【レポート】<HY SKY Fes 2026 & Special Night>、圧倒的な一体感の中で3Days完走

今年で開催7回目となる<HY SKY Fes 2026 & Special Night>が初の3日間フル開催を終えた。本記事ではDAY3、最終日となった2026年3月23日の模様をお届けする。
史上初の3日間フル開催となった<HY SKY Fes 2026 & Special Night>もついに最終日を迎えた。見事な晴天が広がり、降り注ぐ太陽の光が最終日のはじまりを祝福しているようだった。メインステージに現れた新里英之(HY)が「SKY Fes最終日、スタートです!」と力強く宣言。最高のコンディションのなか、ついに最後の一日が幕を開けた。
3日間を駆け抜けた会場には、初日の期待感や2日目の熱狂とはまた違う、どこか温かくも名残惜しい、家族のような一体感が満ちている。キャンプエリアで片付けをはじめる家族の姿、最後の一曲まで遊び尽くそうと公園を駆ける子供たち。この3日間で積み上げられた笑顔が、沖縄市の空をより一層高く、青く見せているようだった。









メインステージで個性豊かな実力派たちが圧巻のパフォーマンスを繋いでいくなか、午後のグリーンステージでは、この祝祭を締めくくるにふさわしい対話が交わされていた。最終日のテーマは「沖縄の海と水産資源の保護」。四方を海に囲まれたこの島で、変わりゆく海洋環境とどう向き合い、次世代に豊かな海を繋いでいくか。HYメンバーと専門家たちが、ステージでの華やかな姿とはまた違う、真剣な眼差しで島の未来を語り合った。3日間を通して行われたこのパネルディスカッションは、単なる知識の共有ではなく、音楽を通じて集まった私たちが「自分たちの足元」を見つめ直す、SKY Fesからのメッセージそのものだった。
やがて陽が傾き、会場が黄金色に染まる頃、これまで繋がれてきたすべてのバトンが、ついに大トリのHYへと託される。7回目という節目、そして初の3日間開催を締めくくるグランドフィナーレ。
空の下、最後の一音まで愛が溢れる、約束の時間がはじまろうとしていた。
■岡崎体育


最終日のトップバッターとして、「こんにちは〜よろしくね〜」と驚くほどゆるい挨拶とともに現れたのは岡崎体育だ。しかし、ひとたびラップナンバー「Snack」がはじまれば、そのノリの良いサウンドで観客の心を鮮やかに掴み取っていく。
最初は遠巻きに様子を見ていた来場者たち。だが、重低音が響くぶち上げナンバー「Open」が放たれると、磁石に吸い寄せられるようにスタンディングエリアへと集まりはじめた。

バラードを歌いはじめるとステージの空気は一変。透き通るような歌声で会場全体が聴き惚れたのも束の間、絶妙なタイミングでセルフツッコミが炸裂。静まり返った会場は、一転して大爆笑の渦に包まれた。この鮮やかな笑いと感動の振り幅に、観客はすっかり彼の手のひらの上に転がされていた。
曲の合間に発せられる「最高に気持ちいい天気ですね。ありがとう」という言葉の数々が、会場をあたたかな空気で満たしていく。さらに、HYの名曲「AM11:00」にまつわるエピソードを披露。20年の時を経て憧れのHYの前で歌っている「今」を、心から楽しんでいるのが伝わってきた。


ラストは「Q-DUB」。誰もが知る童謡のメロディが流れたかと思えば、突如として凶悪なまでの重低音が炸裂する。そのあまりのギャップに会場は大盛り上がり。彼の「踊れ〜!」という煽りに導かれるように、スタンディングエリアは巨大なダンスフロアと化した。
「SKY Fesめっちゃ気持ちいい!」と叫び、最後まで「ありがとう」を届け続けた40分間。初めて彼を観た人たちからも「最高だったね」という声が漏れるほど、最終日の幕開けに相応しい、最高にハッピーな一体感を刻みつけてくれた。
■FRUITS ZIPPER



