【インタビュー】SARD UNDERGROUND、究極の『ZARD tribute』ベスト盤に表面化した3人らしさ「みんなを信じて頑張っていれば」

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■やっぱりZARDさんはすごいなって
■レコーディングを終えたら毎回思う


──そして「Just believe in love」と「GOOD DAY」のカバーが今回初登場。どうですか、歌ってみて。

神野:「Just believe in love」はずっと歌いたいと思っていました。歌詞が好きなんですよ。情景が浮かびやすい言葉選びが好きで、でもすごく大人な歌詞なので、“今、やっと歌えて嬉しいな”と思いながら、大切に歌いました。

杉岡:Aメロがめっちゃ好きです。Aメロから言葉が刺さるというか、一番入ってきたのは“♪出逢いと別離(わかれ)を繰り返し 人は大人になる”というところがぐさっと刺さりました。めっちゃいいです、これ。

──こういう大人っぽいメッセージの歌をできるようになったんだなって、実感する部分もあったり?

杉岡:そうですね。「もう24歳か」ってなってます。「20から25はあっという間だよ」って聞かされてて、「確かに」って。だってもう今年25歳ですもん。怖い~。

──怖くないですよ(笑)。いらっしゃい。

杉岡:で、「25から30までも早い」って言われるので。

神野:もう全部早いじゃない(笑)。

杉岡:だから大切に生きます。


▲杉岡泉美(B)

神野:「Just believe in love」の原曲の坂井さんの声は、本当に唯一無二だなと思います。“深くて甘い”みたいな、“甘い”をどうやって入れてるんだろう?って。

杉岡:確かに、甘い感じはありますね。

神野:“♪すり切れる程聴いたアルバムが”って、最初の一行からもう…言葉は別に甘くはないのに、人を虜にするものがあるんです。そこは私には表現しきれないところだなと思いました。

杉岡:でも甘いなって思いますよ、友亜ちゃんの歌。すごく良かった。

神野:本当ですか。でも甘さが違うんですよ、たぶん。甘くなりたいですね。

──ブラックコーヒーに、ちょっとだけ甘みを加えて。そこは、歌い手として一番面白いところじゃないですか。声の出し方や表現のテクニックだけじゃなくて、年齢とか経験とかも関係してくるような。でも、とてもうまく歌えていると思いますよ。

神野:ありがとうございます。

坂本:私はこの“♪身体中(からだじゅう)”という歌詞が好きで、そこの坂井さんの歌い方が好きなんですよ。楽曲「揺れる想い」にも出てくる言葉ですけど、耳にすごく残って、大人っぽい歌詞に心奪われて、大好きな曲です。

──これはライブでぜひ聴きたいですね。

神野:絶対カッコいいですよね。

坂本:私、途中のベースラインがめっちゃ好きです。最後らへんとかも。

杉岡:うふふ。ライブでできたらいいですね。


▲『ZARD tribute Best Selection』通常盤

──もう1曲の初登場カバー「GOOD DAY」はどうですか。

神野:「GOOD DAY」はもう大好きです。ZARDさんの原曲より歌詞も増えて、サビが頭に来ていて。サビ頭のアレンジから始まる「GOOD DAY」って、もう最初からつかまれますね。

杉岡:最初にサビから歌い始めるのは、ZARDさんにはなかったので。満足感がすごいです。

神野:満たされますよね。

杉岡:満たされます。“♪GOOD DAY”の言い方も、すごく響きました。

神野:最後に転調しているので、最初と最後でがっしりつかまれたまま、何回でも聴けるような、本当にいい曲だなと思います。

──「GOOD DAY」も前から歌いたかった曲ですか。

神野:この曲は歌いたいよりも、ZARDさんの曲を“あーいい曲だな”と思って聴くことが多かったんですよ。歌いたいなという感情じゃなかったんですけど、歌ってみて、“歌って良かったな”と思いました。

──この曲は、甘さと苦さでいうとどっちの味でしょう。

神野:甘さは少なめな気がします。歌詞もすごく深いですし、本当にこの歌詞の通りの大人の世界観という感じです。

坂本:この曲はピアノのメロディも大好きで、ライブでも演奏するのが楽しみです。あと友亜ちゃんの英語の歌い方がすごく好きで、ぜひみなさんに聴いてほしいです。カッコいいです。

神野:ありがとうございます(照笑)。

坂本:難しかったですか?

神野:というよりも、私はやっぱり“ZARDさんはすごいな”って、レコーディングを終えたら毎回思うので。たどり着けないです。だからもう、SARD UNDERGROUNDのものとして歌うことしかないです。

──それは大事なワードかもしれないですね。そういう意識は、この5年間のどこかで変わってきた部分はありますか。最初はやっぱり、ZARDに追いつきたいとか、近づきたいという思いが強かったんじゃないかと想像しますけど。

神野:最初は、似せよう似せようと思っていました。でも、似せようとしすぎるより“こっちの歌い方のほうがいいな”とか、曲ごとに見つけていってるので、もう私の歌い方が確立している気がします。曲によって“この曲はZARDさんっぽく歌えるから似せよう”というものと、“この曲は無理”みたいなのがあるんですよ(笑)。“この曲は似せられないから、SARD UNDERGROUNDとしてどう良く見せるか?を考えて歌おう”とか。

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