【インタビュー&レポート】LUNA SEA、東京ドーム公演サプライズ発表も飛び出したFC限定イベントを完全再現

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14年ぶりとなる東京ドーム公演<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOTR ERA TO ERA -THE FINAL EPISODE- LUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG->を2025年2月23日に開催することを発表したLUNA SEA。日本中を駆け巡ったこのニュースが電撃解禁されたのが、5月29日にカルッツかわさきで行われたファンクラブ“SLAVE”会員限定スペシャルイベント<LUNA SEA 35th Anniversary MEMORIAL TALK & UNPLUGGED SESSION>だ。

◆LUNA SEA 画像

5月29日は、LUNA SEAが東京・町田PLAYHOUSEで初ライヴを行った記念日であり、昨年2023年の同日は活動初期に出演していた老舗ライヴハウス目黒鹿鳴館で凱旋ライヴを決行したことも記憶に新しい。35周年記念ツアー<ERA TO ERA -EPISODE 1->が始まった直後というタイミングで訪れた2024年の記念日は、重大発表とともに、LUNA SEAとSLAVEの絆を確かめ合う夜となった。

イベントの開始を告げたのは、なんとメンバー自身による影アナウンス。笑いを交えながらひとりずつ鑑賞中の注意事項を呼びかける声に、一気に会場の緊張感が解けた。さらに暗転後、メンバーが一階席後方から客席内を通ってステージへ登場するサプライズが。想定外の展開に大きな歓声が上がり、早くもファンクラブならではの距離の近さを実感するオープニングとなった。

メンバー5人から35回目の記念日に対する想いとSLAVEへのメッセージが語られたあと、MCを務めるジョー横溝とともに<ERA TO ERA -EPISODE 1->の神奈川・相模女子大学グリーンホール 大ホール2days公演を振り返るトークタイムへ。

   ◆   ◆   ◆

<ERA TO ERA -EPISODE 1->初日は6thアルバム『SHINE』を再現した<SHINING BRIGHTLY>、2日目は7thアルバム『LUNACY』を再現した<BRAND NEW CHAOS>というセットリストに対し、「この2つの演目をやるだけでも必死で、精神的にピークなんですよ。エッジの尖ったところを歩いて行くようなスリリングさがある」と語ったのはRYUICHI。

特に難しかった曲として、真矢とINORANが「Virgin Mary」を挙げてこだわりを語った一方、Jは「当時の僕たちを取り巻いていた背景を除いては語ることができない2枚」と表現し、「当時の想いがフィードバックしてきて…自分の中でも整理がついてない場所はあるんだけど、それでいいんだろうなって」と心情を明かした。

さらにSUGIZOも「当時、限界までやってきたことを今の自分たちで表現しようと思ったら、深くて果てしなくて。あの頃のギリギリで一触即発な心情も甦ってきてしまって、今、コントロール不能な感じです」とリアルな想いを語る。過去のアルバムに向き合うことの重みと、かつてない挑戦の最中にいるLUNA SEAの言葉に、観客はじっくりと聞き入っていた。

そして、2つ目のプログラム『ERA TO ERA 公開取材』がスタート。音楽サイトBARKSの烏丸がインタビュアーとなり、再録アルバム『MOTHER』『STYLE』やそのアリーナツアー、さらには35年の歴史に迫る公開インタビュー企画だ。デビュー当時からLUNA SEAを取材してきた間柄だからこその進行は、笑いあり感動あり。濃密な対話としてのレアトークが繰り広げられた。以下に、その模様を再現したい。

   ◆   ◆   ◆


■よく「レジェンドですよね」って言われるんですよ
■でもレジェンドじゃありません。これからレジェンドを作ります!


──2023年の再録アルバム『MOTHER』『STYLE』を起点に、<ERA TO ERA TO ERA>は2000年までのリリースアルバムをすべてなぞっていくというツアーとして全41公演のロングスケールで開催中です。LUNA SEAというバンドは、ひとりひとりがソロアルバムを作ることのできるメンバーが5人揃っているわけで。その5人で1枚のLUNA SEAのアルバムを作るわけですから、それぞれ1/5ずつしか入れられないということになりますよね。つまり、各自が4/5を捨てる作業をこれまでスタジオに集まってやってきたバンドです。そんなふうに作ってきたアルバムを、実際、今改めて演奏できるものですか?

