冬にみんなで温まったFire Ball <FIRE CAMP TOUR>最終日レポート

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2003年は<FUJI ROCK FESTIVAL 2003>、<横浜レゲエ祭>をはじめ、とにかくレゲエ・シーンのみならず、日本の音楽シーンに一石を投じた3DeeJay+1SINGERから成るFIRE BALL

そんなFIRE BALLの冬のツアーは、寒いけれど皆で温まろうといった<FIRE CAMP TOUR>。そのフィナルが渋谷の新しくなったばかりのO-EASTで行なわれた。遅れて会場についたのだが、とにかく熱気がムンムン。いつものようにバンドを従えて、前半は'03年にリリースしたアルバム『BOOK OF LIFE~炎の章~』からの曲をメインに、ダビーな「JUNGLE ROOTS」、アップテンポの「LIGHT UP THE FIRE」などで盛り上がり、もう下のテンションは既にファイヤ~~~!

後半はゲストが次々に登場。最初に登場したのは美しい音色で登場した世界に誇るアコーディオン奏者、coba。彼がソロで聴かせた後にFIRE Bが登場し、ご存知、'03年秋にリリースしたストーリー仕立てのクラシック、「アンジェリータ」を披露。この曲で、FIRE Bのハーモニーの美しさは抜群に発揮された。続いてアルバムに参加したあのMC達、そう、3月には新作「ON AND ON」をリリースする横浜レペゼン、オジロザウルスのマッチョと1月にはミニ・アルバム『OTAKARASAGASHI』をリリースしたばかりのデリ。二人の圧倒的なラップと共に、ここでもヒップホップとFIRE Bとのコンビネーションが光る。さらにYOYO-C、PAPA-Bなどもゲストに呼びながら次々と曲を披露し、最後の方には「今はマイペースで過ごすことは難しい、でもゆっくり生きようよ」といったメッセージと共に「OASIS」で、ピースな雰囲気で本編は終了。

そしてもちろん、超満員のフロアは帰るはずもなく、アンコールへ突入。最新アルバムのオープニング曲「到来」で幕を開ける形で5曲もアンコールを披露。こちらは最終日の大サービス!!! 途中ではほとんど演ることはなくなったという、FIRE Bが結成される前に作った曲と語った「ONE DAY」を披露し、しっとりとしたこの曲は会場全体で聴き入った。さらに、FIRE Bが結成してからの初めてのクラシックとも言っていた「WE A FIRE -B」、また、本当のラストはほぼ会場にいた全員がタオルを振り回すくらいの勢いで盛り上がった「BRING IT ON」。そこでラストのサプライズ! DABOが登場し、FIRE CAMPの火は全ての観客の身体と心を燃え上がらせて幕を閉じた。

レゲエという音楽を核にしながらも、“GOOD MUSIC”を発信しながら様々なジャンルと繋がっていくFIRE B。まさに日本のレゲエ・シーンが盛り上がりを見せている中、その先頭にたって、シーンを引っ張っているのが、FIRE BALLだと確信させられるライヴであった。

<セットリスト>
JUNGLE ROOTS
雨が上がるまでの間
カントリーマン
SIMMER DOWN
FIRE BALLのテーマ~侍
GOT YOU ON~SOUND CLASH ANTHEM
PLAYER HATER
LIGHT UP THE FIRE

アンジェリータ with coba
SAFE NO MORE with MACCHO、DELI
フクロウ~RUN COME with YOYO-C
DA BALA~クーリー~KICK UP
FIRE GIRL'S ANTHEM~ラヂオ
流~MAMA with PAPA-B~OASIS

アンコール:
到来
DANCING MOOD with GUAN CHAI
ONE DAY
WE A FIRE-B
BRING IT ON with DABO
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