【インタビュー前編】ペルピンズ、メジャー1stアルバム『#1』は「たくさんの人にシェアしてほしいという思いを込めました」
■上手く歌おうとか、考えちゃうと全体的にあまりよくないんです
■ぜひ気持ちやイメージを作ってから歌ってみて
──もちろん、全曲気に入っていると思いますが、あえて1曲推し曲を挙げるとしたらどれを選びますか?
KAZ・RIOSKE:う〜ん……(熟考)。
RIOSKE:じゃあ、感情が入りすぎちゃって「これ、歌い切れるのか!?」って思うことが多い曲にしようかな。「Never Turn Around」。いつも大事な人を思って歌っているんですけど、自分の中にある暗い思いが少し軽くなるような感じになるんですよ。毎回必要以上に気持ちが入ってしまうので、この曲を推します。
KAZ:「Never Turn Around」は、僕が10年前に個人で作った曲なんです。今回、2人で歌うにあたって上手に歌うってよりも感情を爆発させた状態でレコーディングしました。ライブでも歌いながら泣きそうになっちゃうんですけど、お客さんが「めっちゃ刺さった」って言ってくれることも多いし、思い入れは強いです。
RIOSKE:うわぁ、でも「I SAY NO」も好きだわ〜! 選べないけど、強いていうなら「Never Turn Around」で!
KAZ:僕はどうしよう。今まで出た以外の曲にしたいから、「Bitter Sweet」か「I SAY NO」か……。「Bitter Sweet」にします! 「Bitter Sweet」はペルピンズの曲の中でもセクシーな楽曲。最初の《After taste》の部分ってサビかと思いきや、そこだけで終わりなんですよ。そんなふうにどんどん展開していくのが面白い曲です。去年作った曲なんですけど、このメロディラインができた時に「今年1番のやつができた」って思った記憶がありますね。それに、ライブで一番一体感が出る楽曲でもあって。《Do you wanna dance now?》のところで手を振るんですけど、毎回お客さんがみんな楽しそう。
──盛り上がっているのが目に浮かびます。
KAZ:歌詞も気に入ってます。魅力的だけどどこかデンジャラスな人って、男女問わず好きになってしまうじゃないですか。魅力的であればあるほどバラのように棘があって、自分だけを好きなわけじゃなかったりするんですよね。それをわかっていながらも愛してしまう。恋愛はもちろん、アーティストとファンの関係性にも当てはまったり、意外といろんなシチュエーションに当てはまるのかなって。
RIOSKE:この曲、めっちゃアゲなんですよ。最初にもらうデモって歌詞がなくって、“KAZ語”で適当に歌われているものなんですね。僕、メロディーがすごく好きで、そのデモをずっと聴いていました。デモをこんなにも聴いたのは初めて。それほどにアゲなチューンです!
KAZ:アゲなチューン(笑)。
──私もメロとリズムがすごく好きです! 素敵な楽曲が詰まっている『#1』ですが、リリース後はカラオケにも配信されますよね。初めてペルピンズの曲を歌う方に向けてアドバイスをいただきたいです。
KAZ:例えば「タイムマシン」だったら、自分が戻りたい場所や人を想像することが良いかもしれないですね。あと、自分がどこにいるか。「自分は今ベッドの上でその人を思っている」だったら、Aメロはそんなに大きく歌わないよね、とか。狭い家を想像したら声を張り上げないよね、とか。歌のテクニックよりもイメージを持つと自分らしい「タイムマシン」が歌えると思います。
▲RIOSKE
RIOSKE:あとは、「楽しむこと」かな。僕、カラオケに行くと採点のバーも見ないし、何も気にせずただ楽しむんです。特に「Butterfly」みたいなアッパーチューン。
KAZ:自分が主役になる感じだよね。
RIOSKE:そうそう。アリーナステージにいるかのように、靴を脱いでソファーに乗って歌っちゃう。
──細かなテクニックではなく、気持ち。
RIOSKE:そうですね。
KAZ:僕らが「今日のライブよく出来た」って思う時って、自信を持てたり、クリアなイメージを持てた時なんですよ。バラードも上手く歌おうとか、ビブラートをかけようって考えちゃうと全体的にあまりよくないんです。リアルじゃないというか。だから、みなさんもぜひ気持ちやイメージを作ってから歌ってみてほしいですね。
取材・文◎高橋梓
1st ALBUM『#1』
¥2,900(税抜¥2,636)
※ランダムトレーディングカード初回プレスのみ1枚封入
https://perupines.lnk.to/1_STDL
M1. Butterfly
M2. Bitter Sweet
M3. Future
M4. タイムマシン
M5. Never Turn Around
M6. Clock
M7. SLAPS
M8. I SAY NO
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