SUGIZO:不思議とね、身体が覚えてるんですよ。あの時の心情とともに、楽曲が身体にすり込まれている。でも、特にINORANと俺がつくづく感じているのが、1990年代にしっかりスコアブックを作っておいてよかったねって(笑)。

INORAN:うんうん。

──自分のギタープレイを自分でコピーする作業も必要という(笑)。 Jさんはどうですか?

J:『MOTHER』『STYLE』の再録に関しては、自分たちがやってきたことを消しゴムで消す作業じゃなく、物語にはまだその先にあったんだよっていうイメージなんですよね。例えば絵があったとしたら、画角の外を描き足すような。実はこの絵はここまであったんだよっていうところを作っている感覚があった。

INORAN:発見されていたレリーフは実は一部で、まだ残りがあったというか。

J:そうそう。さらに、スティーヴ・リリーホワイトというプロデューサーに出会ったことが決定的なトリガーになったと思う。

SUGIZO:本当にそうだね。再録アルバムは、スティーヴが「(ミックスを)やるよ」と言ってくれたから実現したんだと思う。

真矢:スティーヴによって、自分の嫌いだった表情がカッコよく聴こえたんですよね。自分では嫌いだったり、ちょっとありえないと思う音が、スティーヴの手にかかるとカッコよくなるんですよ。例えば、うまい写真家が年取った老人を撮ると、眉間の皺とかがカッコよく見えて、“この人、こういうふうに生きてきたんだな”っていうのが伝わるじゃない? スティーヴはそれを表現してくれるんですよ。まさに世界で最高峰のカメラマンに撮ってもらった写真のような感じですね。

── 一番近くでビートを合わせているべーシストとしてはどうですか?

J:本当にそうだと思います。あと、真矢くんのプレイ自体も…僕が言うのはおこがましいですけど、もう次のステージにいるんだなと思うシーンがたくさんあるんですよ。真矢くん、結構ふわーっとした感じでスタジオに来るんですよね。「どうも~」みたいな。

真矢:ははは。

J:レコーディングって、やっぱり気負うじゃないですか。でも、真矢くんはその正反対にいるんです。「どうも~」ってふわーっと入ってきて、「じゃ、行こう」ってバババババッと叩いて、「うん…OK!」って。最初は“もう何回か叩いたほうがいいんじゃないのかな”と思うんだけれども、比べると不思議とファーストテイクが一番表情があるんですよ。だから、自分の気持ちの高め方とか、瞬間の捉え方とか、もうドラムを超越してるんだろうなって感じるんですよね。

真矢:あら、嬉しい(笑)。でも、本当にふらっと来てふらっと叩くぐらいが、いちばん本番で気合が入るんです。

J:誤解しないでほしいのは、力を抜いてやってるんじゃないんですよ。ドラムはもちろん譜面通りにもう叩けるんです。そういう技術ではなくて、どういうふうに抑揚をつけていくかというところの勝負をしている感じがして、僕は見ていて楽しかったですね。

──RYUICHIさんのヴォーカル録りはどうだったんですか?

RYUICHI:『MOTHER』も『STYLE』も今回は苦労しましたけれども。自分の中で、時代ごとにトレンドがあるんですよ。例えば、こういう声(強く張る声)で歌いたいなとか、こういう声(低く響く声)で歌いたいなとか。イメージとして毎回狙うところがあったんですけど、それが今、なくなっている時期なんです。

──と言いますと?

