【インタビュー】FAKE TYPE.、2ndアルバムに多彩な客演と真のオリジナティ「これが日本のエレクトロスウィングだ」

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■客演として招く時は
■こっちの色に染まってくれみたいな感じ


──個人的に、8曲目からの「Honky Tonky Night feat. 缶缶」と「マンネリウィークエンド feat. 花譜」が好きで。女性ボーカルが二人とも華やかで個性的というのもあって、キャッチーなメロディの歌ものポップスとして、FAKE TYPE.を知らない人にも真っ先に進められる曲だなぁと思ってます。

TOPHAMHAT-KYO:缶缶さんは今まで何度もコラボさせてもらっていて、ハイトーン系の、声高いなって感じだったんですけど、今回はあえて低めの箇所も用意して、缶缶さんのそっちの良さも聴かせられたらいいのかな?と思って作ったんですよね。

DYES IWASAKI:今まではけっこう激しいものが多かったんで、ちょっとメロウなテイストでやってみました。

TOPHAMHAT-KYO:で、「マンネリウィークエンド」の花譜さんは、シルキーないい声で。初めて一緒にやらせてもらうんですけど。

DYES IWASAKI:まさかOKしてもらえるとは思わなかった。



──彼女のキャラを考えて、歌詞と曲を作っていったんですか? こういう言葉を歌ってほしいとか。

TOPHAMHAT-KYO:多少なりは。そこまでめっちゃ考えるわけではないですね。あくまでFAKE TYPE.の客演として呼んでいるんで、こっちの世界観を優先しちゃうのはありますね。楽曲提供だったら、あっちの世界観に合わせようかなと思ったりはするんですけど、招く時は“こっちの色に染まってくれ”みたいな感じですね。

──これ、歌詞がすごく日常的で、等身大で、夢はあるけどどうしていいかまだわからないみたいな。だるい感じが身に沁みるんですよね、妙に。

TOPHAMHAT-KYO:恥ずかしい話なんですけど、自分が20代後半とか、フラフラ遊んでたんで、まさに等身大みたいな歌詞です。今はなんとかなってるから言えるんですけど、当時は“このままだとヤベェな”とか思いつつも、フラフラ遊んじゃったりしてたんですよね。将来のこともあんまり考えず、焦ってはいたけど、そんなでもないみたいな。そんな俺でも、今なんとかやっていけてるから、焦んなくてもいいよってわけではないけど、遊べるうちに遊んどくのはいいよみたいな、あんまり説教くさくなりたくないですけど。

DYES IWASAKI:いい歌詞だよね、これ。

TOPHAMHAT-KYO:個人的にめっちゃ好きなのが、ヴァース2の“週末はぬるま湯で傷を舐め合うから忙しいし”のところ。傷を舐め合うのに忙しいんですよ(笑)。将来のことを考えるんじゃなくて。だって、そういうご褒美みたいなものがないと、やってられないじゃないですか。ここ、わかってくれる人いるかな?と思って書いたんですけど。

──相当いると思いますよ。アルバムのラストチューンでもあるし、最後に残るのは等身大のこのリリック、みたいな。アルバム的には、激しく攻撃的に始まって、ポップで等身大な形で終わっていくという、いい流れになってますよね。

DYES IWASAKI:このあとの「ウタカタララバイ」はボーナストラックという感じなので、アルバム的には「マンネリウィークエンド」で終わるという流れですね。



──その「ウタカタララバイ」は、言わずと知れた、ウタ(Ado)さんに提供して、映画『ONE PIECE FILM RED』の挿入歌になった曲のセルフカバー。どうですか、自分たちでやってみて。

TOPHAMHAT-KYO:“Adoちゃんすごいな”と思いました(笑)。あの表現力はすごい。

DYES IWASAKI:細かいよね、ニュアンスの入れ方が。すごく緻密で、めちゃめちゃテクニカルなことをやっていて、技の入れ方が細かいんですよ。

TOPHAMHAT-KYO:隠し包丁みたいな。実は入れてるんだ、みたいな。

──それってめっちゃ参考になるというか、勉強になるというか。Adoさんに限らず、今回の客演メンバーたちからも。

TOPHAMHAT-KYO:本当にそうです。年とか関係なく、カッコいい人はカッコいいという見方をしているんで。

──このアルバムは、フィーチャリングアーティストにも人に注目してほしいです。ひょっとして、12月から始まるリリースツアーにも、ゲストで来てくれる予定があったりします?

