エリック・サーモン、テロ攻撃の影響でアルバムから新曲“The Rapture”を外す

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Erick SermonのJ Recordsからのソロ・デビュー・アルバム『Music』は、10月30日の発売前にいくつかの変更が加えられていた。アルバムのタイトルも当初予定されていた『The Sermon』から『Music』に変えられている。この変更を受けて、Sermonは元の『The Sermon』というタイトルに関連していた曲を外し、'02年夏予定のアルバムまでキープしておくことにした。

Sermonは『Music』へのタイトル変更は、彼の意見ではなかったとLAUNCHに話している。この新しいタイトルは、Marvin Gayeの“Turn On Some Music”をサンプリングした収録曲“Music”から付けられたもの。

「いや、(俺じゃなく)Clive(Clive Davis、J Recordsのボス)が変えたんだ。嘘をつく気はない。ただ、本当のことを話すよ。Cliveがタイトルを変更したんだ。彼としては、“Music”がすごくホットな曲だったんで、絶対“Music”で行くべきだと思ったわけさ」

さらにDavisは、アルバムからの2ndシングルは、Gayeの“Sexual Healing”をサンプリングした“I'm Hot”にするべきだと提案した。Sermonの希望は、Tom Tom Clubの“Genius Of Love”をサンプリングし、Oliviaをフィーチャーした“Genius E Dub”という曲だったのだという。

Sermonは、何年もの間ずっとアルバムのタイトルを『The Sermon』にしようと計画していたが、今回はさらに数曲をアルバムから外さなければならなかった。なぜなら、純粋にヒップホップ的な『Music』では、コンセプト的な部分が合わなくなってしまったからだ。外されたのは“The Rapture”“Still Standing”“If You Don't Know”など。

“The Rapture”については、9月11日のテロ事件の影響もあって外す必要があったとSermonが教えてくれた。

「1曲目を“The Rapture”にしてたんだけど、“The Raputure(歓喜)”ってどういう意味か知ってるかい。キリストの再臨のことさ。世界貿易センターに起こった出来事で、この曲を外さざるを得なくなった。なぜなら、“破壊”や“爆弾”、世界の破滅が終局を迎える、とかいうのが入ってたんでね。だから、外すしかなかったんだ」

Billy Johnson Jr., Los Angeles LAUNCH.com
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