【インタビュー】知哉(XANVALA)、「次はライブハウスでお会いしましょう」
XANVALAが、8月31日に恵比寿LIQUIDROOMで行った<XANVALA ONEMAN TOUR「ANS」GRAND FINAL>公演。場内には、後ろまでぎっしりのファンたちが詰めかけていた。
この日のためにXANVALAは、2022年12月より<ANNIVERSARY><NIX><SYMBIOSIS>と3回に渡る全国ツアーを実施。その成果は、着実に実を結んだ。この日には、2024年6月11日にZepp Shinjukuでワンマン公演を行うことも発表。GRAND FINAL公演を振り返っての思い、そしてこれからのXANVALAについて、知哉(Dr)が語ってくれた。
◆ ◆ ◆
──8月31日に恵比寿LIQUIDROOMで行った<XANVALA ONEMAN TOUR「ANS」GRAND FINAL>公演、フロアの後ろまでぎっしり人が詰めかける最高の景色が広がっていました。
知哉:これも、昨年12月から全部で3回行った全国ツアーの積み重ねが大きかったと思います。<ANNIVERSARY><NIX><SYMBIOSIS>と3回に分け、ほぼ同じ地域を繰り返し周りながら、合計42公演行いました。正直、スケジュール的に大変な時期もありましたけど。全国各地のΛ(ファンの呼称)たちと深く繋がり続けたい思いが恵比寿LIQUIDROOMで花開いたのを見たときは、本当に嬉しかったです。
──東京を軸に活動をしているバンドですが、今年の夏までは全国各地を回り続けていましたね。ほぼ東京以外でライブ活動をしていませんでした?
知哉:3回の全国ツアー42本で、東京公演はファイナルの3本だけでしたからね。ツアーの合間も2MAN公演やイベントなどにも積極的に出演してきましたけど、東京以外で行うことも多かったので都内でのライブは以前のように月数本ではなく1、2本くらいだった気がします。一番強く「各地を回ってるな」と実感したのが、東京に住んでいるのにほぼ家にいなかったことですから(笑)。時期によっては2週間以上、自宅を空けたままということもありましたね。
──そこまで、ハードスケジュールの日々を繰り返していたんですね。
知哉:だからと言って苦痛かといえば、決してそんなことはなくて。自分たちが求めていたことをやっているわけですから、とても楽しく日々を過ごしていました。ただ、身体にはさすがに疲労が溜まるので、長旅を終えて東京に戻った瞬間、緊張の糸が解けてどっと疲れが押し寄せてを繰り返していましたね。
──何度も各地を回る成果は、確実に成果を上げ続けてきたわけですよね。
知哉:同じ地域に足を運ぶ回数を重ねる度に目に見える形で成果を感じられたので、それが自分たちの自信やモチベーションにも繋がっていきました。本数が多い中でのルーティンワークになると、どこか気持ちがだれてしまいがちだと思うんですけど、ずっと高いモチベーションを持って何か月も周れたのは目に見える結果を実感できていたからだと思います。
──よければ、<ANNIVERSARY><NIX><SYMBIOSIS>それぞれのツアーごとの手応えも聞かせてください。
知哉:<ANNIVERSARY>をスタートしたのが、昨年12月。札幌公演では大雪で大変だった想い出が甦ってきましたけど(笑)。この時点では自分たちも試行錯誤をしながら、バンドが求めるライブの形を具現化し続けていた時期。この頃は、どの場所でも初めてライブを見る人たちが増え始めていたので、若干様子見な雰囲気もありつつ、全体的に熱量の高いライブをどこでもやれていたなと思います。その熱量を持って挑んだ<NIX>では、ちょうどアルバム『NIX』を手にしてのツアーということもあって、自分達もお客さん達も“新曲をどう楽しむか”という良い緊張感を持って毎回ライブをやれていました。とはいえ『NIX』というアルバム自体、ライブで映える楽曲を多く収録していたこともあって、お客さんたちをライブにがっちり巻き込むことができて、結果的に<ANNIVERSARY>以上の熱狂ぶりという嬉しい手応えを感じ続けていました。
──そして<SYMBIOSIS>へ。
知哉:2回のツアーを終えた頃には、僕ら自身が求めるライブの形の一つの完成形に近づいていたので、しっかりと焦点の定まったライブを高いモチベーションで毎回やれていました。この頃には各地での動員も確実に増えてきて、XANVALAを求める声を毎回すごく感じていました。結果、互いに熱を持ったままGLAND FINAL公演へ向かっていけたので、本当に嬉しい手応えを得られたツアーになりました。どのツアーの、どの会場もそうですが、XANVALAを求めるお客さんたちの熱量が上がっていく様を目に見えて実感してきました。だからこそ、こっちも負けてられないので。お互いにその熱を高め合いながら、それを恵比寿LIQUIDROOMでしっかり形にできたのは本当に良かったなと思っています。
