メタリカ、Napsterとの裁判に決着

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Metallicaとファイル交換サービス会社のNapsterとの係争に決着がついた。詳細は公表されていないが、Metallicaのドラマー、Lars Ulrichは声明の中で次のように述べている。

「この問題に決着がついた。ファンとレコーディングアーティスト、ソングライターにとって納得のいく形だと思う。この解決によって、僕たちがNapsterに求めていたアーティストの保護を促進できると信じている。創作物の配信をアーティストが選択できるようにするニューモデルをNapsterが施行してくれるまで待つことにしよう」彼はこう付け加えている。「合法的になって良かった」

Ulrichはまた、次のようにも言う。

「僕たちが問題にしているのは、音楽ファイルを交換するというコンセプトではない。みんな分かっていると思うけど、ファン同士でライヴのテープを録音しあったりすることに異議を唱えているわけではないんだ。問題なのはビジネスの参加について、僕たちや他のアーティストらにNapsterからひと言も説明がなかったことだ」

決定事項には「Metallicaはアーティストおよび発行元に作品使用料の支払が確認できた場合、承諾基準に従ってその都度一定の作品の配信を許可する」という内容が含まれている。バンドのスポークスパーソンからは、今のところそれ以上のコメントは出ていない。

Napsterを設立したShawn Fanningは次のように述べている。

「Metallicaと争っていてるときも、思い浮かぶアーティストの中で彼らが一番利益を得ているというのが分かった……。(それに)アーティストの権利という重要な問題を前面に押し出していることも……。訴訟を起こしたにもかかわらず、Metallicaのポジションは彼らの高い理想の反映となっている」

Fanningは続ける。

「今後、Napsterが作品伝達というアーティストのニーズと、世界中の音楽ファンの両方の要求に応えられるツールへ発展していくために、Metallicaから支持と配慮を得たいと思っている。この章に結論が出で嬉しく思う」

Bruce Simon, New York LAUNCH.com
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