キース・リチャーズがLAでサプライズ・ギグ

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Rolling StonesのギタリストKeith Richardsが10月28日(月)、ロサンゼルスのクラブにサプライズ・ゲストとして登場した。100人収容のJointで行なわれたこのライヴでRichardsは、Stonesのバック・ヴォーカルであるBernard FowlerとBlondie Chaplinの2人、Stevie NicksのギタリストWaddy Wachtel、“Rockin' In The Free World”などのNeil Youngのヒット曲にも参加しているTom PettyのドラマーPhil Jones、さらにベース・プレイヤーのRick Rosasらと共演。また、人気の新人ヴォーカリストMemphisやベテラン英国人シンガーTerry Reidらもサポートに加わった。Reidのパフォーマンス歴は長く、StonesのフロントマンMick Jaggerの結婚式のレセプションから、Bianca Perez Morena de Maciasに至るまで幅広くプレイしている。

Fowlerがこのクラブのバンドメンバーであり、StonesのLicksツアーに参加するまで1年以上にわたって毎週月曜の夜に出演していたことから、観客の中には特別なハプニングを期待していたものもいた。Fowler自身は、その夜Richardsをクラブに招いたのはWachtelの手柄だとしている。

トレードマークのカフスとドクロの指輪、その他もろもろのシルバージュエリーを身にまとったRichardsは、Fowlerと共に紛れもなくその夜のメインだった。ギタリストである彼は、黒のギブソンを手にしてステージに上がり、その後Wachtelの持つギブソンSGサンバースト'70年モデルに切り替えた。ブルースのスタンダード「Key To The Highway」で演奏がスタートすると、RichardsとFowlerは掛け合いのステージを展開。活気づいたFowlerはChaplinのジャケットを掴んでハグし、2人揃ってRichardsの演奏と歌にヴォーカル・ラインとハーモニーを加えた。

RichardsはWachtelとChaplinを指すと、「ここに知ってる奴が何人かいるんだけどな」とからかった。WachtelはRichardsのサイド・プロジェクト、X-Pensive Winosのバンド仲間でもあり、ChaplinはHank Williamsのトリビュート・アルバム『Timeless』に収録された「You Win Again」にRichardsと参加している。

バンドが「Jumpin' Jack Flash」を強烈にたたき出すと、Richardsはまるで初めてのパフォーマンスであるかのようなエネルギッシュな姿をステージ上で見せた。こぢんまりした会場にはRichardsのクローズアップ映像が映し出され、髪の毛にさまざまなシルバーの飾りが編み込んであるのが見えた。Fowlerは黒のレザー・ジャケットを着てステージに立ち、「Jumpin' Jack Flash」の一節ではリードヴォーカルをとった。FowlerはStonesとの仕事に加え、Yoko OnoとのレコーディングやRon Woodのソロ『Slide On This』('92年)の曲作りとプロデュースなどで幅広く活躍している。

Richardsは最後に「どうもありがとう。やらなきゃならない仕事があるんでね。バイ、レイディース&ジェントルマン」と茶目っ気たっぷりに語ってステージをあとに。その後Fowlerはステージに残り、WachtelのパワフルなギタープレイでAC/DCの「Sin City」を披露した。

Richards、Fowler、Chaplinらのパフォーマンスは10月31日(木)のロサンゼルスはStaples Center、11月4日(日)のWilternで行なわれるRolling Stonesのコンサートでも見られる。

Phyllis Pollack, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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