──恵比寿LIQUIDROOM公演のときの、お客さんたちの歓声は本当にすごかったです。
知哉:ステージの上から見ていても圧倒されるものがありましたからね。前回の東京での大きなワンマン公演となった昨年8月の新宿BLAZE公演の時は、まだ声を出せなかったんですよね。今回はその制限も取れたこともあって、あの人数での声出しのライブは本当に圧巻の景色を作っていたなと思います。
──メンバー自身は、GRAND FINAL公演へどんな思いを込めて挑んだのでしょうか。
知哉:今回のツアーのタイトルとして掲げてきた<ANS>という言葉に尽きると思います。昨年行ったツアー<ANS>からの流れで、僕らはその答えを提示するために9か月に及ぶツアーをやってきたわけですけど、あの日は3回のツアーの集大成でありながら、自分達なりの今の答えを示したくてセットリストも組んでいました。その答えは、あの日会場で無料配布したCDで、ライブでも初披露した新曲「ANS」にも詰まっています。僕らは、今のXANVALAのひとつの答えを「ANS」という曲に込めましたけど、あの日の公演を目にした一人一人の中にもその人なりの答えが見つかっていたら嬉しいですね。
──GRAND FINAL公演には初見のファンの方々も相応にいましたけど、大半がリピーター。しかも各地から足を運んで来ました。本当に、磐石な土台を築きあげましたよね。
知哉:全体の8割くらいがリピーターというのは嬉しい驚きでした。その人たちと共にこれからも歩みながら、さらに新しい人たちが飛び込んで来られる間口を積極的に作っていきたいなと思っています。
──47都道府県ツアーなどに挑戦したい意識もあるのでしょうか?
知哉:ソールドアウトする会場もあったとはいえ、地域によってはまだまだ頑張らなきゃいけない所もあります。新たに発表した、11月から行う全国ツアー<XANVALA TOUR 2023-2024 "THE CULTURE" -Beginning->では、会場の規模を上げている場所もありますけど、まだまだ挑戦は続きます。今は大きな都市が中心のツアーが多いですが、いつかはやってみたい気持ちはありますね。ただし、やるなら1年くらいじっくり時間をかけてやりたいですけどね(笑)。
──今も変わらず、ライブ中心の生活ですよね。
知哉:おかげさまで、9月以降もNICOLASとの2マンツアーや、ハロウィンライブとなる<XANVALA HALLOWEEN TOUR "ZOMVALA 2023">もあります。その合間にもイベントなど様々なお誘いも受けているので、相変わらず東京にいる日々は短いかも知れません(笑)。
──以前からそうですが、ツアーの合間にはコンスタントに楽曲を制作して、配信リリースを含めいろんな形で発表し続けてきましたし、その流れはこれからも続きそうですね。
知哉:9月13日には、配信シングル「本能」もリリースしますからね。今回は、宗馬が手がけた王道ナンバー。恵比寿LIQUIDROOM公演で2024年6月11日にZepp Shinjuku公演を発表しましたけど、そこへ向けた新たなスタートに相応しい、まさにXANVALAらしい楽曲だと思います。もちろんその先々も計画していますので楽しみにしていてもらえたらと。
──<XANVALA TOUR 2023-2024 "THE CULTURE">GRAND FINALの地としてZepp Shinjukuを発表したのも嬉しい衝撃でした。
知哉:Λのみんなも予想していなかったようで、驚いていましたね。僕ら自身は、さらにキャパシティが上がることで正直プレッシャーも感じていますけど。そこへ向けて今後発表になる展開も含め、また走り続けたいなと思っています。まずは、<XANVALA TOUR 2023-2024 "THE CULTURE" -Beginning->TOURを充実させ、同ツアーのファイナル公演であり、XANVALAの4周年公演になる2024年1月31日の下北沢シャングリラ公演を成功させなきゃと思っています。
──他にも、2024年2月29日に新宿BLAZEを舞台に主催イベント<VASALA FEST. 2024>の開催も発表になりました。
知哉:新宿BLAZEが閉館するというのを聞いて、もう一度何かやりたいなという話をしていたんです。ちょうどそのタイミングで2月29日に場所を抑えられたこともあって、せっかくならワンマンではなく久しぶりにXANVALA主催のフェス<VASALA FEST.>を行おうと決めました。出演バンドもかなり期待してもらって良いので、発表を楽しみにしていてください。
