2000年のシーガルを見逃したあなたにとっても“おいしい”一枚
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2000年のシーガルを見逃したあなたにとっても“おいしい”一枚 |
『NO!NO!NO STAR 2000』 ポリスター/プライエイド・レコーズ PSCR-5935 2,100(Tax in) 1. No Star (live) 2. No Telephone (live) 3. No Luck (live) 4. Introduction No.9 (live) 5. Krazy 4 U (live) 6. Motor Psycho-chill out version (live) 7. 8 (live) 8. Everyone's Fave (live) 9. Check 1 2 (live) 10. Down To Mexico (live) 11. Drive A Car (live) 12. Angel (live) 13. 17 (live) | シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハー(以下シーガル)はインディ時代から実に8年間も活動している。 メンバーが途中、何回も入れ替わったり、'99年にはドラマーのタカペーが脱退したり…。現在はアイハ(Vo. & G.)とナオ(B. & Cho.)の2人で活動しているのだが、昔から変わらずについてくるシーガル・ファンが国内外を問わずたくさんいる。それは長年にわたり、ものすごい回数のライヴをこなし、そのたびにオーディエンスを虜にしてしまう極めてエキサイティングな演奏を裏切ることなく行なっているからだろう。 『NO!NO!NO!』がリリースされ、7月に台湾でライヴ、そして「NO!NO!NO!TOUR」と題して5都市5公演の国内ツアーを行なう。今回のライヴ盤ではそのツアーでの演奏をノーカットでそのまま詰め込んでしまった、2000年のシーガルを見逃したファンにとっても“おいしい”一枚なのである。 しかし音質のクオリティは“ピカ イチ!”と言えるわけではない。ちょっとノイズがかったりする部分もある。 けれどもセクシーでもちょっときつい生のアイナの声、なんとも言えない生身のギターやベース音が本当に伝わってくる。そしてなんといっても彼女達のライヴをそのまま想像できる歯切れのいいライヴ運びとサウンド、そして計り知れないテンションの高さ…。 しょっぱなから「NO STAR」「NO TELEPHONE」「NO LUCK」の三連発。一気に「NO!NO!NO!」は盛り上がる。そして「NO STAR」の途中で“静かだぞ!”とアイナが叫ぶと、身も心もキュッと締まるだけじゃなく、“キャー、ステキ”と思ってしまう。 そして後半戦にさしかかったあたりでメンバー紹介と共に「CHECK1、2、」を10分以上にわたり演奏。これがエンタテインメントショウのエンディングテーマのような壮大な曲で、アイナのラップも入っていたりしてなかなか楽しめる。そしてアカペラで唄う曲「17」でライヴの最後をぐーっとしめくくる。まさにライヴ盤でしか味わえない内容だ。 そんなライヴ・ストーリーをCDで堪能した後に、ぜひともライヴハウスに行って生のシーガルを身体全身で味わいたい。 文●伊藤智子 |
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