【インタビュー】感覚ピエロ、映画『ゆとりですがなにか』主題歌と結成10周年、秋月復帰を語る「僕らが生まれた理由の音を」
■10年間いろいろなことがありましたけど
■みんなで新しい感覚ピエロを楽しんでいきたい
──今後の活動についても聞かせてください。まず、感覚ピエロは現在、全国ツアー<感覚ピエロ presents 10th ANNIVERSARY「感覚ピエロですがなにか」ツアー>の真っ最中ですよね。
横山:<感覚ピエロですがなにか>って、いいツアータイトルだなと思っていて。『ゆとりですがなにか』と被せている感じもありつつ、すごく振り切っている感じがしますよね。
──分かります。“周りがどう言おうと、自分たちはこうですから”という力強さがある。どんなツアーにしたいですか?
横山:僕たち10年の中でいろいろな毛色の曲を作ってきたので、ある意味、お客さんを振り回し続けてきたと思っているんですよ。だから、お客さんの中にはもちろん“この時期の感覚ピエロが好き”というものがあるだろうし、それは一人ひとり違ってくると思う。だけど10周年のタイミングで、『ゆとりですがなにか』や『ブラッククローバー』とまたご一緒させていただいて、バンドとしても原点回帰のような気持ちでいて……別にもう、全部ひっくるめて“感覚ピエロが好き”ということでいいんじゃないかと思っています。10年間いろいろなことがありましたけど、過去にあったこと全部飲み込んで、飛び越えて、みんなで新しい感覚ピエロを楽しんでいきたい。そして、感覚ピエロが大好きなみんなのことを抱きしめたい。「最高だ」とか「ありがとう」とか、そういうことを言い合えるツアーにしたいです。
秋月:この4人で全国をまわるツアーは2~3年ぶりなので、“ただいま”と伝えたいのがまず一つ。あとは、コロナも明けて、自分たちのやりたかった音楽、ライブ表現を自由にできるところまで来たので、自分たちも楽しみつつ、“感覚ピエロはこういうバンドです” “改めてよろしくね”と伝えるツアーにしたいです。
──ひとつ心配なのは、秋月さんのメンタル面ですよね。もちろん今は元気だから復帰の判断をしたんでしょうけど、おそらく人に頼ることが苦手であろう秋月さんが、引き続き今後も社長兼メンバーとしてやっていくということで、“負担は大きくないんだろうか?” “周りの人にサポートしてもらえるような体制作りはできているんだろうか?”と思いました。
秋月:おっしゃる通り、人に頼ることが一番苦手な人間なんですよ(笑)。それに、アーティストと裏方のスイッチの切り替えはわりと大変で、負担が大きいということも否定できません。ただ、ステージに出るのを中断した2年間に、“どうしたら復帰できるだろう?”と考えていた中で見えてきたこともあったんですよ。
──というと?
秋月:さっきヨコ(横山)も言っていたように、感覚ピエロのメンバーに替わりはいないから、ギターは自分が弾くほかないし、弾きたいので、他の部分は担える人にどんどん任せていくべきなんだろう、とか。それなら今度は、仲間とともに新しいチーム作りをしていきたいですよね。この2年間で“これは今まで通りやれば大丈夫だ”という部分と“今まで通りのままだと、これ以上は無理だろうな”というところの部分や、自分の中での課題は分かったので、また同じことにはならないだろうと思っています。だから一旦お休みをいただけて本当によかった。続けるために休んだみたいなところがあります。
──そう聞いて安心しました。今後この4人で叶えたい夢はありますか?
横山:10周年の節目なので、最近いろいろなこと思い出してたんですけど、このバンドを結成した時、“一匹狼”というワードがあったんですよ。変なやつらばかり集まっているバンドなので……だって、ドラマーの名前がアキレス健太ですよ(笑)? “何じゃそりゃ”みたいなところが結構あるバンドなんですけど、他のやつらには真似できない“この4人でやるからカッコいいんだ”ということは絶対にあると思うんです。そういう唯一無二感、一匹狼感をこれからは追求していきたい。もちろん今までも追求してきましたけど、再結成したこのタイミングで改めてそういう気持ちが強くなっています。4人のキャラクターがありありと浮かんでくるような音楽を鳴らした上で、音楽が好きな方々に「感覚ピエロってマジカッケー!」と言わせたい。それを達成できた時に、大きなステージが待ってるんだと思うし。
秋月:2019年に幕張メッセイベントホールでワンマンをやりましたけど、また自分たちの力で大きなステージに立ちたいと思っていて。やっぱりライブが一番すごいバンドだと思うんですよ。具体的に“この会場に立ちたい”という目標はないけど、自分たちのやりたい演出を盛り込んだ、大きなスケールのライブをやりたいですね。
横山:また4人でうるさい音を鳴らしながら、バチコーンかましながら、やっていけたら最高だなって思います。それが僕らの夢です。
取材・文◎蜂須賀ちなみ
■デジタルシングル「ノンフィクションの僕らよ」
配信リンク:https://orcd.co/nonfictionnobokurayo
※主要音楽配信サービスより順次配信
※映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』主題歌
■デジタルシングル「We Still」
配信リンク:https://orcd.co/westill
※主要音楽配信サービスより順次配信
※ゲーム『Tales of ARISE - Beyond the Dawn エキスパンション』テーマソング
■<感覚ピエロ presents 10th ANNIVERSARY「感覚ピエロですがなにか」ツアー>
11月15日(水) 愛知・名古屋 Spade Box
11月22日(水) 宮城・仙台MACANA
12月07日(木) 北海道・札幌 SPiCE
12月14日(木) 香川・高松DIME
12月16日(土) 福岡・LIVEHOUSE OP's
12月17日(日) 大阪・アメリカ村 DROP
12月19日(火) 東京・代官山UNIT
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