──最後に、改めて<XANVALA ONEMAN TOUR「ANS」>を振り返っての思いを語っていただけますか。
知哉:単純にバンドとしても、自分個人にとっても自信を得られたツアーになりました。目に見える形で結果を出せたことは、次のツアーやGLAND FINALの地となるZepp Shinjuku公演へ向けてのモチベーションにも繋がっています。Zepp Shinjukuについてはまだまだ実感は湧いてないですけど、これまでのように目の前の1本1本のライブを大切にやっていけば道は繋がると信じて、これからもやり続けていくだけです。
──これからの飛躍も楽しみにしています。
知哉:恵比寿LIQUIDROOM公演を終えたときに改めて感じたのが、「やっぱりXANVALAはライブバンドだな」という気持ちでした。これからもXANVALAは、ライブを中心に据えた活動を続けていきます。まだXANVALAのライブに来たことがない方は、お試しで構わないので一度足を運んでいただけたらなと思います。11月からのツアーは各地の会場の規模も大きくなってより見やすくなると思いますし、また機会があれば足を運ぶ場所も徐々にですが増やしたいなと思っています。これからもXANVALAは、日本中駆け回りますので、次はライブハウスでお会いしましょう。
文◎長澤智典
リリース情報
2023年9月13日 DIGITAL RELEASE
ライブ情報
2024年2月29日(木)新宿BLAZE
※出演アーティスト等の詳細は後日発表
<XANVALA TOUR 2023-2024 "THE CULTURE" -Beginning->
2023
11月6日(月)札幌SPiCE
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950490001-P0030001
11月7日(火)札幌SPiCE
15:30 / 16:00
https://eplus.jp/sf/detail/3950500001-P0030001
11月27日(月)新潟CLUB RIVERST
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950510001-P0030001
11月28日(火)郡山CLUB#9
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950530001-P0030001
11月30日(木)仙台ROCKATERIA
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950560001-P0030001
12月12日(火)福岡DRUM SON
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950610001-P0030001
12月13日(水)福岡DRUM SON
15:30 / 16:00
https://eplus.jp/sf/detail/3950610001-P0030002
12月18日(月)広島SECOND CRUTCH
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950570001-P0030001
12月20日(水)心斎橋soma
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950590001-P0030001
2024
1月26日(金)浜松窓枠
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950600001-P0030001
1月27日(土)HOLIDAY NEXT NAGOYA
17:30 / 18:00
https://eplus.jp/sf/detail/3950620001-P0030001
TOUR FINAL -4th ANNIVERSARY-
1月31日(水)下北沢シャングリラ
18:00 / 18:30
https://eplus.jp/sf/detail/3950630001-P0030001
"THE CULTURE"GRAND FINAL
6月11日(火)Zepp Shinjuku (TOKYO)
※詳細後日
[チケット]
前売 ¥2,000 / 当日 ¥2,500
※D代別
・1月31日(水)のみ
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500
※D代別