【ライブレポート】今年の夏をさらにアツく。手羽先センセーションが新体制初ツアー

7月1日、渋谷・Spotify O-WESTにて、手羽先センセーションが＜手羽先センセーション4都市無料ツアー「暑気衝動」＞をスタートさせた。同ツアーは、新体制となって初のツアー。本人たちも観客も全力で楽しんだ東京公演の様子をレポートする。

◆ライブ写真（34枚）

波の音とオープニングSEが響き渡ると、ライブがスタート。メンバーカラーが強調された新衣装をまとったメンバーがステージに現れると、まずは「夏情気性」で一気にエンジンをかける。今回は、現メンバーでの“ご挨拶ツアー”ということもあり、歌もダンスも全力でパフォーマンス。それに応えるかのようにファンの声も大きく響き渡っていた。4月に新加入した宮代柚花が「手羽センツアー、ついに始まりました！　皆さん今日は思いっきり熱くなっていくぞ！」と煽ると、「始まりのシグナル」へ。王道アイドルソングで魅せ、「プレシャスデイズ」と続いた。



オープニングパートを一気に駆け抜けると、改めて自己紹介。佐山すずかの進行でMCでも盛り上げていく。ツアーがスタートしたことについて、「ひと言！」と振られた三好佑季は「やったー！　やったぞー！　始まったぞ！」と大はしゃぎ。それにつられて客席からも「オイ！オイ！オイ！オイ！」と気合の入った声が返っていく。その後もワイワイとトークを展開し、「＜暑気衝動＞初日、もっと盛り上がっていけますかー！」と佐山。「続いては可愛らしい曲をお届けしたいと思います。『送れないハートマーク』」と曲振りをすると、待ってましたと言わんばかりに歓声が上がった。「もっともっと、盛り上がっていきましょう！」とさらに佐山が煽ると、歓声はヒートアップ。ポップでキュートな世界観をこれでもかと広げ、「ニコピの方程式」が続く。可愛らしくダンスをするメンバーに合わせるように会場が揺れたところで、空気が一変。爽やかかつ疾走感があるロックナンバー「そうだ、僕は恋をしたんだ。」をエモーショナルにパフォーマンスしていった。


ここで、6月30日に配信リリースされた新曲「ドンギラ踊り」を披露することに。茉城奈那は「コールとか、考えて来てくれてるんよね〜！」とこっそりプレッシャーをかけていく。佐山が「曲を聴いてきてくれてるから逆にプレッシャーが……」と語ると、カワイレナが「間違えたらバレちゃうねー」とニッコリ。こうしたやり取りも微笑ましい。予告通り「ドンギラ踊り」がスタート。妖艶な雰囲気もありつつもサビの〈ドンギラギラギラ　ドンギラドン〉というメロディが頭から離れず、思わず一緒に弾けたくなってくる。盛り上がりをそのままに、始まったのは「ハピピピパーリーナイト」。さらに「NARUNAI」で会場はお祭りムード一色になっていった。



「3曲連続、アゲアゲソングコーナーを聴いていただきました！」と佐山。しかし、ここからさらに盛り上げるとのことで、三好も「皆さん、ここからです！　すごいですよ」とニヤリ。それぞれ観客を煽っていくが、「そういえば柚花ちゃんが煽ってるのあんまり見たことない」と宮代にバトンが渡される。それに応えるように「みなさん、もっともっと盛り上がっていけますかー！　もっと声出せんのかー！」とシャウト。しっかりあたためたところで、「刹那ストリングス」で力強いパフォーマンスを見せつけていく。先程までワチャワチャとMCをしていた顔とは別の表情を見せていた。


客席からコールが響き渡る「ノンフィクション」では、ロックナンバーにふさわしいパワフルな歌声をお届け。彼女たちのパフォーマンスはくるくるとフォーメーションが変わり、一瞬たりとも飽きがこないのもいい。さらにテクノナンバーの「ウノウクノウカノウサノウ」では、カワイが「みんな、もっと盛り上がりたいのー！？」と煽る、煽る。続けて、佐山の「もっと盛り上がっていきましょう！」で「言霊バイブレーション」へ。同曲はFLOWの提供曲。そのロック魂を受け継ぐかのようにパッションあふれるパフォーマンスで会場を魅了した。



一気に駆け抜けてきたライブも、ラストスパートへ。現体制になって初の楽曲「Restart　Over」では、出だしの〈何度でも何度でもやり直すのさ この痛みは 優しさに変わるよ〉という歌詞も相まって、どこか感動的な雰囲気を孕んでいた。そしてラストナンバーは「あしたのはなし」。メンバーも観客も全力をぶつけ合って完全燃焼。最後は「以上、私たち、手羽先センセーション！　ありがとうございました！」と声を合わせてステージを後にした。



熱いアンコールに応えて登場した5人は、「君キミ、恋病」で再び会場のボルテージを上げていった。記念撮影を経て、改めて感謝を伝えるメンバーたち。最後は「これが本当に最後の曲です。今日一番の声を聞かせてください！」という宮代のシャウトで、「ハロー、ブランニューミー」。会場にいる全員が笑顔になり、一人ひとりが輝いたところでライブに幕を下ろした。新体制となった手羽先センセーションが、今年の夏をさらに暑くすることは間違いなさそうだ。

取材・文◎高橋梓