RYUICHI:というのも…ちょっとバンドとして自画自賛になるのかもしれないんだけど、『MOTHER』『STYLE』というアルバムを新録してアリーナツアーをやった時に、良くも悪くも、本当にすべてがLUNA SEAのオリジナルなんだなと思ったんです。自分の歌い方も別に教科書に載っている歌い方じゃないし、上手さをひけらかすようなアルバムじゃない。だけど、もっともっと精神性の高いものだった。それは宗教とも哲学とも違って、我々の生き様だったんですよね。感情がぶつかり合って、荒れ狂ったような部分があって…それが今の僕に新しさを感じさせてくれたんです。過去なのに、ですよ。

──なるほど。

RYUICHI:だから、「過去に未来がある」と思った。さらに言えば、この未来を作ったのは僕らじゃなく、いつも言っていますけど、(会場を見渡して)みんななんです。だって、そんな音楽をずっと支持して、35年間も来てくれているんでしょう? 俺たちはやりたい演目をやっているだけなのに、みんなが来てくれる…未来にこんな環境が待っていたんですよ。だから、僕は今、個人的には発声面ですごく苦しんでいるんですけど、“こう歌いたい”ではなく、今自分が新しく感じているアルバムに対して、“どうすれば自分がそこにいられるんだろう”ということだけを考えて、レコーディングにツアーにも向き合っていますね。

──20年30年経ってLUNA SEAがオリジナルだったことに気づいたということですけど、そんなこと、SLAVEのみなさんはとっくに気づいてますからね。メンバーだけがわかっていない感じですから。

RYUICHI:えっ、そうなの? 実際、当時どうだったんですか? これまでいろいろなアーティストを取材してきたと思うんですけど、その中で、LUNA SEAって異端でした?

──異端中の異端ですよ。

RYUICHI:異端中の異端ですか(笑)。

──冒頭に言いましたけど、LUNA SEAは1/5ずつしか1枚のアルバムに入れられないのをわかったうえで闘い合っていたから。僕ら媒体はそれを横から見て、“そんなのアルバム1枚に入るはずないじゃん”と思うわけですよ(笑)。

RYUICHI:そっか。だから、JやINORANが言ってたように、レリーフの外に足跡があったんだね。


──まさにそう。ただのオーディエンス側として無責任なことを言いますけど、だからこそ再現する価値があると思うんです。実際、プレイしたり歌ったりして、思わぬ気付きはありました?

RYUICHI:いっぱいありますね。さっきの流れで言うと、異端でマニアックだったものが、王道になって、ド真ん中に居始めてるわけでしょ。

──そうですよね。マニアックなものがずっとマニアックのままだったら、まだ町田PLAYHOUSEでやっていたかもしれない。

RYUICHI:そうですよ。ライヴハウスだけでずっと活動していたって、全然おかしなことではないですから。やっぱりLUNA SEAはすごいバンドなんだなって思います。自画自賛するのも変なんですけど。

──いや、そろそろ自画自賛してもいい頃だと思いますよ。そういう発言、全然してこなかったですもんね。

RYUICHI:自画自賛、少なめ(笑)?

──SUGIZOさん、どうですか?

SUGIZO:…自画自賛したことがない。それは自分の過去を聴いたり見たりしないからで。ただ、RYUが言うように、よくよく考えたらマニアックで異端なバンドですよ、LUNA SEAって。でも、そもそもそういうところに憧れてきたでしょ? ドロッとしたUKのアンダーグラウンドシーンとか、心が病んだ世界にいて。そこでもがいていたら、お客さんも病んでて。

RYUICHI:そういうこと(笑)!?

INORAN:そんなことない(笑)。

SUGIZO:アルバム『SHINE』にしても、通称“赤『LUNACY』”にしても、1990年代って、そんな作品が100万枚売れちゃう時代だったんですよ。要は、異端で病んでいた僕らが時代を作っていった、ということだと思います。おそらく今の時代的に、響きやすいものはそうじゃないと思う。だから今、LUNA SEAは本来いるべき異端な場所にいるんだけど、そんなバンドがアリーナツアーをやったり、こうして35周年にみんなが集まってくれたりするわけで。面白いことをやってきたんだなと思います。

──ツアー<ERA TO ERA -EPISODE 1->の初日、5月25日の<SHINING BRIGHTLY>を拝見しましたけど、お客さんを見ると、僕ら世代から、そのお子さん世代、若い子は20代とか10代かなと思う人もいて。当時の環境をリアルタイムに知らない人が今聴いたら、アルバムの受け取り方も変わりそうですよね。

