オリヴァー・コーツ音楽担当、A24注目の新星シャーロット・ウェルズの長編監督デビュー作『aftersun/アフターサン』

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A24注目の新星シャーロット・ウェルズが初長編監督作にして英国アカデミー賞英国新人賞を受賞、世界のメディアが絶賛し本年度ベストムービーに選出した映画『aftersun/アフターサン』が、2023年5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。

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11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る本作。2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び、話題作を次々と手掛けるスタジオA24が北米配給権を獲得。昨年末には複数の海外メディアが「ベストムービー」に挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ元大統領のお気に入り映画にも選出されるなど、本年度を代表する1本に。その波はアワードシーズンを迎えてなおも押し寄せ、父親を演じたポール・メスカルがアカデミー賞(R)主演男優賞のノミネートを果たす。監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾った、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。ソフィ役には半年にわたるオーディションで800人の中から選ばれた新人フランキー・コリオ。愛情深くも繊細なカラムには、ドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが抜擢された。また、A24製作、第89回アカデミー賞(R)作品賞など3冠に輝いた『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスが脚本に惚れこみ、プロデューサーに名乗りを上げている。

多くを語らず、ミニマリスティックな演出で観る者に深い余韻をもたらす本作は、誰しもの心の片隅に存在する、大切なひととの大切な記憶を揺り起こす。陽光注ぐ海辺、アフターサン(日焼け後)クリームの香り、大きな波音、そして今も残るカラムの手の感覚……。クイーン&デヴィッド・ボウイ「アンダー・プレッシャー」、ブラー「テンダー」などのヒットソングに加え、音楽を担当したのはレディオヘッドやローレル・ヘイローなどと共演しているモダン・クラシカル・チェリストであり、エレクトロニカ系のトラックメイクも行うオリヴァー・コーツ。音楽的な側面からも注目してほしい。

ポール・メスカルにとって長編映画2本目となる本作では、娘への深い愛情をみせる一方で、自身の問題に苦悩する若い父親役としての繊細な演技が認められ、発表当時弱冠26歳にして米国アカデミー賞(R)の主演男優賞にノミネートされた。本作のメガホンを取ったシャーロット・ウェルズ監督は、彼から送られてきたオーディションビデオがキャスティングのきっかけだったと明かす。そこには劇中で使用されている名曲・ブラーの「テンダー」にあわせてタバコをふかしながら踊っている姿が収められていたといい、カラム役に対する彼の熱意に触れ、「彼なら真のコラボレーターになってくれるに違いないと確信した」と振り返る。

今回解禁された2枚の場面写真には、まさにポール・メスカルが演じ分けたソフィの若き父・カラムの陰と陽の部分が垣間見える。20年前のトルコのリゾート地。娘と一緒にビーチで過ごす表情には、穏やかな愛情や包容力を感じるが、一方、一人で訪れた絨毯店での床に向けられた物憂げな眼差しには彼の抱える苦悩が滲む。繊細な表現力が光り見事に監督の期待に応えたメスカルと、いち早く彼の存在を世界に知らしめたウェルズ監督だが、快進撃はまだまだこれからだ。


『aftersun/アフターサン』

2023年5月26日(金)
ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開

監督・脚本:シャーロット・ウェルズ(初長編監督作品)
出演:ポール・メスカル(ドラマ「ノーマル・ピープル」『ロスト・ドーター』)、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
プロデューサー:バリー・ジェンキンス(『ムーンライト』)ほか原題:aftersun/2022年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/101分/映倫:G/字幕翻訳:松浦美奈
公式サイト:happinet-phantom.com/aftersun/  公式Twitter:https://twitter.com/aftersunjp
後援:ブリティッシュ・カウンシル 配給:ハピネットファントム・スタジオ

【STORY】
20年前のビデオテープに残る、11歳の私と父とのまばゆい数日間。―――あの時、あなたの心を知ることができたなら。

思春期真っただ中のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす若き父・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ローファイな映像のなかに大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出してゆく……。

◆『aftersun/アフターサン』 オフィシャルサイト
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