ブラックミュージックでバンド――いそうでいなかったバンド、遂にデビュー!

ポスト
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(左から)Pei(B)、Ryo-thing(G)、Ring(Vo)、Sugar(Dr) 
Vo Vo Tau――ボボタウ、と読む。
なんともエキゾチックで原始的な匂いのするバンド名だ。
この名前は、bow(弦を弾く)、vow(誓いの詩) taut(緊張感)から付けたとか。

この奇妙なバンド名の4人は、アルバム『Vo Vo Tau 01hz』でメジャーデビューを果たした。
楽曲は、アコースティックギターを全面にフィーチャーしながらも、
ブラックミュージック――いそうでいなかった。
※ギターのRyo-thing、風邪のためインタヴュー欠席なり

「僕が間違った方向へ行こうと引き戻してくれる、これは精神的にも強い」

Vo Vo Tau・コメント映像
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最新アルバム(CD+DVD)

『Vo Vo Tau 01hz』

プラティア・エンタテインメント
PYCE-1 2,400(tax out)
2003年10月22日発売

【CD】
1. Red Eye
2. Why me?
3. Beautiful Days
4. skit
5. 裸~Nude~
6. Blue Ball feat. cappa sight
7. Make It
8. love junky
9. 情熱
10. skit ~DAMN!~
11. Get up! feat. Al Brown
12. Salvage
13. HOT TRIANGLE

【DVD】
1. Beautiful Days
2. Beautiful Days Making

 「Beautiful Days」のPVを観る

ライヴ・スケジュール
<Vo Vo Tau LIVE 01hz>
日時:2003年11月26日(水)
    開場19:30、開演20:00
会場:渋谷 BOXX

※チケット発売:10/25(土)~
  全席自由2,500(tax in)

[問]ディスクガレージ 03-5436-9611


プレゼント 注目!
上記11/26のライヴに
抽選でBARKSユーザーから
5組10名様をご招待!
応募はこちらから
(応募締切は2003年10月31日まで)


オフィシャル・サイト

プラティア・エンタテインメント

――まずは、Vo Vo Tau結成のいきさつは?

Sugar:Ring以外の男3人がL.A.の音楽学校に行ってて、そこで知り合って。最初はジャムから始めたんです。そのときは本格的じゃなかったんだけど、日本に帰ってからちゃんとやろうって話になって、上京してヴォーカル探して、Ringと出会いましたね。

――たまたまL.A.にいた日本人3人がバンドを組んで、ここまで来たんですね。

Sugar:L.A.行く前は、本当みんな好きな音楽バラバラだったんだけどね。俺はガンズだったり、Ryo-thingはエクストリームって言ってたし。L.A.来てからいろいろ聴くようになって、みんなブラックミュージックが好きになっていったんですよね。

Pei:うん。それでもう日本で本格的にやろうって決めてましたよ。住むところまで吉祥寺あたりにって決めてたし(笑)。

――ちなみにL.A.に居たとき流行ってた音楽は?

Sugar:あのころはドレー流行ってましたね。

Pei:ローリン・ヒルとか、エリカ・バドゥとか。俺、ジャネットの『ベルベット・ロープ』聴きまくってたなぁ。

――そしてRingさんがヴォーカルとして入るのですが、その経緯は?

Pei:僕が働いてたレゲエ・バーにラッパーのcappa sightさんが来てくれて、ヴォーカル探してるんだって相談したら、Ringを紹介してくれたんです。

Ring:そのときちょうど京都から上京してきてたんです。今まで京都でバンドやってたんで、ソロでやろうかなって思ってた(笑)。でも、具体的にどうしたらいいかってのもなかったんで、とりあえず3人に会ったんですよね。でも、……もうね、第一印象悪かった(笑)。汚い3人組やなって。でもセッションしたときに、音を聴いたときにガツンとやられましたね。私がやりたいなって方向性と合ってた。

――そして2年半のインディーズ時代を経て、今回デビューアルバム『Vo Vo Tau 01hz』をリリースですが、アルバム作るときのテーマはありましたか?

Ring:テーマってのはないですね。2年半インディーズでやってきた音楽の自己紹介アルバムですね。Vo Vo Tauをそのまま表現できた。

――メジャーデビューということでプレッシャーや気負いはなかったですか?

Ring:メジャーっていうと事務所やレコード会社の意向で、バンドのやり方を変えられたりってイメージあったんですけど、今回これ作ったときって、もう好き放題で! 私たちのやりたいことがやれて、自分達を120%出せたって思いましたね。

Pei:スケジュール的には辛かったですけどね! でも、環境がよくて、ファミリーみたいで“ひとついいもの作ろう!”ってみんなで思ってた。

――ブラックミュージックながら、バンドということで生にこだわっている理由は?

Pei:その理由はすごく簡単なんです。僕らバックの3人は楽器を弾いてた。そいつらがたまたまブラックミュージックが好きで、音出してるっていうだけ。プレイヤーとしてこうなってるだけ。

Sugar:狙って生でやってるってのはないんです。好きでやってて、後々考えたら、こういうバンドおらんよねって。

――13曲収録されていますが、それぞれの思い入れのある曲はどれでしょうか?

Pei:「Red Eye」かな。これ、俺ら3人がまだ向こうでやってたときにRyo-thingが初めて書いた曲だし、Ringが入ってVo Vo Tauになって初めて詞をつけた曲でもあるし、4人で演奏した初めての曲だし。初めてだらけの曲。

Sugar:僕は「HOT TRIANGLE」かな。この歌詞で、故郷の人にお世話になったこと思い出した。

Ring:全部好きなんですけどね、あえて言うなら「Why me?」。デモもらって初めて聴いた段階で、もうぞくぞくって。ギターも鳴いてたし。詞もわりかし最近に書いたんで、今の心境に近いかな。

――今作は「Beautiful Days」のプロモーションビデオを収録したDVDも入ってますね。

Ring:プロモーションビデオ撮るってアーティストとしても夢やったから、夢叶う!って撮影前から嬉しかったですね。でも、実際裏側はこんなに大変なんだって思いましたね。ビデオのなかで、私がカウンターの前を歩くシーンがあるんですけど、何回やっても“速い!”って言われて(笑)。ゆっくり歩くのってこんなに大変なんや~って。

Pei:あと気づいたのは、俺とSugarは演技が下手(笑)。でもこのビデオ、友達もいっぱい登場してもらってるから僕らが後から見ても楽しいんですよ。メイキングもついてるんですけど、それも嬉しいし。

――なるほど。では、今後のVo Vo Tauは?

Ring:ライヴ、いっぱいやりたいですね。CDとはまた違って、耳で体でVo Vo Tauを感じてもらいたいですね。CDもいいけどライヴはもっといいよねって言ってもらいたいですしね。

――最後に、Vo Vo Tauの強みってどこにあると思いますか?

Ring:今回、アコースティックギターの音が主になってるんですね。Ryo-thing曰く「作っていくうちにたまたま今回そうなったね」って。で、打ち込みも入ってるんですけど、その打ち込みとアコースティックな音が融合して温かいサウンドになってるんですよね。そこってVo Vo Tauならではだなって思います。

Sugar:あとね、たとえば僕が間違った方向へ行こうとすると、ほかの3人が“ちゃうで”って引き戻してくれるってのは強いなって。これは精神的にも強いと思いますね。

取材・文●星野まり子
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