SUGIZO:ちょうど最近、嬉しい記事を見つけたんですよ。“なぜ10代の若者がLUNA SEAにハマっている!?”って。LUNA SEAファンに10代の子たちが増えているという記事がニュースになっていて。みなさん、お父さんやお母さんからの影響で聴き始めるんだけど、思春期になってくると彼らの痛みに対して僕らの音楽がヒットするのか、シンパシーを覚えてくれて。同年代が聴いているアーティストよりもひと世代ふた世代前の僕らを聴くほうがしっくりくる人たちが多いんだって。面白いよね。

J:リアルだったんじゃないかな。俺たちの仲間は絶対全国にいるはずだと思いながら、自分たちの持っている闇、不安、迷いとか、そういうネガティヴなものを隠さず楽曲の中に閉じ込めて放っていたので。だって、当時は僕らみたいなバンドはいなかったし、散々オーディションに落ちてもいましたからね。SUGIZOの家のスタジオで、ああでもないこうでもないって俺たちだけの曲を作って、オーディションの何分間かを一語一句間違えることなくプレイして、「どうでしたか?」って言ったら、「うーん、ロックじゃないね」とか。

──へぇ、そんな時代が。

J:当時、ライヴハウスの方々も僕らの音楽を許容できなかったんだと思うんだよね。今、時代が巡って、そういうリアルさがまた輝き始めてるのかな、なんて俺は思いますけど。

SUGIZO:俺もそう思う。そのリアルさと同時にみんなが感じてくれているのは、たぶん音楽の裏側にある自分たちの生き方とか、精神性、理念だよね。みんながLUNA SEAの生き方にすごく共感できると言ってくれている実感がある。自分たちの本性を包み隠さず、常にオフィシャルで発表していたし。今考えたら恥ずかしくてしょうがないよね。

真矢:ははは。

SUGIZO:だって、今の時代的に人気があるいくつかのアーティストは、顔出ししてないから。あえてパーソナルは出したくない、ただ音楽を聴いてくれっていうスタイル。それはそれで素晴らしい。だけどうちらは違った。音楽だけじゃなく、人間性の全てをさらけ出して生きてきて、そこに賛同してくれたみんながいて、時代を作ってきた。20年30年経った今のティーンエイジャーの子たちも、パーソナルをむき出しにしたこの世代の生き方に対して、たぶん共感してくれてるんじゃないかなと思う。

──そうですね。XやTikTokみたいなSNSがいろいろありますけど、辛辣な言い方をすれば、あれは自分の一番素敵な瞬間を切り取って、あるいは加工して、自分の求める理想のものを作り上げるツールじゃないですか。LUNA SEAは、もっとドロドロしてるもんね。本当に生身というか。

J:ドロドロって(笑)。

SUGIZO:ははは! 特にライヴは真逆ですよね。ドロッドロの時も、汗だくの時も、苦しくて顔が歪む時もあるけど、それを全部お客さんに見られてるんですよ。冷静になると恥ずかしい(笑)。

J:恥ずかしいんだ?

SUGIZO:恥ずかしい。でも、それをやってきてるんだな、そういう生き方なんだなって。

J:(INORANのほうを見て)INORANさんはどうですか? ずっと黙って聴く側になってますが。

INORAN:いやいや(笑)。まあ…なんていうか、感動したいんだよね、過去も現在も。今はこの時間に感動してるし、もっと言ったら未来でも、もっと感動するものに会いたいと思ってる。昔は、ツアーは同じルーティンというか…感情の入れ方は同じじゃないんだけど、旅行みたいなところがあって。でも、今は同じ旅でも、宿が決まってない感じというか。まるっきり昨日と同じ夕陽はないように、新しい夕陽、新しい感情、新しい感動を見に行きたいと思ってるんです。昔はもっと子供っぽかったし、乱暴だったし、SUGIちゃん曰く、病んでたし(笑)。でも、35年重ねてきて、仲間が本当に増えたんだよね。その人たちとひとつの画を共有して感動したい。それが、僕らが音をプレイする、旅をする原動力になってるんじゃないかなと思います。

SUGIZO:…なんか、ちょっとLUNA SEAが誇りに思えてきた。

INORAN:でしょ? でしょ? だから、過去もいいんだよ (会場から大きな拍手)!