続いて登場したのは、令和のアイドルシーンを席巻するFRUITS ZIPPERだ。彼女たちの出番が近づくと、スタンディングエリアには吸い寄せられるように人が押し寄せ、前方エリアは瞬く間に超満員の熱気に包まれた。
ステージのバックに掲げられた「SKY Fes」の大きなロゴ。その前に、カラフルでポップな衣装をまとった7人が現れると、会場は一瞬にして鮮やかな多幸感に包み込まれる。
SNSで大ブームを巻き起こした「わたしの一番かわいいところ」のイントロが鳴り響く。そのキャッチーな旋律に、初めて彼女たちを見る観客も思わず足を止めてステージへと引き込まれていった。
「ぶちかませよ!」では一転、後方でタオルを振り回す大人や、遊具の上からリズムを取る子どもたちの姿が会場を埋め尽くす。これぞ、彼女たちが持つ驚異の「巻き込み力」だ。


沖縄の強い太陽の下、汗を流しながら「一番かわいい」を更新し続ける彼女たちの姿を前に、「アイドル」という定義が変わったことを実感した。「可愛い」だけではない。安定した歌唱力と、巧みな煽りで会場をひとつにするパフォーマンスは圧巻の一言。ノリの良いサウンドに誘われ、知らない曲でもついジャンプして楽しみたくなるような高揚感が会場を支配している。青空と彼女たちのカラフルな世界観が見事にマッチした、最高にハッピーでパワフルなステージとなった。
■石井竜也


続いてステージに姿を現したのは、レジェンド・石井竜也だ。現れた瞬間に空気を変えてしまう圧倒的な貫禄と艶やかな歌唱力。一発で会場を支配するその存在感は、まさに圧巻の一言だった。
「君がいるだけで」のタイトルが告げられると、客席からは大きな拍手と感嘆の声が上がる。リリースから35年近く経つ名曲を、この日はボサノバ調のアレンジで披露。石井から放たれる美しい音に、静かに耳を傾ける。その贅沢な時間に、多くの大人が酔いしれただろう。


たとえ初めて聴くメロディであっても、卓越した表現力に一瞬で惹き込まれていく。一音一音に魂が宿るようなプロの歌声は、理屈抜きで聴き手の心に深く浸透していった。
会場に心地よい風が吹き抜けると、ステージ上の彼の衣装が風をはらんでなびく。その姿さえ、まるで計算し尽くされた演出の一部であるかのように美しく目に映った。

最後は誰もが知る名曲「浪漫飛行」。会場のあちこちで自然と口ずさむ声が広がり、観客は心地よいリズムに身を任せて静かに揺れていた。派手な演出は一切ない。しかし、とんでもない存在感と至高の歌声だけで、沖縄の空の下を極上の劇場へと変えてしまった。酸いも甘いも噛み分けた大人だからこそ醸し出せる、贅沢なひとときだった。
■Suchmos

2025年の再始動を経て、より深みを増した最強のグルーヴが沖縄の地に解き放たれる。Suchmosの登場だ。メンバーがリラックスした様子でステージに現れると、スタンディングエリアは瞬く間に超満員の熱気に包まれた。
彼らが奏でる音は、とにかくおしゃれで濃密だ。YONCE(Vo)の歌声は、厚みがありながらも甘く、驚くほど透き通っている。まるで声そのものがひとつの楽器であるかのように、自在に音を操り遊ぶ姿にどこか心地よさを感じる。さらに都会的なビートが、唯一無二の化学反応を引き起こしていく。






代表曲はもちろん、この日は新曲も1曲披露。ロック、ジャズ、ヒップホップを自在にクロスオーバーさせた音は、聴き手の全身に心地よく染み渡っていく。ゆったりと体を揺らしながら音に没入する贅沢な時間が、会場の雰囲気をグッと大人っぽく、洗練されたものへと変えていった。
あまりの心地よさに、足の疲れも、時間の経過さえも忘れてしまう。最後の音が消えた瞬間、「え、もう終わり?」と名残惜しそうに顔を見合わせる姿も。もっとずっと、この音の中にいたい。そう思わせるほど、彼らの音楽は圧倒的な中毒性を持っていた。純粋に音を楽しむ。最高にクールでチルなステージだった。
■きゃりーぱみゅぱみゅ

少しずつ太陽が傾きはじめ、肌寒さを感じはじめた時間。ステージに現れたのは、日本を代表するポップアイコン、きゃりーぱみゅぱみゅだ。
会場のあちらこちらでファンの熱い声が響き、姿を現すとその鮮やかな存在感で会場が一気に明るくなった。1曲目、「ファッションモンスター!」と叫ぶ彼女の声に応えるように、大きな歓声が上がる。


