【速レポ】<京都大作戦2024>FOMARE、2023年の牛若ノ舞台から今年は源氏ノ舞台トップバッターへ「こんなステージに立たせくれてありがとうございます」
<京都大作戦2024 〜翔んで騒いで万々祭゛〜>がいよいよ開幕した。まだ梅雨が明けてもいないというのに猛暑日が続いているが、今日も予報では曇りや傘マークがついているものの午前中からぐんぐんと気温が上昇している。今年の源氏ノ舞台の一番手となる群馬高崎出身ロックバンド・FOMAREが登場する頃には、眩しいほどの晴れとなった。
◆ライブ写真
FOMAREのアマダシンスケ(Vo, B)は登場するや「やっと今日が来たぜ!」と嬉しそうに会場を眺め、観客に向けてグッとコブシを突き出す。
「Lani」で勢いよくスタートしたライブは終始、アマダ、カマタリョウガ(G, Cho)、オグラユウタ(Dr, Cho)の興奮にはやる鼓動が聴こえてくるような高揚感で満ちていた。後方の観客に向けてアマダは「丘、聴こえますか!」と声をあげ、「行こうぜ!」とサビで観客にシンガロングさせて、パワフルに会場を巻き込んでいく。曲の終わりには「<京都大作戦2024>、FOMAREがはじめます!」とアマダが高らかに宣言をして、さらに怒涛の勢いを持った「僕と夜明け」を投下。アグレッシヴなドラムビートとノイジーで歌心もあるギターにアマダのボーカルが冴え、太陽が丘を超えるようにまっすぐに声が伸びていく。そして声に誘われるようにまだまだ会場に集まってくる人に、「Grey」では熱量の高い3ピースのアンサンブルや、心地よく前のめりなキックでジャンプさせた。
タオルを高々と掲げたアマダは、「夢みたいな日を迎えさせてくれて、10-FEETありがとうございます! 歌えるやつは全員ノってください、歌えないやつも全員ノっちゃってください」という。観客の声が大きくなっていった「夢から覚めても」は、この源氏ノ舞台でアンセミックに、エモーショナルに響く。
昨年の<京都大作戦2023>初日の牛若ノ舞台のトリから、今年は源氏ノ舞台の一番手を任されたFOMARE。メンバーは高校生の頃から10-FEETのライブに通っていたという。10-FEETにとっての<AIR JAM>が、FOMAREにとっての<京都大作戦>だと、改めてここに立つ思いをMCで語ったアマダは、「はじめましての人も多いと思うので、グルーヴを高めるためにコール&レスポンスをしたい」と、以前湘南乃風のライブに行ったときにHAN-KUNがやっていたコール&レスポンスをオマージュ。
「なあ、“お前らロック好き?”って言ったら、“当たり前だろロック好き”って言ってほしい」と大きなコール&レスポンスを起こすと、舞台袖からHAN-KUNが「それ、俺のだから!」と登場。ご本家の「YO、お前らレゲエ好き?」で盛り上げると、でもやっぱりここではと「YO、お前らロック好き?」「お前らテンフィ好き?」「お前らFOMARE好き?」とFOMAREと一緒になって観客をアゲていく。こんな異色とも思えるタッグや、リスペクトし合うミュージシャンシップ、それぞれのフレンドリーさが垣間見えるのが<京都大作戦>らしい。
更なるエネルギーを得たところでいちだんと大きなシンガロングを生み出し、観客が肩を組んで楽しそうにジャンプをするような光景が見られたのが「愛する人」。メンバーのコーラスも大きな叫びとなって、会場一体となって奏でているような感覚だ。
「こんなに集まってくれてありがとうございます。いろんなヒーローが、バンドを続けたら最高なことがある、最高な未来が、最高な瞬間がくるって言っているのを聴きますけど、それって本当だったんだなって。そういう言葉を思い出して感動しています。こんなステージに立たせくれてありがとうございます。またここから、群馬高崎から、ライブハウスでバチバチやっていくので、またライブハウスで会いましょう」と目の前の景色を噛み締めるように語ったアマダは、「10-FEETへ、10-FEETキッズへ、京都大作戦へ、京都大作戦キッズへ、FOMAREを愛するすべての人へこの曲を贈ります」と、心に響き続けるメロディを普遍のものとするような「Frozen」を熱っぽいアンサンブルで聴かせた。
そして力強い愛のうた「Melody」、この日、このステージを深く刻印する「SONG」の大合唱で<京都大作戦>一番手という大役を全うし、太陽の下、力強く爽やかなロックミュージックで駆け抜けていった。
文◎吉羽さおり
写真◎HayachiN
セットリスト
2. 僕と夜明け
3. Grey
4. 夢から覚めても
5. 愛する人
6. Frozen
7. Melody
8.SONG
■<京都大作戦2024 〜翔んで騒いで万々祭゛〜>
7⽉6⽇(⼟) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉7⽇(⽇) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00
〒611-0031 京都府宇治市広野町⼋軒屋⾕1
▼7⽉6⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】Ken Yokoyama / Saucy Dog / サンボマスター / 湘南乃⾵ / dustbox / 10-FEET / FOMARE / HEY-SMITH
【⽜若ノ舞台】炙りなタウン / GUMX / サバシスター / SIX LOUNGE / SHANK / Maki / RED SPIDER
▼7⽉7⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】ENTH / SUPER BEAVER / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / RIZE / ROTTENGRAFFTY
【⽜若ノ舞台】アルステイク / Age Factory / THE SKIPPERS / Fire EX. / プッシュプルポット / Paledusk / MAYSON's PARTY
※10-FEETは2⽇間とも出演
【鞍馬ノ間】EGOLA / ⼤阪籠球会 / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM HAPPY LUCKY FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / ちきゅう
京都ハンナリーズ (エキシビションマッチ)
▼チケット
・通常札:2⽇通し券 18,820 円(税込) / 1⽇券 9,410 円(税込)
・童札(わらべふだ):2⽇通し券 9,400 円(税込) / 1⽇券 4,700 円(税込)
※童札は、2024年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2012年4⽉2⽇〜2018年4⽉1⽇)の⽅が申し込み可能。必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。
(問)公演:サウンドクリエーター 06-6357-4400
(問)チケット:https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact
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