──今さらな質問ですけど、最初にこの5人が集まった時、「どんなバンドをやろう」とか、何か共通したキーワードはあったんですか?

J:漠然と、とにかく“どこにもないバンドを作りたかった”というのはありましたね。カッコいいバンドはいるんだけど、“ちょっと違うな、俺だったらこうするのにな”みたいに感じる中で、「そうなんだよ!」って語り合える仲間に初めて出会ったのがこの5人で。そして、「よっしゃ、行こうぜ」って思えたのが35年前の今日。とんでもない瞬間が生まれた今日ですよね。

SUGIZO:不思議なもので、RYUICHIが合流してこの5人が集まった時に、インスピレーションがバチンときたんです。ずっとマイナスだったものが初めてゼロ地点になって、ここからはもう攻撃していけるっていう感じでした。

真矢:5人で初めて音を出した夜、SUGIZOと「これ、いけるんじゃない!?」っていう話をしたのを覚えてる。

SUGIZO:僕らにとっての救世主が、RAYLA (RYUICHIがLUNACY時代に名乗っていた名前)っていう男だったんですね!

RYUICHI:…まあ、私はドーナツを持ってみんなに会いに行ったんですけど。個数が足りなかったんじゃないかという疑惑があってですね。

──BARKSインタビューにも掲載されてる都市伝説(笑)。では、最後の質問です。今改めて「LUNA SEAはこういうバンドです」と、LUNA SEAを知らない人に一言で説明するとしたら?

SUGIZO:もしかしたら今の時代的にLUNA SEAは、時代錯誤も甚だしいかもしれない。今の時代のティーンエイジャーの子たちのトレンド、僕らよりも20歳30歳年下のアーティストや勢いのある人たちに対して、我々はもういい加減オールドスクールで時代錯誤?…いやいやいや、うちらみたいなスタイルこそ時代を超えるんじゃない?と今思っています。真面目に今、LUNA SEAを誇りに思います。

真矢:いろんなところで、よく「レジェンドですよね」って言われるんですよ。でも、レジェンドじゃありません。これからレジェンドを作ります!

RYUICHI:昔よりは当然頭も柔らかくなってますけど、これだけひとりひとりが自分の信じるものを曲げたくないと思って、真実に向き合っているバンドはちょっといないような気がします。だから、これからも1本1本のライヴでやれることを超えていくバンドでありたいなと思います。

J:いろいろなところに影響を与えてきたバンドで、そういう意味でいろいろなものを作ってきたバンドであることは、ものすごく自負しているので。だから、最ッ強のバンドだと思いますよ。

INORAN:そうですね、「たくさんの、めっちゃたくさんの人に愛されてるバンドだよ」って。みんなもそうだし、バンドの仲間もそうだし、スタッフもそうだし、LUNA SEAを嫌いなヤツいないんじゃないかな?って思うくらい。その中でギターを弾かせてもらっているのは、すげえ嬉しいんだよね!っていう感じかな。以上です!

──ありがとうございました。

   ◆   ◆   ◆

MCのジョー横溝が「先輩、勉強になりました!」と絶賛したBARKS烏丸によるメンバー5人揃っての貴重な公開インタビューに続いては、ファンクラブイベントらしいアットホームな企画が続々と展開していく。SLAVEからのメッセージを読み上げるコーナーでは、メッセージを読み上げると見せかけたSUGIZOがアコースティックギターで「ハッピーバースデー」のメロディを弾き、INORANがサプライズでケーキを持って登場。会場全体で、5月20日に誕生日を迎えたRYUICHIを祝った。

さらに、2023年に目黒鹿鳴館で行われたライヴ映像を見ながら当時の思い出話を語るコーナー『Back in 鹿鳴館』を挟み、番組『IPPONグランプリ』の“写真で一言”よろしく、『#LUNAPICで一言』というライヴ写真を使っての大喜利にも挑戦。自ら「ハイ!」と挙手して勢いよく回答を連発したRYUICHIを筆頭に5人でボケ合い、最後には真矢が「次回は大喜利だけやるのもいいんじゃない(笑)?」と提案するほど意外な盛り上がりを見せた。