TOPHAMHAT-KYO:全員は無理だと思いますけど、お声がけはしています。



──楽しみにしてます。12月から2月まで全5公演、どんなツアーにしたいですか。

DYES IWASAKI:僕らのパワーが、みんなにエネルギーを与えられるような、全力で楽しんでもらえるようなライブにしたいですね。来てよかったと思えるようなライブにしたいです。

──みんな、アメリカのライブの映像も見ているだろうから、ものすごく頑張ってくれちゃうかもしれない。アメリカのノリには負けねぇぞみたいな。

DYES IWASAKI:今まではコロナ禍で声出しができなくて、今はもう声出しOKなので、よりパワフルなFAKE TYPE.のライブができるんじゃないかなって思います。より一層、お客さんが盛り上がれる 環境がやっと整ったので、一体感がより上がったライブが見せれるんじゃないかと思いますね。

TOPHAMHAT-KYO:今回せっかくアルバムで客演の人を呼んだので、ライブにも呼べたらという気持ちがあって、このツアーで、ミュージシャンの輪を広げていけたらいいなみたいな考えがあるのと、今、DYESが言ったように、声を出せるようになったので、めちゃめちゃに騒ぐ曲は騒いでもらって、揺れる曲は揺れてもらって、楽しい思い出にして帰ってくれたらなって思います。やっぱりそこですよね。

取材・文◎宮本英夫
撮影◎佐藤哲郎


■アルバム『FAKE SWING 2』

2023年11月22日(水)リリース
予約リンク:https://faketype.lnk.to/FakeSwing2
【完全生産限定盤】UPCH-7655B ¥12,650(税込)
・2CD+Blu-ray+グッズ(オリジナルぬいぐるみ2体、HAMMYとSAKIE)
※BOX /デジパック仕様
【初回限定盤】
・CD+Blu-ray:UPCH-7656 ¥5,500(税込)
・CD+DVD:UPCH-7657 ¥5,500(税込)
【通常盤】
・CDのみ:UPCH-2263 ¥2,750(税込)


▲CD+Blu-ray


▲CD+DVD


▲CDのみ

▼CD収録曲
01. Toon Bangers feat. DEMONDICE
02. FAKE SOUL
03. 魔崇華麗奴
04. BARBER SHOP feat.青妃らめ
05. ヨソモノ
06. アングラ劇場 feat. nqrse
07. Dryad
08. Honky Tonky Night feat.缶缶
09. マンネリウィークエンド feat.花譜
10. ウタカタララバイ
▼初回限定盤特典映像
LAにて開催された初のアメリカ公演映像『FAKE TYPE. Live in LA』を収録

●CDショップ購入特典●
・Amazon.co.jp:各商品絵柄のメガジャケ(24cm×24㎝)
 ※完全生産限定盤は初回限定盤と同じ絵柄になります
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー(絵柄2種)
 完全生産限定盤/初回限定盤(CD+Blu-ray)→ HAMMY
 初回限定盤(CD+DVD)/通常盤 → SAKIE
・タワーレコード:カンバッチ(1種・通常盤絵柄)
・UNIVERSAL MUSIC STORE:『FAKE SWING2』発売告知B2ポスター
・ほか一部のCDショップ:ロゴステッカー
※絵柄は後日発表
※特典は先着となり、数に限りがございます


■<FAKE TYPE. “FAKE SWING 2 Release tour”>

▼2023年
12月01日(金) 北海道・札幌cube garden
12月15日(金) 福岡・DRUM Be-1
▼2024年
01月08日(月/祝) 愛知・名古屋 DIAMOND HALL
01月12日(金) 大阪・心斎橋 BIGCAT
02月01日(木) 東京・Zepp Shinjuku
▼チケット
※¥5,000- +1drink別途
http://eplus.jp/faketype/


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