【インタビュー後編】Maki、新境地にアプローチした曲作り「1曲1曲の純度が上がった気がします」

■ワンマンもあるんで、めちゃめちゃ楽しみ
■間違いなく良いツアーになると思います

──いろいろお話を聞かせてもらいましが、どんな作品になったという手応えがありますか？

山本：いったんは大満足ですね。100点満点中の88点。

──88点は辛くないですか？

山本：いや、残りの12点はまだまだ伸びしろがあるってことです。

──「Toy box」で、《次の夏には僕ら 月の裏まで行くよ》と歌っていますが、月の裏はさておき、バンドとして、来年の夏、どこに辿りつきたいですか？

山本：フェスはやりたいですね。

まっち：Makiフェス。

山本：企画ライブも含め、Makiが主催するイベントは最高でしょって言われるようなやつをやりたいですね。僕はそんな感じです。

まっち：僕もフェスをやりたいっていうのはあるんですけど、今回の『Toy box』は僕らとしては、けっこう挑戦的と言うか、「No.11」とか「揺れる」とか「world’s end」とか、今までと雰囲気が違う曲が結構あるので、これが認めてもらえなかったら、たぶんやりたいことができなくなっちゃう。だから、認めさせなきゃいけないんですけど、今後も自分達が思うかっこいいものや好きなものを、1ミリも曲げずにちゃんと100％出せるようにしていったら、自ずと結果がついてきたり、規模が大きくなったりして、フェスもできるようになるのかな。だから、自分達がかっこいいと思うものを作り続ける力と、それを認めさせる力をどんどんつけていきたいです。

──佳大さんは？

佳大：今回のツアーは東名阪がワンマンで、ファイナルが東京・Zepp Shinjukuなんですけど、2022年末にやったファイナルも愛知・Zepp Nagoyaで、けっこう大きいところでもやらせてもらっているので、来年は自分達の地元も含め、ライブハウスで精力的にイベントを打っていけたら楽しいかなって思います。

──10月27日から始まるツアー＜Maki Tour 2023-’24「清老頭」＞の意気込みを聞かせてください。

山本：ワンマンもあるんで、それも含め、めちゃめちゃ楽しみです。対バンも好きなバンドばかりで、間違いなく良いツアーになると思います。

──佳大さんもおっしゃったとおり、ファイナルはZepp Shinjukuです。

山本：ようやく「歌舞伎町！」って叫べます。

まっち：叫びたかったんだ（笑）。


山本：大きなステージで、「歌舞伎町！」ってやりたい。

まっち：いいと思います（笑）。

──毎回、ツアーや自主イベントのタイトルが……。

まっち：すみません（笑）。

──麻雀の役じゃないですか。麻雀をやらない僕には全然読めないんですよ。今回も「清老頭」と書いて。

山本：チンロウトウです。

──なぜ麻雀の役をタイトルに？

まっち：麻雀大好きなんですよ。

山本：それだけですね。みんなから読めないって不評ではあるんですけど。

まっち：でも、安心してください。そろそろネタ切れです（笑）。

──今回、「清老頭」にした理由はあるんですか？

まっち：3万2千点もらえるんですよ（笑）。

山本：それはだいぶデカい。大体多くても、最初の持ち点は3万5千点なんです。

まっち：それは3人でやる場合な。4人でやる場合は2万5千点なんです。

山本：そこで3万2千点ってもう一撃必殺ですよ。いかにも強そうじゃないですか（笑）。

取材・文◎山口智男




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