『CHIN ATTACK』 REALITY RECORDS発売中 IDCS-1004 2,550 (tax in) 1 コノ音見テハメテケルヒト 2 タイブレーク '80 3 Maririn Cafe 日本語版 4 Live '96(ビデオテープの記憶) 5 マキアートランナー 6 あったか~いっ 7 都会の音シリーズ1 8 ランページな夜 9 やすらぎの店 Feat. BUTCHER 10 未完成に捧ぐ 11 インストの秋 12 イケナイコト×アカサタナ 13 ボサノバシャワー/taken'from Station 79.7 14 マッカチンイナインデスカ(カセットテープの記憶) 15 適当強盗a.k.a.春夏秋冬 16 イボンヌONEループ
| ☆MACKA-CHINからプレゼント☆ ユーザーの方にとてもBIGなMACKA-CHIN T-シャツとオリジナル・ミックス・テープをどど~んとプレゼント。 詳しくはこちらでどうぞ。 | | ――まずは、たくさん聞かれてるとは思いますが、ラップを始めたきっかけってのは何でしょう? マッカチン: (気だるそうに)それしかやることが無かったから…最近はこう答えるようにしてるんですけど(笑)。 ――(笑)それでOK? その頃からズッとラッパーとしてやってこうと決めてましたか? マッカチン: う~ん、ラップに限らず好きなことをやっていこうとは思ってたけど。でも実際、それだけで食えていけてる人もその頃はいなかったんでねー。 ――トラックを作るようになったのっていつ頃からですか? マッカチン: どれくらいだろう…遊びの時間が長かったから・・・。曲を作るために憶えることが色々と多かったんで・・・。さんピン(キャンプ)が終わったくらいかな~。その頃に機材を買ったのかな。 ――今回のソロアルバム『CHIN ATTACK』はいつ頃から作り始めたんでしょう? マッカチン: え~と10月14日ですね。でも最初に作ってたヤツとかは入ってないっす。ニトロのアルバムが終わってから、ツアー中にやり始めてヒマな時にトラック作っていくって感じで。一曲ずつ作るっていうよりも、全体的に作業を進めていったのかな。授業みたいに一時間目はこの曲、二時間目は次の曲とか。3月くらいには終わってた。 ――先行シングルの「適当強盗a.k.a.春夏秋冬」は? マッカチン: 一曲の中に喜怒哀楽、春夏秋冬を入れてる感じ。ラップ・パートもあればラップがないとこもある、映画っぽくドラマティックに仕上げたつもり。映像がない映画サントラからの一曲、みたいな。 ――ニトロの面々がアルバムで参加してるのはこの一曲だけですが マッカチン: うん、ニトロでやるのは一曲で良いかなって思ったから。またニトロではアルバムを出すこともできるし、これはオレのアルバムなんだから。(メンバーに)感謝の意味を込めて一曲だけ作った。一年中一緒にいるし。 ――それ以外にもほとんどゲストナシですね マッカチン: フィーチャリングはいつでも出来るからねー。まずはある程度ひとりで作らなきゃなってのが、気持ちとしてあったから。一枚目は自分で自己紹介できなきゃね。オレはトラックも自分で作れるし。二枚目からフィーチャリングを多くしたり、プロデュースを誰かに頼んだりとかは考えてる。 ――その中でブッチャーが参加してるのは? マッカチン: ブッチャーくんとは普通に仲が良いんで。オレのアルバムのトータルのバランス的には、あんな曲が凄く必要かなと思ったから。ヒップホップを聴いてる人って耳が偏りがちだから、逆にポーンと他のシーンで頑張ってる人たちのことをお届けできたら、聴いてる人の耳も幅が広がるだろうし。まぁ、やりたいからやっただけなんだけどね。 ――今回のアルバムは、ヒップホップだけじゃなくハウスにレゲエにボッサに、と色々とミックスされてて、今のヒップホップ・シーンとは一味違う感じのアルバムになってますよね。 マッカチン: いや、ヒップホップも凄い好きなんだけど、自分が音楽を作る上で刺激的なものって考えると、今のUSのヒップホップは入んないから。だから、日本のヒップホップ・シーンでは"今こういうのが流行ってる"ってのができれば良いんだけどね。トライトンとかUSでは流行ってて、でも日本ではハーモニカが流行ったり(笑)。みんな日本のシーンではハーモニカを使ったりしてね。シーンの流れに乗るよりかは、自分が違う波を作りたいかなー。人が嫌がるようなことをやってみたり。耳につくようなサウンドを、オレはワザと入れてみたりするんですよ。一箇所、変なとこに音を入れてみたりとか。 ――でもこれだけのアルバムを作っちゃうと、これからプロデュース依頼とかもくるでしょうね。 トラックメイカーとして、誰かやりたい人っていますか? マッカチン: 今はS-WORD、デリ、XBSの曲をやってるけど、一緒にやりたいラッパーは…特にいないかな。良いラッパーにトラックを提供したいとは特に思わないし。オレはねー、嫌いな曲って多いから、その曲にもよるかなー。ヒップホップに限らず世の中の音楽、CDやレコードでスピーカーから出てくるモノの中だと、1: 9くらいの割合で1が良い曲、9がどうでもよ~い曲なの、オレの中では。曲を凄い選んじゃうんですよ。 ――じゃあ曲次第…と。 マッカチン: うん。あとオレはズッと政治的なことがイヤだったんで。だからインタヴューとかもあんま受けてないし。ちょっとした横繋がりみたいなモノを利用せずに、音だけで上がって来たかったんですよね。だからトラックとかの仕事で、政治が見えるようなものは絶対やりたくないんすよ。@@@恵とかさ(笑)。その代わり身内は全然やるけど。仲良いし、金を借りたりしてるし(笑)。オレはクラブとかで仕事を取ってるつもりはないんすよ。クラブでカンパイとかして、「よく会うね、今度一緒に仕事しようよ」みたいな繋がりで東京のヒップホップ・シーンって作られてきてると思うんですよ、100%じゃないけど。オレはそういう路線じゃなくて、「アイツの仕事がスゲェ良いから」ってとこで一緒にやっていきたい。だから、もうちょっとオタクな人たち、音楽バカから支持を得たいかなー。 ――最後に何かありますか? マッカチン: レコードを買うのはシスコが良いなぁ(笑)。 ――(笑)ありがとうございましたー。
個人的なイメージとして、マッカチンって“職人っぽい”と思っていたんだけど、リラックスした語り口調から一転、トラックメイカーとしての考えを聞いた最後部での熱い語りで、ある意味正しかったな、と実感。 上述した以外にもTWIGY「Freedom」のREMIXを手掛け、更にセカンドソロ(!)の構想、ニトロの今後(新曲も録り終わったとか!?)などなども語ってくれ、マッカチンからますます目が離せなくなってくるはず!
とりあえずは出たばっかのアルバム『CHIN ATTACK』を聴くべし! | |