【インタビュー】LUNA SEA、真矢が語る『MOTHER』『STYLE』とドラム「音の幹の太さ…それがバンドの歴史の全て」
■本当にいい意味で緊張感あるし
■その中でも楽しめる雰囲気があります
──今回の<LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023>では、福岡空港で呼び出されたとか、どうでもいい道中の出来事をX(旧Twitter)にあげている方もいますが(笑)。
真矢:あっ…、はいはい、私です(笑)。
──ライヴ自体はどうでしょうかと。
真矢:ライヴのことはまったくX(旧Twitter)にあげてなかったからね(笑)。ライヴはめっちゃ盛り上がってますよ。みんな盛り上がっているし、来ている人はすっごく楽しんでいる。当時、来てくれた人も来ているけど、当時観られなかった人が今来てくれているってのが、一番多いね。あの当時のツアーは観られなくて、「今、観れたのは奇跡です」って言ってくれてて。まさか、<DUAL ARENA TOUR>なんて俺たち自身もやるとは思わなかったからね。映像で30年ぐらい前のライヴも観れるけど、生で感じることはできない。ぜひ、感じてほしいですね。「LUNA SEAは誰か一人がハゲたら解散だ」って昔からよく言ってたけど、ハゲなくて良かったね〜(笑)。
──そんな取り決め、あったんですか(笑)?
真矢:冗談でよく言ってたの(笑)。
▲<LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023>10月8日@横浜公演
──ツアーを重ねていく中で、ドラマーとして自分を見つめ直す機会も多いですか?
真矢:30年前の楽曲を50歳が過ぎた今叩いているから、無理はしなきゃいけないんだけどね。体力的にも、腕の振り方とか音の出し方とかも。でも無理をしてでも表現したい。それに身体ってのは慣れるから。テンポも速いし、体力もきついんだけど、ツアー前のリハーサルのときより本番のほうがラクなんだよ。だから体力的なものはいかようにもなるのかなと思いますね。
──曲との闘いであり、自分との闘いという両面ですか?
真矢:うちの曲は、集中してやらないと回数とかが短くなっちゃうんだよね(笑)。「え!? 今どこやってんだろう?」ってなる。RYUちゃんが変なところでフェイク入れたりすると、「あれ、今の“ハァ〜!”は何回目のところで入れたんだろうな」って、そういうドキドキ感がいっぱい。それにメンバーみんなが、オーディエンスを煽りに行くからね。リフを弾いていても、自ずとフレーズが変わったり、いつも刻んでいるところを、白玉でジャーンって伸ばしちゃったり。そうすると“あのジャーンって、どこのジャーンだろう?”って…そういう楽しさもあります(笑)。本当にいい意味で緊張感あるし、その緊張感の中でも楽しめる雰囲気があります。ライヴ中の表情も見どころですよ、本当に。
──ライヴ会場でも、なかなか見ることができないのがドラムセットの細部ですが、ちょいちょい遊び心を炸裂させてますね。キックのミュートがかわいいぬいぐるみになっていたりとか。
真矢:そうなんです(笑)。キックは電子ドラムだから、実はぬいぐるみはミュート代わりではないわけで。ぬいぐるみに関しては、RYUちゃんが真剣に歌っているところがLED画面に大きく映し出されたとき、その後ろに映り込まないかなと思って、敢えて入れてるんだよ(笑)。
──最高だけど、最低な仕込みだな(笑)。
真矢:いや、こういう対比があると、RYUちゃんの真剣さがリアルに伝わるんです(笑)。
──ああ、なるほど…ってバカにしてんのかって話だよ(笑)。
真矢:はははははは!でも終幕前とか、RYUちゃんの変な顔の似顔絵をガムテープに書いて、勝手にキックのヘッドに貼ってたりしたからね(笑)。RYUちゃんも、そういう遊び心がすごく好きだから。真剣に歌う後ろにぬいぐるみの画、ほしがってるよ、たぶん(笑)。
──あと、月をはじめとする惑星とか、キャラクターもいろんなところに貼ってありますけど?
真矢:マーティーゴルフというブランドとのつながりで、キャラクターを作ったの。それが宇宙服を着ているキャラクターだから、惑星と一緒に居るのもおもしろいなと思って。SUGIZOも、惑星だとかなんだとか、好きじゃん。
──適当な知識だな(笑)。惑星じゃなくて宇宙。怒られるよ。
真矢:そうか、惑星なんて言ってないか(笑)。でも、ちょうどいい感じじゃないかなと思って。ドラムセットは細部でいろいろ遊んでいるよ。
──昔のセッティングを知っている者からすると、ここまでなるかって。キャノンタムのセッティングもこうするかと。
真矢:キャノンタムの配置はPearl Drumsの人が提案してくれたんだよね。「こういうふうにしたら絶対にカッコいいと思います」って。キャノンタムは「Providence」(アルバム『EDEN』収録曲)用ですね。
──本体自体はどういうこだわりで組み上げたんですか?
