ジミ・ヘンドリックスの遺族が裁判で30万ドル以上を勝ち取る

ポスト
ロックギターの伝説、Jimi Hendrixの初期レコーディング物の権利をめぐる訴訟で、Hendrixの遺族らが30万ドル以上を勝ち取って部分的な勝訴を収めた。

Hendrixの家族が運営するExperience Hendrixは、故人である彼の作品権を管理しており、HendrixがCurtis Knight & the Squiresというグループに在籍していた頃にPPXのNYスタジオで制作されたレコーディング物をめぐって、PPX Enterprisesを相手取り、訴訟を起こした。

訴訟では、PPXとその社長Edward Chalpinが'73年の契約事項に違反したとして訴えられていた。これに対しPPX側は、双方で交わされた口頭契約というのは、PPXによって以前にリリースまたはライセンスされたすべてのマスターの権利が同社にあることを意味すると応戦した。

Experience側はロンドンの最高裁判所に損害賠償と、PPXが権利を有する33本のマスターテープを除くHendrixのすべてのリリースを今後、中止する命令を求めた。

裁判所はマスターテープと損害賠償に関する主張を却下し、PPXがすでに所有する33本のマスターテープを除くHendrixによるレコーディング物の、今後におけるリリースおよびライセンスについての規制命令を出した。

これによりPPXは、今後、トラックについての印税を支払わなければならないが、過去に遡って計上されることはない。さらに同社は総額で45万ドル以上になるであろう裁判費用の70%を支払わなければならない。PPXにはこの決定に対して上訴する権利が与えられている。

Jimi Hendrixは'70年9月18日ロンドンで死去。享年27歳。彼の楽曲権はPPXの33のレコーディング物を除き、Experience Hendrixによって所有・管理されている。

Darryl Morden, Los Angeles (C)LAUNCH.com
この記事をポスト

この記事の関連情報