   ◆   ◆   ◆



イベントも佳境を迎え、いよいよ『UNPLUGGED SESSION』の時間へ。通常のライヴに比べてミニマムなセットの中、着席スタイルで楽器を構える5人の姿は新鮮だ。「その昔、東京ドームの中央部分で演奏した曲」と紹介された「WITH LOVE」は、低いキーで歌うRYUICHIの声が心に染み入るラヴソング。温かく繊細な音色の中で丁寧に歌い上げ、会場がまるで上質なジャズクラブのようなムードになる。時おりお互いに目配せし、貴重なアコースティックスタイルをメンバー自身も楽しんでいる様子だ。

途中のMCでは、RYUICHIの「2089年が100周年なんですよね。2089年構想に向かって…(笑)」という言葉にはにかむ場面もあった。「I for You」からメンバー紹介を経て、ラストに贈られたのは「WISH」。LUNA SEAのライヴでは外せない「WISH」だが、アコースティックバージョンは1997年に発表された映像作品『REW』に収録されているのみで、ライヴ披露されるのはかなり貴重だ。どこまでも優しく響くアレンジで、不朽のメロディに新たな輝きが宿る。RYUICHIが客席にマイクを向けるとシンガロングが湧き、一体感に包まれてセッションを終えた。

   ◆   ◆   ◆

盛大な拍手の中、5人がステージ際に並ぶと、「俺たち5人から、重大発表があります」とRYUICHI。直後、暗転して告知映像が流れ<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR ERA TO ERA -THE FINAL EPISODE- LUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG->開催が発表された。

1995年12月23日から歴代の東京ドーム公演の日付が表示されるたびに、予感に震えた人も、さまざまな思い出が駆け巡った人もいただろう。最後に“TOKYO DOME”の文字と“2025.2.23”という日付が表示された時、この日、一番の大歓声が会場を揺らした。そして、「ドームで会いましょう!」というRYUICHIの力強い宣言で、35回目の記念すべき夜は幕を閉じた。

現在進行形の赤裸々な想いからコミカルな側面まで、メンバーのさまざまな表情と関係性を堪能することができた2時間半。スペシャルなイベントの軸には、メンバーからSLAVEへの愛情と感謝の想いがあった。11月まで続く<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA>では、<EPISODE 1>のファイナルの地・沖縄と、<EPISODE 2>のファイナルの地・札幌にて会員限定イベント<SLAVE MEETING>が開催されるほか、各会場の会員を対象に豪華プレゼントが抽選で当たる“LUNA GIFT”企画が用意されている。

ここから過去最大規模のロングツアーと、14年ぶりとなるファイナル“東京ドーム”という新たな伝説に挑んでいくLUNA SEA。35年の時を重ねてなお走り続ける彼らの“今”を、ぜひ目に焼き付けてほしい。


文◎後藤寛子
撮影◎田辺佳子

■<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR ERA TO ERA -THE FINAL EPISODE- LUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG->

2025年2月23日(日/祝) 東京ドーム
※詳細は後日発表


■<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 1->

5月25日(土) 神奈川・相模女子大学グリーンホール 大ホール
 open17:00 / start18:00 ※SLAVE会員限定公演
 <SHINING BRIGHTLY>
5月26日(日) 神奈川・相模女子大学グリーンホール 大ホール
 open16:00 / start17:00
 <BRAND NEW CHAOS>
6月01日(土) 宮城・仙台サンプラザホール
 open17:00 / start18:00
 <SHINING BRIGHTLY>
6月02日(日) 宮城・仙台サンプラザホール
 open16:00 / start17:00
 <BRAND NEW CHAOS>
6月07日(金) 群馬・高崎芸術劇場 大劇場
 open17:30 / start18:30
 <MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
6月09日(日) 千葉・市川市文化会館 大ホール
 open17:00 / start18:00
 <UN ENDING STYLE>
6月14日(金) 高知・高知県立県民文化ホール オレンジホール
 open17:30 / start18:30
 <MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
6月16日(日) 香川・レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール
 open17:00 / start18:00
 <UN ENDING STYLE>
6月21日(金) 滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
 open17:30 / start18:30
 <MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
6月22日(土) 岐阜・長良川国際会議場 メインホール
 open17:00 / start18:00
 <UN ENDING STYLE>
6月29日(土) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
 open17:00 / start18:00
 <SHINING BRIGHTLY>
6月30日(日) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
 open16:00 / start17:00
 <BRAND NEW CHAOS>
7月06日(土) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
 open17:00 / start18:00
 <SHINING BRIGHTLY>
7月07日(日) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
 open16:00 / start17:00
 <BRAND NEW CHAOS>
7月13日(土) 沖縄・沖縄コンベンションセンター 劇場
 open17:00 / start18:00
 <EPISODE 1 -FINAL- DAY1>
7月14日(日) 沖縄・沖縄コンベンションセンター 劇場
 open16:00 / start17:00
 <EPISODE 1 -FINAL- DAY2>


