メタリカ、大物バンドゆえの憂鬱

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メタリカの最新作『St. Anger』が6月のリリース以来、米国で200万枚近くを売り上げている。これは大半のバンドにとって大きな成功といえるが、世界最強のヘヴィ・メタル・バンドである彼らにとって、一概にそうとは言い切れないようだ。ラーズ・ウルリッヒ(dr)は『St. Anger』に対するヨーロッパでの反応を別の切り口から捉えている。

「ヨーロッパでは、ブラック・アルバム以来、一番売れたレコードとなった。今回で3回目のツアーなんだ。アメリカでは200万枚弱で、未だに根強い。でも、どこか……よく分からないんだけど、何となく道筋から外れているような気がする。20年間活動してきて、アメリカでは200万人がアルバムを買っている。それでも、端っこのほうでフワフワ浮いている感じだ。お遊びみたいなものさ」

また、南米ツアーのキャンセルの原因ともなった肩の怪我について「ずっと良くなってる。気遣ってくれて、ありがとう。日本で6日間公演した。日本ではいつも素晴らしい人たちがバンドを支えてくれた。大丈夫。演奏するのがちょっと怖かったけど、6日間のライヴをこなすことができて、とてもよかった」と話している。

『St. Anger』からの次のシングルは「The Unnamed Feeling」。バンドは現在、この曲のビデオを編集中。

年内に米国で開催されるメタリカのライヴは、大晦日のラスベガス公演のみ。その後、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドに続いて、3月2日から北米アリーナ・ツアーがスタートする。

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