真矢:ラックタムが3つ、フロアタム2つは、LUNA SEAで使う最小限の点数なんですよ。たとえば2タムと1フロアでもLUNA SEAの曲はできることはできる。でも、さっきも言ったように音色が重くてかったるくなっちゃうから、もうひとつずつ必要で。音色を表現する上で最低限の点数だから、昔から変わらないんだよね。あとはゴングバスとかいろいろ入れてみて、ちょっとだけ遊んでいます。
──今回の<LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023>は12月31日まで続くことになっていますが、どんなツアーになりそうですか。
真矢:12月31日の大阪城ホールはカウントダウンライヴ<UN ENDING STYLE -COUNTDOWN SPECIAL- END OF DUAL>ですからね。2024年0時ピッタリになったら、ガラッと転換して、“テッテレテレレレ、テッテ”という音楽(笑点のテーマ)が流れてですね。メンバーみんなで着物を着て、大喜利でもやりたいもんですね、ええ。これは僕が一人で目指しているところなんですけどね(笑)。LUNA SEAのスタッフが何十人といる中で、1対99になるんじゃないかと(笑)。
──そんな冗談はともかく、ライヴで2023年を締めくくり、ライヴで2024年を迎えることになるのは、ミュージシャンとして大きな喜びでしょうね。
真矢:喜びですね。前回、カウントダウンライヴをやったのが、2010年の神戸(LUNA SEA 20th ANNIVERSARY WORLD TOUR REBOOT -THE LAST COUNT DOWN-)だったんです。すごく久しぶりですからね。楽しみでいっぱいです。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎田辺佳子
■<LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023>
【神奈川】
<MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
10月07日(土) Kアリーナ横浜
open16:30 / start18:00
<UN ENDING STYLE>
10月08日(日) Kアリーナ横浜
open15:30 / start17:00
【福岡】
<MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
11月04日(土) マリンメッセ福岡B館
open17:00 / start18:00
<UN ENDING STYLE>
11月05日(日) マリンメッセ福岡B館
open16:00 / start17:00
【宮城】
<MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
12月02日(土) ゼビオアリーナ仙台
open17:00 / start18:00
<UN ENDING STYLE>
12月03日(日) ゼビオアリーナ仙台
open16:00 / start17:00
【愛知】
<MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
12月16日(土) 日本ガイシホール
open17:00 / start18:00
<UN ENDING STYLE>
12月17日(日) 日本ガイシホール
open16:00 / start17:00
【大阪】
<MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE>
12月30日(土) 大阪城ホール
open18:00 / start19:00
<UN ENDING STYLE -COUNTDOWN SPECIAL->
12月31日(日) 大阪城ホール
open21:00 / start22:00
▼チケット
・チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/lunasea/
・イープラス: https://eplus.jp/lunasea/
・ローソンチケット: https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=465766
・mu-mo TICKET: http://r.y-tickets.jp/lunasea2302
■セルフカバーアルバム『MOTHER』
▲セルフカバーアルバム『MOTHER』
2023年11月29日 発売
【初回限定盤 A (ALBUM CD+DVD ※内容未定①)】
【初回限定盤 B (ALBUM CD +Blu-ray ※内容未定①)】
【通常盤 (ALBUM CD)】
▼ALBUM CD ※全形態共通
01 LOVELESS
02 ROSIER
03 FACE TO FACE
04 CIVILIZE
05 GENESIS OF MIND 〜夢の彼方へ〜
06 AURORA
07 IN FUTURE
08 FAKE
09 TRUE BLUE
10 MOTHER
【SLAVE限定盤 PREMIUM BOX A】
・ALBUM CD
・LIVE CD 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』 2023.5.27「A Rosy Show」Selection
・DVD 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』 2023.5.27「A Rosy Show」Selection
・「MOTHER」オリジナルTシャツ
・『THE BEST OF LUNA SEA 2023』スタッフパス
・BOOK 『THE BEST OF LUNA SEA 20232』 2023.5.27「A Rosy Show」 ライヴ写真集
【SLAVE限定盤 PREMIUM BOX B】
・ALBUM CD
・LIVE CD 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』 2023.5.27「A Rosy Show」Selection
・Blu-ray 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』 2023.5.27「A Rosy Show」Selection
・「MOTHER」オリジナルTシャツ
・『THE BEST OF LUNA SEA 2023』スタッフパス
・BOOK 『THE BEST OF LUNA SEA 20232』 2023.5.27「A Rosy Show」 ライヴ写真集
※SLAVE限定盤はLUNA SEAファンクラブ『SLAVE』会員限定販売
■セルフカバーアルバム『STYLE』
▲セルフカバーアルバム『STYLE』
2023年11月29日 発売
【初回限定盤 A (ALBUM CD+DVD ※内容未定②)】
【初回限定盤 B (ALBUM CD +Blu-ray ※内容未定②)】
【通常盤 (ALBUM CD)】
▼ALBUM CD ※全形態共通
01 WITH LOVE
02 G.
03 HURT
04 RA-SE-N
05 LUV U
06 FOREVER & EVER
07 1999
08 END OF SORROW
09 DESIRE
10 IN SILENCE
11 SELVES
【SLAVE限定盤 PREMIUM BOX A】
・ALBUM CD
・LIVE CD 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』 2023.5.28「A Show for You」Selection
・DVD 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』2023.5.28「A Show for You」Selection
・「STYLE」オリジナルTシャツ
・『THE BEST OF LUNA SEA 2023』スタッフパス
・BOOK 『THE BEST OF LUNA SEA 20232』 2023.5.28「A Show for You」 ライヴ写真集
【SLAVE限定盤 PREMIUM BOX B】
・ALBUM CD
・LIVE CD 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』 2023.5.28「A Show for You」Selection
・Blu-ray 『THE BEST OF LUNA SEA 2023』 2023.5.28「A Show for You」Selection
・「STYLE」オリジナルTシャツ
・『THE BEST OF LUNA SEA 2023』スタッフパス
・BOOK 『THE BEST OF LUNA SEA 20232』 2023.5.28「A Show for You」 ライヴ写真集
※SLAVE限定盤はLUNA SEAファンクラブ『SLAVE』会員限定販売
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