UKジャズ最重要イベントが日本初上陸、築地本願寺で＜TEMPLE OF SOUND＞開催

ロンドンの教会で行われているUKジャズ最重要イベント＜Church of Sound＞が、東京の代表的な寺のひとつ築地本願寺で＜Temple of Sound＞と名を改め日本初上陸を果たす。

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2023年9月22日(金)〜30日(土)まで築地本願寺のほか、東京・横浜・大阪の5会場で＜Church of Sound＞によって選び抜かれた新進気鋭のミュージシャンと日本のアーティストがコラボレーションを行う。


来日アーティストは、ケンドリック・ラマー「TheHillbillies」にもサンプリングされ話題となったスピリチュアル・ジャズの雄アラバスター・デプルーム。コメット・イズ・カミングの原型であり、ジャイルス・ピーターソンのサポートも受けるシンセ&ドラムユニットのサッカー96。Warp Recordsからデビューアルバムを発表したカリブ系ベルギー人の若き才能ナラ・シネフロ。ラッパー兼トラックメイカーの深谷玄周とフランスのエレクトロニカ・バンドM.ABEAT!のサミー・アブドを中心に、Sampha/WU-LUのドラマー、エマ・ジーン・サックレイのベーシスト、Levitation Orchestraのハープ奏者、Snapped Anklesのキーボーディストらシーンを牽引するバンドのメンバーたちを加えた注目の多国籍新世代バンド、ゴースト・イン・ザ・テープス。ジャズ〜レゲエ〜中東サイケロックまで幅広くプレイし、過去の来日公演の評価も高いDJのドナ・リーク)。Total Refreshment Centreの創設者であり、＜Church of Sound＞の共同主催者であるレックス・ブロンディンらが顔を揃える。

これに対して日本からは、KingGnuの常田大輝が率いるMillennium Paradeのボーカルも務めるermhoiによるバンド編成ermhoi with The Attention Pleaseが出演決定。バンドメンバーは現行の国内ジャズ界最重要人物の石若駿を筆頭に、Marty Holoubeck、小林うてな、Taikimenという実力派たち。さらに野外フェスティバルに引っ張りだこのラッパー兼ウッドベーシスト、NAGANSERVERを中心に、Suchmosの鍵盤奏者TAIHEI、SOIL&“PIMP“SESSIONSや沖野修也のKyoto Jazz Massiveなどにも参加する栗原健、Jackson、松浦千昇という名プレイヤーが名を連ねるコレクティブNAGANSERVER and DANCEMBLE。

DJには映画や舞台の音楽制作を数々手掛ける音楽家の石橋英子。東京とイギリスを拠点とするVDSの創設者Rintaro Sekizuka。＜Temple of Sound＞を共同主催するN.A.S.A.CreativeのFuzzy73。さらに＜Temple of Sound＞では、本イベントに参加するミュージシャンたちのフリージャムセッション&DJイベントの入場券、未発表楽曲&ライブ音源、サイン入りレコードなど豪華アイテムが手に入るクラウドファンディングを実施する（現在準備中）。

東ロンドンのSaint James The Great教会で月2回開催される＜Church of Sound＞は、ロンドンの音楽カルチャーシーンを牽引する重要な存在。現地ミュージシャンのコミュニティスペース「トータル・リフレッシュメント・センター」の創設者レックス・ブロディンがスペンサー・マーティンと共同主催するイベントで、近年注目される多くのバンドやDJらを排出してきた。その中には新世代UKジャズのキングとも称されるコメット・イズ・カミングやヌバイア・ガルシア、ユセフ・カマール、エマ・ジーン・サックレイ、ココロコらも含まれ、ときにはトニー・アレンなど伝説的なミュージシャンも出演している。過去にはDJイベントとしてドナ・リークらが出演するなど幅広い客層を巻き込んでひとつのカルチャーを形成してきたことで知られている。


そして＜Church of Sound＞のユニークな特徴は、会場中央にスピーカータワーを設置し、まわりにバンドが輪を作り、それを観客が囲むように音楽を堪能する、コミュニティ的な一体感が最重要視されていること。今回、築地本願寺の＜Temple of Sound＞ではそんな本国のコンセプトをそのままに、今UKで頭角を現し始めている旬のアーティストたちが、日本の新鋭ミュージシャンたちと熱い夜を演出する。


◆＜TEMPLE OF SOUND＞ オフィシャルサイト