【インタビュー】宗馬(XANVALA)、「ファンのみんなにいい景色を見せたい」

ポスト

XANVALAが、2022年より続けてきた全国ツアー<ANS>も、「#1 "ANNIVERSARY"」「#2 "NIX"」と続き、現在開催中の「#3 "SYMBIOSIS"」をもって最終ラウンドへ突入した。最後に控えているのが、8月31日に恵比寿LIQUIDROOMで実施されるグランドファイナルになる。

そして、すでに完売となり入手困難だった1stアルバム『月と太陽』のセカンドプレスが7月26日より発売になる。同作品の魅力や近況を、バンドを代表してコンポーザーの宗馬(G)が熱く語ってくれた。

   ◆   ◆   ◆

──7月8日の福岡graf公演より、<ANS>TOURとしては3周目となる<「ANS」#3 "SYMBIOSIS">が再開します。ここへ至るまでの手応えを、ぜひ聞かせてください。

宗馬: 回数を重ねるたびにΛ(読み:ラムダ/ファンの呼称)たちの人数、一体感、熱狂度すべて前回を上回ってくるのを感じています。どんどんXANVALAのホームが増え続けている。それを感じられるのがすごく嬉しいですね。

──セットリストも毎回変えながら行っているのも、今回のツアーの大きな特徴だとも感じています。

宗馬:セットリストはメンバー5人のローテーションで毎回考えているので、結構特色が出ています。僕は最初の<#1 "ANNIVERSARY">では初期の曲を中心に、<#2 "NIX">では、2ndアルバム『NIX』に収録した楽曲を軸にセトリを組んでいました。<#3 "SYMBIOSIS">では、過去から最新までのすべての曲が共生するように上手くコンボを作りながら進めていきます。

──完売した1stアルバムの『月と太陽』が、セカンドプレスとして7月26日より発売になることも決まりましたね。

宗馬:1stアルバムの『月と太陽』は、“こういうことをやるバンドです”を提示した作品です。配信もされてYouTubeでも聴ける状態なんですが、CDとしてたくさんの人に手に取ってもらえているのはめっちゃ嬉しいですね。その後に続く2ndアルバムの『NIX』でその先を見せられたので、『月と太陽』がハマったら必ず『NIX』もハマるのでぜひ合わせて聴いてください。




──1stアルバム『月と太陽』には、今もライブの軸を成す曲たちが多く収録になっていません??

宗馬:「デスパレート」「XANADU」「聖戰」「Bamby」などは今でもライブでよくやってますね。中でも「デスパレート」は「この曲でXANVALAに出会いました」や「唯一知ってましたがライブで聴けてよかったです」とよく言われるので、出会いのきっかけになりやすい曲ですね。XANVALAの大きな武器である“爽快感”を存分にぶち込めたのが「デスパレート」です。



──当初は、宗馬さんがXANVALAのコンポーザーとして楽曲を作り続け、そこへ70.さんが表情を付け加えていく形でしたけど。1stアルバムの『月と太陽』へ至るまでの活動の中、知哉さんやYuhmaさんもコンポーザーとして加わり始めた。メンバー4人がコンポーザーとして花開いたのが2ndアルバムの『NIX』だとすれば、1stアルバムの『月と太陽』は、そのきっかけを芽吹かせた時期の作品でもありますよよね。宗馬さん自身、1stアルバムの『月と太陽』を今、どんな風に受け止めています?

宗馬:簡潔な言葉で言うと“アルバムらしいアルバム”ということ。活動当初は正直まだXANVALAの軸が細かったと思います。1stシングルの「XANADU」でXANVALAの持つ王道を示すことができて、そこから「ジャノメ」「聖戰」と強いカードが揃っていき、軸を完全に固定させたのが1stアルバムの『月と太陽』ですね。“乱れることは美しい”、なりふり構わず真っ向勝負するというXANVALAのテーマも体現できています。そこからそれぞれのコンポーザーの振り幅や深度を描きだしたのが2ndアルバムの『NIX』。あと少しマニアックなEPの『我慾之幕』もとてもいいのでぜひ聴いてください。

──1stアルバム『月と太陽』、2ndアルバム『NIX』を持って、これからXANVALAは<XANVALA ONEMAN TOUR「ANS」#3 "SYMBIOSIS">へ突入します。改めて今回のツアーの見どころも語っていただけますか?

