【ライヴレポート】Sadie、結成21周年記念ワンマン<BLACK FUNERAL>から描く“新しい未来”

Sadieが2026年3月18日、Zepp Shinjukuにて結成21周年記念ワンマン<BLACK FUNERAL>を開催した。到着したレポートをお届けする。
2005年の結成以来、留まることを知らない勢いで走り続けてきたSadie。その歴史の中で、2015年に告げられた“活動休止”はあまりにも衝撃的な出来事だった。しかし、8年半の時を経て2023年に活動を再開。現在の彼らは、衰えることのない熱量と影響力に加え、積み重ねてきた時間がもたらす“貫禄”と“包容力”を確かに備えている。20周年には日比谷野外音楽堂でのワンマンライヴを成功させ、そしてその先へ進む新たな一歩として、この21周年へと辿り着いた。
オープニング映像と共に登場したメンバーが叩きつけたのは「慟哭」。大きなグルーヴが瞬く間に会場を飲み込み、アニバーサリーというにはあまりにも神妙な幕開けとなった。しかし、続く「迷彩」で空気は一変。早くもドロップされたキラーチューンを受けて、ボルテージは一気に最高潮へと達する。さらにフロント陣がセンターへ集結し、CO2が噴き出した「心眼」では「東京、一つになってかかってこい!」の言葉通り、会場の一体感が強固なものとなり、「Jealousy」へと雪崩れ込む。この一連の展開は、まさに序盤にしてクライマックスの様相を呈していた。

「21st Anniversary<BLACK FUNERAL>へようこそ! 結成から21年、この想いをすべて今日のステージにぶち込むんで、全員よろしく!」と真緒の挨拶に続いたのは、「Rosario-ロザリオ-」。強靭なギターリフと荘厳さが交錯するその音像に続き、「Payment of vomiter」では禍々しい重みが一層増していく。映像演出(この日の映像はすべて美月によるもの)が楽曲の世界観を引き立て、シネマチックな表現へと昇華された「斑-まだら-」「嘆きの幸福」は、Sadieの抒情的表現において欠かせないシーンでもある。


中盤に差し掛かり、ハイライトを生み出したのは「Ice Romancer」。そして、ダンサブルな「HOWLING」、ブレのないハードチューン「DEAD END」と、ノンストップに駆け抜けていく。「もっと声聞かせてくれ! 俺たちの21年の思い、受け取ってくれるか!? やれるか! かかってこい!」という真緒の言葉で再び会場を一つにまとめ上げると、アグレッシヴに高めた「クライモア」、続いた「Grieving the dead soul」では「生きてるか!」の叫びに呼応して生命力が溢れ出し、そのエネルギーが臨界点に達した「サイコカルチャー」へと一息に続け、熱量を高めていく。ラストを飾った「陽炎」では、威圧からの解放を思わせるサウンドに激情を爆発させ、人間が抱く劣等感や葛藤を乗り越え、生きることを選び続ける意思のドラマを描いて見せた。


アンコールでは、「活動休止があったものの、5人揃ってこの場にまだ立てて、周年という一つの壁を越えることができて本当に嬉しいです。ありがとうございます」といった真緒の言葉を筆頭に、メンバーの口から周年を迎えた喜びとファンへの感謝が告げられた。こうして、「赤蝶々」を皮切りに、「覚悟はいいか! 全員でかかってこい!」の一喝に応えるように逆ダイブの応酬を生んだ「妄想被虐性癖」へと続き、ライヴを締めくくったのは「a holy terrors」。Sadieきってのメッセージソングがこの日最大の結束力を生み出し、真緒の歌声はどこまでも鮮明で、「俺たちとお前たちでSadieだ!」という言葉とともに、光に満ちたエンディングへと導かれた。
「意思が一つなところには、きっと強い力が生まれます。俺たちはこの気持ちを信じて、これから先、新しい未来を作っていきます。俺たちにとっては、20周年を終えて第一歩となる21周年、新しい未来を創るための責任があります。これからの俺たちの未来に、ついてこい!」――真緒
“BLACK FUNERAL”――それは、未来へ進むための決別の儀式だった。そこにヒントを与えてくれたのが、ステージの去り際に美月が残した「振り返るのはもう終わりにしましょう、ということだと思います。未来を作っていきましょう」という言葉で、その意味を裏付けていた。実際に終演後には新たなライヴが発表され、中でも待望の活動再開後初となる新曲「悪の花」リリースの知らせは大きな前進をしっかりと示していた。彼らが描く未来は、これまで以上に深く、そして力強いものになるに違いない。
取材・文◎平井綾子
撮影◎Jun Tsuneda
■セットリスト<Sadie 21st Anniversary Live「BLACK FUNERAL」>
2026年3月18日(水)Zepp Shinjuku
01.慟哭
02.迷彩
03.心眼
04.Jealousy
05.Rosario-ロザリオ –
06.Payment of vomiter
07.斑-まだら-
08.嘆きの幸福
09.Ice Romancer
10.HOWLING
11.DEAD END
12.クライモア
13.Grieving the dead soul
14.サイコカルチャー
15. 陽炎
EN-1.赤蝶々
EN-2.妄想被虐性癖
EN-3.a holy terrors
<Sadie Official Fanclub Live LIVING DEAD CIRCUS 2026>
6月7日(日) SHIBUYA O-WEST
開場17:00 / 開演17:30
6月11日(木) 名古屋ell.FITS ALL
開場18:00 / 開演18:30
6月12日(金) 名古屋ell. FITS ALL
開場18:00 / 開演18:30
6月18日(木) OSAKA MUSE
開場18:00 / 開演18:30
6月19日(金) OSAKA MUSE
開場18:00 / 開演18:30
全公演
前売 ¥7,700(D別・税込)
Sadie Official Fanclub「UNDEAD」最速先行チケット受付(抽選)
受付URL:https://fanicon.net/ticket/7474
受付期間2026/3/18(水)22:00~2026/3/25(水)23:59
<Sadie presents THE UNITED KILLERS 2026 -versus XXX->
2026年
9月21日(月祝) 横浜BAY HALL
9月22日(火祝) 横浜BAY HALL







