【ライブレポート】由薫、ワンマンツアー東京公演にスウェーデンからNOTDがサプライズ登場「夜が明けていくさまを」

由薫が11月10日、東京・渋谷クラブクアトロにて＜2nd Tour “Blue”＞のファイナル公演を開催した。スウェーデンのプロデューサーデュオ“NOTD”がサプライズ登場し、「AM:PM (YU-KA Version)」もパフォーマンスされた同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆由薫 画像 / 動画

“夜明けを待つ青い光”をイメージして＜Blue＞と銘打った同ツアーでは、彼女がイメージする夢の世界へ誘うように、ボーカルだけで始まる「lullaby」からライブが幕を開けた。また、インディーズ時代から紡いできたパーソナルな楽曲「ヘッドホン」や「欲」、会場のファンとのコール＆レスポンスが楽しめる「Blueberry Pie」、今夏リリースの軽快なナンバー「sugar」などを立て続けに披露していく。


サブスク1億回再生に迫るロングヒット曲「星月夜」を聴かせた後、ラストスパートはライブのために制作した楽曲「Swimmy」から。本編最後に現在放送中のABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『たとえあなたを忘れても』主題歌「Crystals」などを披露し、由薫の足跡を辿るセットリストが繰り広げられる。ツアーのクライマックスにふさわしい熱気を帯びた会場。由薫は2024年1月17日にリリースされるアルバムへの想いも語った。

「＜2nd Tour “Blue”＞は夜が明けていくさまを。その先にアルバム『brighter』でより輝く未来を。今という時間は今だけ、このライブもみなさんの記憶の中にどこかで残り続けてくれたら」──由薫

ファイナル公演のひと時を噛み締めるように歌唱した「Crystals」では、会場が静まり返り、ただただ彼女の透き通る声に包まれた。


アンコールにはスウェーデンのプロデューサーデュオ“NOTD”がサプライズゲストとしてステージに登場。楽曲「AM:PM」がSNSバイラルした話題のアーティストと由薫が英語でコミュニケーションを取って会場に通訳するなど、グローバルな光景も見られた。そして披露されたのは「AM:PM (YU-KA Version)」アコースティックバージョンだ。NOTDの2人によるギターサウンドと由薫の声によるセッションはこの一夜限りのものとなった。

由薫はこの日、「Crystals English ver.」の配信をスタート。もともと英語詞でデモを作成していたという「Crystals」だが、改めて英語詞として書き直したものが「Crystals English ver.」だ。由薫はJ-POPシーンの中にあって洋楽フレーバーを感じさせる音楽性が注目されているが、その歌声は洋邦の垣根を越えて普遍的なバラードとして完成した。なお、前述したように来年1月17日には「星月夜」「Crystals」をはじめ多数のタイアップソングも収録される1st アルバム『brighter』がリリースされる。

撮影◎田中聖太郎