そこからは、有名曲の怒涛のヒットパレード。前方エリアだけでなく、後方エリアでも思い思いに踊る人たちの姿が目立つ。往年のファンも、初めて彼女のステージを観る人も関係ない。子供から大人まで、まるで魔法にかけられたかのように、楽しさが次々と連鎖していく。
「PONPONPON」では子どもも大人も夢中でジャンプし、続く「つけまつける」で会場のボルテージは最高潮に。沖縄の青い空と海を背景に、きゃりーのカラフルな世界が混ざり合う光景は、見たこともないほど鮮やかで楽しいお祭り空間だった。


「現実逃避」をみんなで踊り、最後の一曲まで一気に駆け抜ける。自由でカラフルなエネルギーが、最終日のフィナーレへと向かう会場を鮮やかに染め上げていった。
■HY

3日間に及んだ夢の跡。すべてのアーティストと観客の想いを背負い、ついに愛すべき地元のヒーローが、約束のフィナーレを書き記す。
ステージ前から後方までを埋め尽くしたのは、この3日間で最大級の観衆だ。三線の音色と「イーヤーサーサー!」の掛け声、そして地響きのような拍手に包まれてメンバーが登場する。「26周年を迎えました。ラストまで楽しんでいくよ!」という新里英之(Vo/G)の晴れやかな叫びとともに、1曲目「トゥータン」から最後の祭りがはじまった。



SKY Fesの真骨頂は、会場を包む圧倒的な一体感にある。どの楽曲でも合いの手や手拍子のタイミングが完璧だ。子供から大人までが自然と揃うその光景には、沖縄の人たちのHYへの深い愛を感じずにはいられない。
日が完全に落ち、夜空が会場を包み込むと、伝統の祭り太鼓が呼び込まれた。「帰る場所」で響き渡る三線の音色と力強い太鼓の音。沖縄らしい旋律に耳を傾けていると、この3日間で何度耳にしたか分からない「ありがとう」の言葉が胸に迫る。出演したすべてのアーティストがHYへ、そしてHYが仲間と観客へ。会場中が、温かな感謝の気持ちで満たされていった。



アンコールを求める無数のスマホライトが夜空を揺らすなか、再びステージに現れた彼らが最後に届けたのは「366日(Official Duet ver.)」だった。歌い出しから客席に託すと、見事なまでの大合唱が夜の静寂を震わせる。そのとんでもない一体感と、一人ひとりの歌声を受け止めるメンバーの眼差し。
楽しかった時間の終わりを惜しむような、切なくも温かい歌声が、沖縄の深い夜空へと真っ直ぐに溶け込んでいく。最後の一音が消えるその瞬間まで、そこにはただただ、純粋な愛が溢れていた。

