【インタビュー】パク・ユチョン、日本ソロデビュー作『Where I Walk』に決意と願い「ただただ日本で活動がしたかった」
■僕は今、こうして日本に来て
■日本で歩いています
──2曲目の「Get Over」は、シェネルさんのヒット曲「ビリーヴ」を手掛けたことでも知られる実力派R&BシンガーSWEEPの楽曲提供によるナンバーです。
ユチョン:この曲の歌詞も今の僕にピッタリだと思います。SWEEPさんは昔から僕のことを知ってくださっていて、久しぶりの日本活動ということも踏まえて、この楽曲を作ってくれました。未来はどうなるか分からないけど、前向きに頑張って活動したい、諦めずにいきたいという気持ちが込められた曲になっています。
──ユチョンさんの強い決意表明のように受け取りました。
ユチョン:ありがとうございます。この曲を通して、僕の心からの気持ちを理解していただけると嬉しいです。
──3曲目は玉置浩二さんのカバー「メロディー」です。選曲の理由を教えてもらえますか?
ユチョン:僕は昔から玉置浩二さんの大ファンなんです。以前にも公演で「Friend」(安全地帯)を歌ったことがあるくらい大好きなアーティストで、「メロディー」も僕の声と合うんじゃないかと思って選ばせていただきました。
──ガットギターの音色とユチョンさんの歌声のみのアレンジがシンプルでストレートに響きます。ガットギターは久保田利伸さんやJUJUさん、大橋トリオなどとの共演でも知られるJAZZプレイヤーの久保田浩之さんですが、ユチョンさんが歌う際に意識したポイントはどこでしたか?
ユチョン:玉置さんがこの曲を歌っているライブ映像を繰り返し見たんですけど、感情が何より大事になる曲だなと思いました。最後のサビ前までは気持ちをどこか抑えるように歌って、ラスサビでそれを発散する…そういう感情の持って行き方も意識してレコーディングしました。
──4曲目は「時計」の韓国語ver.です。原曲の日本語詞にインスパイアを受けたユチョンさん自身が韓国語で作詞されたそうですね。
ユチョン:普段は3日ほどあれば作詞できるんですけど、この曲は2週間くらいかかりました。内容は日本語詞と大体同じでも、やはり言語が違うので。僕の心を歌詞に書くのが難しかったです。最終的には、自分の気持ちを韓国語でもよく分かってもらえる歌詞になったんじゃないかと思います。
──なるほど。そして5曲目はHYのカバー「366日」です。
ユチョン:この曲も元々大好きなんです。とても美しいので、いつか歌いたいと思っていました。ただ、すごく難しかった…(笑)。
──相当な歌唱力を必要とするナンバーですよね。
ユチョン:人の声って年齢を重ねると少しずつ変わると思うんですけど、僕は今、昔のようにはファルセットが出ないときもあるんです。だから不安もあったんですけど、僕なりに頑張って歌いました。ぜひ聴いてもらいたいです。
──アルバムタイトルを収録曲タイトルから取ったものではなく『Where I Walk』とした理由は何ですか?
ユチョン:僕がどこにいようと、皆さんは僕のことを待っていてくださった。それが本当にありがたくて。今までもこれからも一緒に歩いていきたいという意味を込めています。一方で、自信感みたいなものもちょっとあるというか。“僕は今、こうして日本に来て、日本で歩いています”という自信も少し入っています。
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