Find the truth
encore
en1.COLOR BURST
en2.Rainbow







