【Field Day Festivalレポート1】土砂降りの雨、会場は縮小、少ない観客……

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トラブル続きのフィールド・デイ・フェスティヴァルが6月7日(土)、NY郊外で開催された。しかし、当日の天候は雨で、トーンも心なしか暗かった。フェスティヴァルは当初、ロングアイランド東部で2日間の開催を予定していたが、土壇場になって会場が変更され、ニュー・ジャージー州のジャイアンツ・スタジアムで1日のみの開催となった。会場に集まったファンは、ふりしきる雨と、メジャーアクトのひとりBeckの不在、さらに予想を遙かに下回る動員数の、活気のない観客に不満の色を隠せなかった。

イベントの広報担当は、NYカルヴァートンで予定していた2日間のフェスティヴァルには、5万人が集まる見込みだったが、ニュージャージー州イースト・ラザーフォードに会場を移して1日に短縮した結果、実際に足を運んだか、またはチケットを買い換えたのは、そのうちの2万2000人だったと発表した。ちなみに、ジャイアンツ・スタジアムの収容可能人数は8万人。

コンサートはほぼ1日激しい雨に見舞われ、ヘッドライナーのBeastie BoysRadioheadが登場する時間になってやっと雨がまばらになり、フィールドチケットを持った観客がスタジアムから出て、ステージ前方で楽しむことができた。雨が止むまでは数百人の勇気のある集団がステージ前に集まっただけだった。1階席の観客は2階席が屋根となって濡れずにすんだ。

フェスティヴァルはカルヴァートンで2日間の音楽&キャンプイベントが計画されていたが、1日に短縮された。全米各地から集まった観客は大部分が東海岸からだったが、中にはRadioheadが見られるなら旅費をかけるに値するという強者たちもいた。そんなファンのひとり、バルティモアから来たSeth Robertsは、フェスティヴァルに関するトラブルと会場の変更で、ファンは大きな迷惑を被ったと話している。

「みんな泊まりの用意をしていた。2日間のチケットを購入したんだ。ここに来るだけで220ドルかかってる。チケットがギリギリになって届いた。なかなか郵送されないから、問い合わせたら、会場はその場所(カルヴァートン)じゃないって。それで、今度はこの雨。見たかったバンドの半分は出演しないし……。この次のボナルー・フェスティヴァルでは、埋め合わせをしてもらうよ」

“ボナルー・フェスティヴァル・ノースイースト”は、フィールド・デイが行われるはずだったカルヴァートンで、8月9日に開催予定だ。しかし、主催者側は、未だサフォーク郡とリヴァーヘッド町から開催に必要な許可が得られないという。観客のひとり、Ryan Reebは、サフォーク郡は同地区でいかなるフェスティヴァルの開催も望んでいないようだと話している。

「ロングアイランドに住んでいる奴らなんて、クソくらえだ」。Reebは彼らの話し方を真似てこう言った。
「“やあ、僕は大きな家に住んで、高い税金を払っている。売れないちっぽけな(ロック)キッズがうちの裏庭で暴れるのを見たくはないんだ。だから、警察を買収したよ”って。そういうことさ」(サフォーク郡警察は実際にフィールド・デイ・フェスティヴァルの警備に協力することを拒んだ。その結果、主催者側はカルヴァートン地区から“大観衆”を集める許可を得られなかった。)

レポート2に続く

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