全アーティストが繋いだバトンの最終ランナーとしてステージに立ったHY。彼らが放ったのは、たくさんの「感謝」だった。
SKY FesはHYメンバーが地元沖縄で、「地球と子どもたちと未来のために」できることはないかと考え、生み出された場所だ。「子どもたちの大きな夢やチャンス、家族みんなでつながっていく大切な時間になれば」という彼らの願いは、この3日間、会場の至る所で弾けた笑顔によって最高の形で証明された。
出演アーティストとHYメンバーの仲の良さが垣間見え、アーティストとしてだけでなく人間的な魅力が存分に伝わってくるのも、このフェスならでは。参加するたびに新しい音楽に出会い、好きなアーティストが増えていく。知らないアーティストをさぐりに、ふらりと遊びに来るだけで心が満たされる。そんな多幸感に満ちた3日間だった。
最後の曲が終わり、夜空に響いた拍手は、今日という日の終わりを惜しむものではなく、明日からまた日常を歩んでいくためのエールのように聞こえた。
3日間、この空の下で分かち合った奇跡は、来年へと続いていく。主催者と観客が交わした約束を胸に、<HY SKY Fes 2026 & Special Night>は幕を閉じた。
文◎五十嵐梨花
写真◎G-KEN、根原奉也、仲本潤
◾️3月22日(日)<HY SKY Fes 2026 & Special Night>DAY3セットリスト
▼岡崎体育
M1 Snack
M2 Open
M3 Voice of Heart2
M4 FRIENDS
M5 サブマリン
M6 Q-DUB
▼FRUITS ZIPPER
M1 はちゃめちゃわちゃライフ!
M2 ピポパポ
M3 わたしの一番かわいいところ
M4 NEW KAWAII
M5 かがみ
M6 ふるっぱーりー!
M7 ぶちかませよ!
M8 完璧主義で☆
▼石井竜也
M1 AWAY WE GO
M2 波打ち際の足跡
M3 君がいるだけで
M4 紺碧の街
M5 DOLPHIN’S WORLD
M6 浪漫飛行
▼Suchmos
M1 MINT
M2 TOBACCO
M3 Whole of Flower
M4 John (New)
M5 Pacific
M6 STAY TUNE
M7 YMM
■きゃりーぱみゅぱみゅ
M1 ファッションモンスター
M2 キミに100パーセント
M3 にんじゃりばんばん
M4 現実逃避
M5 インベーダーインベーダー
M6 CANDY CANDY
M7 PONPONPON
M8 つけまつける
M9 原宿いやほい
▼HY
M1 トゥータン
M2 きのこいぬ
M3 SwingSwing Heart
M4 モノクロ
M5 帰る場所
M6 チャチャチャチャンプルー
M7 AM11:00
M8 ホワイトビーチ
EN 366日(Official Duet ver.)
DAY3出演者
岡崎体育
FRUITS ZIPPER
石井竜也
Suchmos
きゃりーぱみゅぱみゅ
HY
ありんくりん(GREEN STAGE)
MASA MAGIC(GREEN STAGE)
■<HY SKY Fes 2026 & Special Night>
開催日:2026年3月20日(金・祝)、21日(土)、22日(日)
会場:沖縄県総合運動公園 多目的広場
【DAY1】 2026年3月20日(金)
10:00開場/12:00開演
出演者:HY、肝高の阿麻和利、Chevon、C&K、尾崎匠海 & 藤牧京介(INI)、コブクロ、玉城千春(※HY以外出演順 ※敬称略、全7組)
【DAY2】 2026年3月21日(土)
10:00開場/12:00開演
出演者:Neil(Opening Act)、YURIYAN RETRIEVER、アイナ・ジ・エンド、Little Glee Monster、TRF、木村カエラ、DA PUMP(※出演順 ※敬称略、全7組)
【DAY3】 2026年3月22日(日)
10:00開場/12:00開演
出演者:HY、岡崎体育、FRUITS ZIPPER、石井 竜也、Suchmos、きゃりーぱみゅぱみゅ(※HY以外出演順 ※敬称略、全6組)
【GREEN STAGE】 2026年3月20日(金)21日(土)22日(日)
ありんくりん、MASA MAGIC
イベント公式HP:https://skyfes.net/
■リリース情報
HY「Swing Swing Heart」
配信中 https://HY.lnk.to/SSH
■ツアー情報
■新里英之ソロプロジェクト<Hide’s Music Story 〜Chapter3〜>
06月 06日 (土) 東京・渋谷Duo MUSIC EXCHANGE
06月 07日 (日) 宮城・誰も知らない劇場
06月 14日 (日) 福岡・福岡トヨタホール スカラエスパシオ
06月 27日 (土) 愛知・JAMMIN’
06月 28日 (日) 大阪・246 LIVEHOUSE GABU
07月 11日 (土) 沖縄・ミュージックタウン音市場
先行予約受付中!
■<HY全国ツアー2026-2027>
【2026年】
09月22日(火祝)埼玉・狭山市市民会館 大ホール
09月23日(水祝)千葉・成田国際文化会館 大ホール
10月03日(土) 岐阜・バロー文化ホール(多治見市文化会館)
10月04日(日) 三重・イスのサンケイホール鈴鹿(鈴鹿市民会館)
10月10日(土) 北海道・中標津町総合文化会館 しるべっと
10月12日(月祝)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
10月24日(土) 大分・iichikoグランシアタ
10月25日(日) 福岡・福岡市民ホール 大ホール
11月14日(土) 秋田・あきた芸術劇場ミルハス 中ホール
11月15日(日) 宮城・仙台電力ホール
11月28日(土) 東京・Kanadevia Hall (TOKYO DOME CITY HALL)
11月29日(日) 愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール
12月12日(土) 香川・シアターマド(丸亀市民会館) 大ホール
12月13日(日) 高知・新来島高知重工ホール(高知県立県民ホール) オレンジホール
12月19日(土) 新潟・加茂文化会館
12月20日(日) 富山・高周波文化ホール(新湊中央文化会館)
【2027年】
01月10日(日) 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
01月11日(月祝)大阪・グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場) メインホール
01月16日(土) 広島・上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)
01月17日(日) 岡山・倉敷市民会館
01月31日(日) 沖縄・沖縄コンベンションセンター展示棟
ファンクラブ先行予約受付中