■<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 2->

7月27日(土) 新潟・新潟県民会館
 open17:00 / start18:00
 <IMAGE or REAL>
7月28日(日) 新潟・新潟県民会館
 open16:00 / start17:00
 <SEARCH FOR MY EDEN>
8月03日(土) 石川・本多の森 北電ホール
 open17:00 / start18:00
 <MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
8月04日(日) 富山・オーバード・ホール 大ホール
 open17:00 / start18:00
 <UN ENDING STYLE>
8月10日(土) 広島・上野学園ホール
 open17:00 / start18:00
 <IMAGE or REAL>
8月11日(日) 広島・上野学園ホール
 open16:00 / start17:00
 <SEARCH FOR MY EDEN>
8月18日(日) 大阪・フェスティバルホール
 open17:00 / start18:00
 <IMAGE or REAL>
8月19日(月) 大阪・フェスティバルホール
 open17:00 / start18:00
 <SEARCH FOR MY EDEN>
8月24日(土) 東京・東京ガーデンシアター
 open17:00 / start18:00
 <IMAGE or REAL>
8月25日(日) 東京・東京ガーデンシアター
 open16:00 / start17:00
 <SEARCH FOR MY EDEN>
8月31日(土) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
 open17:00 / start18:00
 <EPISODE 2 -FINAL- DAY1>
9月01日(日) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
 open16:00 / start17:00
 <EPISODE 2 -FINAL- DAY2>


■<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 3->

09月14日(土) 茨城・水戸市民会館 グロービスホール
 open17:00 / start18:00
 <LUNACY 黒服限定GIG>
09月16日(月/祝) 山梨・YCC県民文化ホール (山梨県立県民文化ホール)
 open17:00 / start18:00
 <SHINING BRIGHTLY>
09月22日(日) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
 open17:00 / start18:00
 <BRAND NEW CHAOS>
09月23日(月/祝) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
 open16:00 / start17:00
 <LUNACY 黒服限定GIG>
10月04日(金) 三重・三重県総合文化センター 大ホール
 open17:30 / start18:30
 <IMAGE or REAL>
10月06日(日) 栃木・宇都宮市文化会館 大ホール
 open17:00 / start18:00
 <SEARCH FOR MY EDEN>
10月11日(金) 福島・いわき芸術文化交流館アリオス アルパイン大ホール
 open17:30 / start18:30
 <LUNACY 黒服限定GIG>
10月15日(火) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
 open17:30 / start18:30
 <SHINING BRIGHTLY>
10月16日(水) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
 open17:30 / start18:30
 <BRAND NEW CHAOS>
10月25日(金) 岩手・さくらホールfeat.ツガワ 大ホール
 open17:30 / start18:30
 <MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
10月26日(土) 青森・リンクステーションホール青森
 open17:00 / start18:00
 <UN ENDING STYLE>
11月14日(木) 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
 open17:30 / start18:30
 <EPISODE3 -FINAL- 黒服限定GIG DAY1>
11月15日(金) 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
 open17:30 / start18:30
 <EPISODE3 -FINAL- 黒服限定GIG DAY2>


■キャンペーン

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▼各キャンペーンの詳細
https://www.lunasea.jp/news/LUN_news_20240523



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