【インタビュー】HAN-KUN (湘南乃風)、ソロ15周年を振り返り初のフィーチャリングを語る「ずっと自分の中になかったものを解禁した」
■RYOJIくんの世界観に俺が入っていくほうが
■今までにない自分を出せるのかもしれない
──そしてフィーチャリングシリーズ第二弾が。11月にリリースされた「君となら…feat.RYOJI」。これはどっちかというとケツメイシの世界にHAN-KUNが入ったみたいな、そんなふうに聴こえます。
HAN-KUN:まさにそうで。一緒にやろうって話になった時、RYOJIくんが「やるんだったら自分の世界観を提案したい」って。最初は自分の世界観にRYOJIくんを落とし込んで、見たことないRYOJIくんをみんなに見せたいと思ってたんです。だけど、逆に考えると、彼の世界観に俺が入っていくほうが、今までの自分にない自分を出せるのかもしれないなと。招いてるんだけど、招いてもらってるみたいな、そういう楽曲感も面白いなと思って、「それでお願いします」っていうところから、スムーズに楽曲が出来上がっていった感じです。
──実際、どうでした? ケツメイシの、彼の世界観に入り込んでみて。
HAN-KUN:彼は俺よりも先輩だし、もう俺たちもだいぶ大人だけど、“この人の恋愛観、超ピュアじゃん”みたいな。20代もしくは10代後半ぐらいのときめきを持った歌詞を書いてきたから、“可愛いじゃん”と思って(笑)。でも逆に一周回って、年を重ねた夫婦が今でもときめきを感じてるとか、そういう取り方もできるし、若い世代の子たちにはまっすぐ聴き取れたらいいとか思ったんで。バリアなくその世界に飛び込んでみようと思って、ある程度原型があった世界観に俺も乗って、歌詞をすぐ書き出してっていう感じですかね。だから違和感も意外となく。
──まったくないですね。
HAN-KUN:よくよく考えたら、ここまでスウィートな歌詞ではないけど、ラブソングっていう目線では湘南乃風でも結構やってきてるんで。自分のソロじゃ絶対書かない歌詞の世界だけど、フィーチャリングだからこそできるし、RYOJIくんとだから違和感なくできた歌詞とメロディと全体の雰囲気になったかなと思ってます。
──面白いですね、フィーチャリングって。影響しあったり、招いたり招かれたり。
HAN-KUN:本当ですね。一人でやったら違和感を感じるものでも、その人の世界だから俺もお邪魔できるし、自分にも違和感を感じず出来上がるんだなって、今回すごく強く思ったし。ある意味、違う自分を演じられてるからね。役者さんじゃないけど、いろんな自分がいてもいいのかなとか思ったり、コラボのおかげで感じられてますね。むしろ自分の世界を守りすぎないほうがいいというか、自分が思ってるほど、意外と聴いてる人はそんなこと感じてないんじゃないかなとか思ったりもして。
──そうかもしれないです。
HAN-KUN:さっきの話に戻っちゃうんですけど、今まで守り続けたものは十分あるから、いろんなことにチャレンジするのもいいんじゃないのかな?っていうところが今回はありました。「君となら…feat.RYOJI」に関しては、招かれてやるような作品になってるのかなと思いつつ自分の枠で出す…とは思わなかったけど、新しい切り口で、招かれた音楽感でやるっていうのも、自分のシリーズにしたいなっていう気はしました。「こんなのHAN-KUNが出さなくない?」って言われても、「出しますけど何か?」みたいな。
──いいですね。ひょっとしてこのフィーチャリングシリーズって、今後も続きますか?
HAN-KUN:ずっと自分の中になかったものを解禁したんで、すごく刺激になるし、「フィーチャリングアルバムを出したい」ぐらいまで振り切りたい思いもあるし。とっ散らかった音楽性になると思うけど、フィーチャリングアルバムだったらそれがコンセプトになるから、そういうものもやってみたいです。もしも次の『VOICE MAGICIAN』シリーズの最新作にこの2曲が入ってたら、今の俺はそうなんだなということを提案する作品になるのかもしれないなと思います。
──楽しみです。そして2024年が終わると、15周年のアニバーサリーは終了ということになりますか。
HAN-KUN:そうですね。でも“15周年期間”として延長しちゃおうかなぐらいの感じはあって。今言ったようなアルバムが今後出たとしたら、もしかしたらそれが15周年期間の大きな締めくくりになるのかな?って思ってます。
──また近々、ライブをぜひ見たいです。
HAN-KUN:ぜひ来てください。今も変わらず飛び跳ねてますんで。ジャンプ力は年々上がってます。
──衰え知らずですね。素晴らしい。
HAN-KUN:というか、そう思い込んでるだけで。現実と向き合わないために、年々ターバンが深くなる(笑)。景色をどんどん狭めて、現実を見ないように。俺のターバンの深さはイコール現実逃避の度合いです(笑)。
──あはは。そんな仕掛けがあったとは。
HAN-KUN:そのうち、ターバンの裏に景色を自分で描くようになって、いい景色だけ見てたりして。最終的には目出し帽みたいになって、たぶん湘南乃風の30周年ぐらいの頃には、覆面レスラーになってます(笑)。
──それはそれで面白い(笑)。でも本当に、そのマジカルな声をずっと聴いていたいので。ずっと健康で歌い続けていてください。
HAN-KUN:ありがとうございます。頑張ります。
取材・文◎宮本英夫
■デビュー15周年記念第二弾「君となら・・・feat. RYOJI」
配信リンク:https://hankun.lnk.to/kimitonaraPR
作詞:HAN-KUN, RYOJI
作曲:HAN-KUN, RYOJI, SHIGE
編曲:SHIGE from BUZZER BEATS (D.O.C)
Producer:RYOJI
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