【インタビュー前編】ペルピンズ、メジャー1stアルバム『#1』は「たくさんの人にシェアしてほしいという思いを込めました」
■全曲の中のどれか1曲は
■刺さってくれると良いなと思って作りました
──そんなメッセージが詰まっている「Butterfly」ですが、RIOSKEさんはこの曲を聴いた時にどう感じられましたか?
RIOSKE:この曲を初めて聴いたのは、<CREATIVE CAMP>というプロジェクトに僕らが参加した時。ゼロから曲を作るプロジェクトだったんですけど、スタートして5分も経たないうちにKAZが「こういうのはどう?」って口ずさんだのが「Butterfly」でした。4時間もかからないくらいでサビができたよね?
KAZ:サビだけだったら1時間くらいかな。<CREATIVE CAMP>ってクリエイター、トラックメーカー、シンガー、コーラス、ビデオグラファー、ダンサーなどが集まってゼロから曲を作って撮影を行うっていうプロジェクトなんです。その第1回目に僕らは参加したんですけど、僕がメロディを作ってみんなに覚えてもらって、その間に歌詞を書いて。
RIOSKE:そうそう。そこで初めて聴いたんですけど、「え、めっちゃいい!」って思いました。歌詞も僕たちが伝えたい思いが詰まっていたし、これはアルバムのリード曲にしたいなって。歌っていてもワクワクするし、早くみんなに聴いてほしい思いが強かったです。
──長年一緒に活動をされているからこそ、お互いの歌声を踏まえて楽曲制作をしている部分も大きのでは?
KAZ:踏まえますね。歌う時だけでなく、リリース後のプロモーションも想像しながら作ります。ユニットなので、テレビやYouTubeなどで2人とも映るように意識してメロディを作ったり。例えば前半がRIOSKE、後半が僕っていうパート割りになってしまうとプロモーション的にも微妙かなって。それと、RIOSKEは英語詞がかっこよく聞こえるタイプなので英語詞を多めにしたり、一番良く聞こえるキーを意識したり。2人とも素敵に見えるよう、僕ら2人だからこその意味も踏まえています。
──RIOSKEさんも歌いやすさは感じていますか?
RIOSKE:そうですね。めちゃくちゃ楽しいです。KAZはメンバー思いだから細かなところまで考えて曲を作ってくれるんですよ。好きなメロディーにしたい、こんな曲が作りたいって思いだけで楽曲制作する人が多いと思うんですけど、ここまで考えてくれる人はあまりいないのかなって。だからこそ、歌っていても楽しいんです。この間、リリースライブがあったんですね。初めてお客さんの前で歌ったんですけど、本当に楽しくて! それに全部自分たちの曲でライブを構成できることも嬉しかったです。
──気持ち的にもオリジナル曲とカバー曲では違いますよね。
RIOSKE:1つステップアップできたのかなって。自分たちの思いがこもった曲、育ててきた曲を歌えることが幸せです。
KAZ:思いも鮮明に伝えられますしね。僕らは曲をカバーするときでも思いがリンクしている曲を基本選ぶようにしていて。なのでオリジナル曲のように歌ってはいるんですが、自分たちの曲だったらバックボーンを含めてMCで話した上で歌えるので。僕ら自身の楽しみ方も変わりますし、お客さんもよりクリアなイメージを持って聴けるんじゃないかなと思っています。
──曲に対する愛情がすごく伝わってきます。その「Butterfly」を含め、『#1』には様々なテイストの楽曲が収録されています。
KAZ:このアルバムでは、全曲を通して自信がない人が少しずつ自分らしさを見つけて、強く生きていくということを描いています。例えば「タイムマシン」は大切な人を忘れられず、過去に感情が向いている状態なんですけど、「Butterfly」や「Future」で少しずつ輝くことを知っていくっていう。人ってその時の場面やフェーズで聞く曲が変わると思うので、全曲の中のどれか1曲は刺さってくれると良いなと思って作りました。
──聞くタイミングによっても曲の印象が変わりそうですね。
RIOSKE:変わると思います。本当に曲のバリエーションが広いから、ダンスチューンが好きな人、歌モノが好きな人っていろんな曲の好みにも対応しているんじゃないかな。泣きたい時はこれ、元気を出したいときにはこれって、1枚で完結しそう。
KAZ:「Butterfly」や「SLAPS」なんかはEDM系のアゲアゲな曲なので、筋トレをするときや、朝シャキッと歩きたい時に聴いてほしいですね。
RIOSKE:風を切って歩けます(笑)。
KAZ:「Butterfly」や「SLAPS」の主人公は自信がある魅力的な人物なので、自信が持ちたい時にその主人公になりきって聴くのもいいですよね。泣きたい時は「タイムマシン」と「Never Turn Around」ですね。
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