【速レポ】＜LuckyFes'24＞藤巻亮太、不朽の名曲連発「レミオロメンの時の曲も」

じわじわとWING STAGEに描かれた翼に光が灯る中、赤いシャツに黒いパンツを合わせた藤巻亮太が登場。「藤巻亮太です。一緒に盛り上がってください！」と呼びかけ、ステージがスタートした。

◆ライブ写真

1曲目は爽やかなナンバー「南風」。“木枯らしと枯葉の舞”という歌詞があるくらいなので、特に夏の歌、というわけではないのだが、楽しそうにギターを弾き、青のライティングの中、軽快にステップを踏む藤巻を見ていると、今の季節に聴くのにぴったりの1曲だと思わせてくれるから不思議だ。また、ラスサビ前には手を左右に大きく振る藤巻。それに合わせてオーディエンスも同じ動きをし、序盤から会場は一体となっていた。



2曲目は、真夏の夜空を彷彿とさせるアッパーなロックチューン「ハロー流星群」。未来に向けたポジティブなパワーを感じる1曲で会場を魅了。曲に合わせて手を前後に振るオーディエンスの姿が目立っていた。

「ちょっと涼しくします」──そう述べた藤巻がバンドメンバーと目配せし、演奏を始めたのはレミオロメンの名曲「粉雪」。イントロが流れた途端、オーディエンスは大きな拍手。2005年のリリースから約20年、決して短いとは言えない月日が経ったのにも関わらず、変わることなく観客の心を振るわせる。これぞ、不朽の名曲なのだろう。



さらに、そんな同曲を歌う藤巻とWING STAGに描かれた羽が見事にマッチ。真っ白なライティングの中で、ハートフルなラブソングを歌う姿は、僭越ながらも天使のようであった。

ここで「いつも応援してくださっている方もいますし、今日初めて来てくれた方もいると思います。レミオロメンの時の曲も歌います」と改めて挨拶。曇天の空色にふさわしい楽曲です、と紹介し、藤巻亮太2ndフルアルバム表題曲「日日是好日」へと繋げた。


「天気、保ってるね。晴れを願う気持ちをこのステージにぶつけてください！」とコメント。細かいメロディを重ねるギタープレイから始まるレミオロメンの「雨上がり」を披露した。

「＜LuckyFes'24＞最高！ フェスって最高だなって思います」とコメント。自身が山梨出身であることを話し、自身が主催する野外音楽フェス＜Mt.FUJIMAKI 2024＞について告知した。そこから「今日出会えた方も何かの縁だと思います。笑顔になって、最高の気持ちになって、明日からの日常に戻っていただけたらと思います。これも何かの節目だと思います」と前置き。「瞳を閉じた時に、思い浮かぶ人がいると思います」と話し、「3月9日」の曲振りを行なった。

これを聞いた会場からは歓声が。メロディに合わせて、体を揺らしたり、手を横に振る仕草をしながら。誰もが曲中に出てくる“あなた”を思い浮かべながら、曲に浸っていた。



歌い終わると「フェスから戻ったら、いろんな日常で戦っていると思います。人がバラバラになっていく時代で、手を取り合ってもらえたらという思いで作った曲です」と話し、「朝焼けの向こう」でフィナーレ。最後まで晴れやかな気持ちを与えてくれるようなステージだった。

文◎於ありさ
写真◎樋口隆宏 / team SOUND SHOOTER