【インタビュー】hideaki sasaoka、1stシングル「羽化」で自身の殻を破り“覚醒”へ「今までとは違った喜びを感じています」

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2021年に放送された某オーディション番組出身のアーティスト、hideaki sasaokaが9月15日に1stシングル「羽化」をリリースした。

◆hideaki sasaoka 動画 / 画像

同番組内でも高く評価されていた歌唱力を武器に、番組終了後からライブハウスなどで下積みを積んできた彼が新しいスタートを切るとあり、注目が集まっている同作。どんな思いで楽曲制作に取り組んできたのかはもちろん、自身についてもじっくり語ってもらった。

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■「覚醒って羽化することだよな」と思ったんです

──「羽化」リリース、おめでとうございます。今の心境を教えてください。

hideaki sasaoka:初めて自分の言葉で自分の思いが曲という形になって、そこに映像もついて。たくさんの人々に聴いてもらえるのは、言葉では言い表せないくらい嬉しいですね。

──「羽化」では、自身の境遇を重ねたかのような歌詞を通じて、“過去の自分の殻を破る”という力強いメッセージが表現されていますが、こういった内容の歌詞を書こうと思ったきっかけがあったのでしょうか。

hideaki sasaoka:クリエイティブチームと話し合って「覚醒」というコンセプトで曲を作ろうという話になって。覚醒ってなんだろうって思った時に「覚醒って羽化することだよな」と思ったんです。「笹岡秀旭」という殻を破って、「hideaki sasaoka」として活動していく時期とも重なるので、テーマを「羽化」にして歌詞を書きました。



──おっしゃる通り、歌詞はsasaokaさんが手掛けられていますね。こだわりのフレーズやワードはありますか?

hideaki sasaoka:一番最初のAメロ、〈生まれ変わる僕の新たな運命が 見間違えるほど鮮やかな羽生え揃った〉。「羽化」というテーマを最も表している一文だと思っています。こういったキーフレーズは取っ掛かりを作るのが大変で、1個良いフレーズが出てくると流れに乗って3、4秒で書けてしまうこともあるんですが、このフレーズができあがるのは結構時間がかかりました。

──歌詞を書く時、sasaokaさん流のスタイルはあるのでしょうか?

hideaki sasaoka:僕は語感を大事にするタイプで。あとは、固有名詞を使いすぎないこと。あまりにも固有名詞すぎると、ちょっとダサく感じちゃうんですよね。(目の前にあるお茶を手に取りながら)例えば、「お茶」だったらかっこ悪いとは思わないのですが、「ほうじ茶」「ジャスミン茶」まで言葉の粒が細かくなっちゃうと、歌詞の中に出てきた時に少しコミカルに感じてしまうというか。でも、個性も出していかなければならないので、その塩梅は書きながら調整しています。

──歌詞が出やすい環境などがあったりも?

hideaki sasaoka:僕の場合、制作モードのスイッチを入れて制作に取り掛かることがほとんどですね。でも、日常生活の中で多いのは自転車で帰っている時やコンビニに行く時。移動中、道で思いつくことが多いかもしれません。多分、移動中って何もやることがないから「歌詞どうしようかな」って自然と考えているんだと思います。

──サウンドも特徴的ですよね。sasaokaさんから見たポイントを教えてください。

hideaki sasaoka:4つ打ちのリズムでノリが良くて、聴いていて気持ちいい楽曲ですよね。僕が好きなのは、サビ前。一旦、音がドロップするようなパートがあって。あまり聴き馴染みがないけれど、それがクセになるというか。そこがこの曲の特徴だと思っています。


──レコーディングもこだわったのでは?

hideaki sasaoka:この曲は、プリプロの時にあまり良いテイクが録れなかったんです。力が入りすぎてしまって……。そこからいろいろ練習をし直して、レコーディングでやっと形にすることができました。あとは、歌い方もこれまでと変わっていると思います。

──と、いうと?

hideaki sasaoka:今まで我流で歌をやってきたので、客観的に自分の歌を見れていなかった部分があって。今回ボーカルディレクションしていただいたことで、客観的に自分の歌を捉えられました。例えば、僕はしゃくって歌う癖があったのですが、自分では気付いていなかったんです。「あまり多すぎるとよくないよ」とご指摘をいただいて、レコーディングではわざとらしくならない程度に歌えたと思います。

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