教授自らが選曲・監修したYMOの究極のベストアルバム『UC YMO』がWebで予約開始

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1970年代後半から80年代前半にかけて、世界的なテクノポップ・ムーブメントを作り上げた、ご存知Yellow Magic Orchestra。結成25周年・散開20周年・再生10周年を迎えたメモリアルイヤーの2003年、遂に坂本龍一が選曲・監修などをした究極のベストアルバム『UC YMO』超プレミアム・エディションの発売が決定した。

発売されるのは2種類のCD BOX。坂本龍一による選曲・監修・全曲解説・高品質デジタル・リマスタリング、初CD化音源が3曲、初CDパッケージ化音源が1曲、オリジナルアルバム未収録曲が5曲、1993年に発売されたアルバム『TECHNODON』からシングル曲収録というのが共通の内容。

完全生産限定版の『UC YMO:Premium』には、これにプラスして1980年のYMO第二回 ワールド・ツアー<FROM TOKIO TO TOKYO>でのコスチュームである高橋幸宏デザインのYMOシャツ+YMOバンダナが完全復刻して付加され、通常盤とのデザイン違いDISC+未発表写真収載のブックレットが付いている。通常版は3670円(税込)、プレミアム版は21000円(税込)と価格的には高価だが、ファッションをも含めて語らなければならないバンドだけに、プレミアム版に魅力を感じる人は多いはず。

発売は8月6日だが、YMO Website(http://www.sonymusic.co.jp/ymo/)で先行予約が行われている。受付期間は5月7日~30日。収録曲などの詳細についても、ここで確認するのがいいだろう。このサイトでは、坂本龍一がこの作業を進めていくうちに感じたYMOの音楽の進化傾向や、変化していくメンバーの感受性に関する貴重なコメントも読める。

YMOの歴史とは、テクノポップの黎明~成熟~衰退そのもの。YMO自体の偉大さを再確認するのもちろん、その後に続く多くの80年代テクノバンドを生み出した功績、そして現在に至るまで影響を与え続けているビジュアル面をも含めた思想を新たに見つけるという意味においても、メモリアルイアーの今年にこのような企画が実現したことを大いに歓迎したい。
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