宗馬 :XANVALAは曲がいいとよく言われますし自分でもそう思っていますが、実はXANVALAはライブが一番いいです。これは間違いありません。初期から最新までのいろんな曲の組み合わせ方、曲間の繋ぎ方も楽しみにしていてください。

──Yuhmaさんの場合、振り幅が極端に広いというか、トリッキーな音楽性をXANVALAの中へ提示してゆく傾向が強いけど。宗馬さんは、王道路線を描き出すことが多いですよね。

宗馬:Yuhmaは「Dearest」のようなセトリの流れの中で区切りとなるような曲を作ってくれますね。70.は、「ジャノメ」のように王道の中にヴィジュアル系特有のダークさを加えてくれる印象です。知哉は、「Bamby」のようなドラマーらしいリズムの格好いい曲、お客さんも演者側も楽しい楽曲を多く持ってきてくれます。XANVALAは爽快感とキャッチーさはどこにも負けないバンドであり、巽の歌声にはキャッチーでメロディアスな曲が映えると思ってるので、僕はそれらを生かすように心がけています。またライブで披露するタイミングを逆算して作ったり、XANVALAが大きな会場でライブを行えるようになったとき、その会場に映える楽曲という意識で生まれています。

──その意識が、いいですね。

宗馬:今も恵比寿LIQUIDROOM公演に似合う楽曲をいろいろと生み出しています。もしかしたら今回のツアー中にも披露するかも知れません。すべてをいい形でLIQUIDROOM公演へ繋げていこうと思っています。

──<#3 "SYMBIOSIS">は、前回のツアーと同じ場所を周る形ですよね。

宗馬:#1から#2では周る地域を増やしましたけど、#3ではあえて同じ地域を繰り返し周ることで、また次会いにいくという確実な約束をしたかったんです。情勢的に会いたくても会いにいけなかったという声をたくさん聞いていたので、その分を少しでも取り返したかった。そして最終的には8月31日恵比寿LIQUIDROOMに全員集結して、2023年最高の夏の終わりを作れるのが、めちゃくちゃ楽しみです。

──6月には、摩天楼オペラとの2MAN公演で恵比寿LIQUIDROOMのステージも経験していますしね。

宗馬 :これはあるあるなんですけど、大きい会場とわかっていても実際にその会場のステージに立ってライブをしたら「そんな大きくなかった」って思ってしまうんですよ。しかし恵比寿LIQUIDROOMはしっかり「広!」って思いました(笑)。埋めるための気合いもさらに入りました。

──今後へ向けても、まずは……。

宗馬 :恵比寿LIQUIDROOM公演は必ず成功させます。成功すれば周りからの評価も変わっていくし、何より応援してくれてるファンのみんなにいい景色を見せたいですね。あと「どうせ成功しないでしょ」と言ってる人は正直いると思うので、その人たちの悔しがる顔も見たいですね(笑)。

▲宗馬

──XANVALAは、本当にライブ漬けの日々を送っています。その中での楽しみがあったら教えてください。

宗馬:最近はMCでしゃべるのが楽しいですね。お客さんの顔を落ち着いて見られるしコミュニケーションも取れるので、演奏中とはまた違った楽しさがあります。 それと、最近の傾向で嬉しいのが、渡航の制限が緩和されたからか海外から会いにきてくれる子が増えたことです。会いにきてもらってばかりなので、この先で海外公演も視野に入れています。あと、もう一つやりたいのが「男限定」ライブです。

──それ、いいですね 。

宗馬:去年の新宿BLAZEではお客さんの1/6ぐらい、50〜60人くらいは男性でした。XANVALAオフィシャルTwitter、インスタのフォロワー数も半々ぐらいなので、おおまかな計算ですが男Λもあの日300人くらいいてもおかしくはなかった。しかし呼べなかったのは来やすい環境やライブの楽しさをアピールできなかった僕らの責任なので、まずは男限定ライブを行い、今以上にもっと男性ファンたちがライブに足を運んでもらいやすい環境を作りたいなと思っています。そして女限定もやるのが筋なので、それはそれでまた楽しそうなので両方やります。

──最後にBARKS読者にコメントをください。

宗馬:ここまで読んでくれてありがとう。まずは男女関係なく8月31日に行う恵比寿LIQUIDROOMで最高の夏の終わりの想い出を作ります。これを最後まで読んでくれてる君がいないと始まりません。ツアーで待ってます。あと熱中症気をつけて(ガチで)。

取材・文◎長澤智典

<XANVALA ONEMAN TOUR「ANS」GRAND FINAL>br>


2023年8月31日(木)
恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00

A:e+ プレオーダー
受付終了

B : e+ 一般:7/8(土)10:00〜
https://eplus.jp/sf/detail/3863640001-P0030001

C : ピクチャーチケット:会場物販・オンラインショップにて発売中!
https://starwave.official.ec/items/76136809

[入場順]
A→B→C




<XANVALA ONEMAN TOUR「ANS」#3 "SYMBIOSIS">


2023年
7月8日(土)福岡graf
7月10日(月) 広島SECOND CRUTCH
7月11日(火) 松山サロンキティ
7月13日(木) 岡山IMAGE
8月3日(木) 金沢gate Black
8月4日(金) 長野LIVE HOUSE J
8月6日(日) 新潟CLUB RIVERST
8月11日(金祝) 札幌CrazyMonkey
8月12日(土) 札幌CrazyMonkey
8月18日(金) 仙台spaceZero
8月19日(土) 郡山PEAK ACTION

この記事をポスト

この記事の関連情報