【速レポ】＜LuckyFes'24＞FRUITS ZIPPER、全員を“Lucky！”にする魔法

午前中、どしゃ降りだった会場は嘘みたいに晴れやか。RAINBOW STAGEに架かった大きな虹の装飾は、まるで天気の完全回復を物語っているようだった。

◆ライブ写真

そんな中、ステージのライティングが赤、青、オレンジ、グリーン、ピンク、紫、イエロー…とカラフルに色づき、登場したのは、7色の衣装に身を包んだFRUITS ZIPPERだった。この日の衣装はメンバーカラー色のミニスカートに、大きなリボンを頭につけた、お人形のようなスタイル。そんな7人が「Overture」に合わせて、かわいらしく、そして息のあったダンスを見せ、ステージはスタートした。


そして、「せーの！　らららららら…」とお馴染みのスタート。この歌い出しを聞いて、即座に「NEW KAWAII」だと察したふるっぱー（ファンの呼称）たちは、メンバーと同じように両手を振り左右に揺れる。また、曲中1番と2番のサビ前に出てくる櫻井優衣の《さ　アップデートしよ？》と松本かれんの《ねえ　アップデートしよ？》というセリフを、それぞれがセンターポジションで言い終わった後で大きな歓声が。振り付け、そして大きな声で一体となっている様子が印象的だ。

1曲歌い終わった後で、真中まなは「タオル持ってますか？　振り回せますか？」と会場に呼びかけ「ふれふるサマー！」を披露。《熱くなれ　太陽よりもいちばん》《振りまわせ　真夏の魅惑》と、この季節にふさわしい歌詞に、会場の熱量もアップ。メンバーもステージのギリギリ前方まで来たり、7人で円を描いたりしながら、ぐるぐるとタオルを回してみせた。


2曲終えたところで、改めて「FRUITS ZIPPERです！」と全員で挨拶し、1人1人メンバーカラーと名前を自己紹介。今日初めてFRUITS ZIPPERのステージを見た人にも、顔と名前を覚えてもらえるよう、しっかりとアピールした。

ここまで、かわいいを全力でアピールしてきたFRUITS ZIPPERだったが、MC明け1発目に披露したクールなナンバー「Re→TRY & FLY」では印象を一変。炎が上がる中で、ダンスと歌をバチバチに決め、ただただかわいいだけではない、FRUITS ZIPPERの幅広い魅力を体現してみせた。「ぴゅあいんざわーるど」では、CO2が噴き上がる中パフォーマンス。軽快なリズムとキャッチーな歌詞に、ふるっぱーはもちろんフレンズたちは再びテンションをアップさせる。何度も何度も歓声が上がっていた。


テンションが上がりっぱなしの中メンバーたちが円形になると、ふるっぱーたちはなんの曲を披露するか予想がついたようで、嬉しいざわつきが。彼女たちの名を世に知らしめたバズりソング「わたしの一番かわいいところ」のイントロが流れると子どもたちも大興奮。さすがはSNSで定期的に話題になるグループ。ここに集まった老若男女が“あの”振り付けをしているところを見て、その影響力の強さを改めて感じさせた。

さらに曲のクライマックス直近の大サビでは、ステージを飛び出して最端部分まで足を運んだメンバー。ここに集まったできるだけたくさんの人たちに届けるようにと、おなじみのダンスを披露すると盛り上がりは最高潮へと達した。


「ありがとうございました」と声を合わせて挨拶をした後「せーの、Lucky！」とこのフェスに準えたポーズを決める。「晴れてLuckyだね！」などと口々に言いながら、会場を後にした。

文◎於ありさ
写真◎高田真希子/team SOUND SHOOTER