【対談 #3】YUKKE(MUCC) × Ni～yaとRUKA(NIGHTMARE)が語る、＜悪夢69＞とリズム「V系が流行り廃りではなく文化になった」

■バッチバチの本気モードとキャッキャモード
■この2バンドはその切り替えがすごく上手

──今回のツーマンツアー＜悪夢69＞が、そのきっかけになったらいいですね。20年以上シーンを牽引し続けてきた2つのバンドが、初めて対バンで火花を散らすわけですから、シーンも沸き立つのでは？

YUKKE：そうなってほしいですね。夢烏(ムッカー／MUCCファンの呼称)もNIGHTMAREのファンの子も、対バン相手の名前はよく知ってるけどライヴは初めて観るって人も少なくないだろうし。そういう子たちにとって楽しみなツアーなんじゃないですか、このカードは。

──どんなツアーにしたいですか？

YUKKE：東名阪ツアーなので、次に向けてどんどん良くなるように転がって。終わる頃には“3本じゃ足りないね、また続きをやろう”ってみんなが思えるような、そんなツアーにしたいです。

Ni～ya：NIGHTMAREってワンマンばかりだったから、ぬるま湯につかってる状態だったんですよ。だから、たまには熱い湯に入ろうかという感じですね。ライヴは本気でぶつかって、終わったらいつも通り、みんなでキャッキャやりたいです。

YUKKE：やりたいね。ステージ上はバッチバチだと思うんですよ。その本気モードとキャッキャモードの切り替えがすごく上手なバンドだと思うんです、MUCCとNIGHTMAREは。NIGHTMAREってライヴはシリアスだけど、ふざけたMCとかはプロ並みだから。そのギャップが楽しみ。

RUKA：俺は今、一番怯えてますよ。余裕ないし、緊張するんですよ、俺。

YUKKE：え、そうなの？


RUKA：でもね、会場に来る人たちは、お互いに対バン相手の曲を1曲は聴いたことがあると思うんですよ。互いのファンが初めてその曲を生で聴いたときにどう思うのか、その評価は楽しみですね。

YUKKE：そうだね。存在も曲名も知ってるけどライヴを観るのは初めて、という子はたくさんいると思う。そういう子には、“MUCC、楽しいな”って1曲でも感じてもらいたいし、その子が今度はMUCCのワンマンに来てくれたら嬉しい。対バンって、そういうことだと思うから。

Ni～ya：MUCCとNIGHTMAREではお客さんのノリ方も違うんで、対バンだからこそ、お客さん同士もそういうところで刺激し合ってもらえたらいいですね。たとえば、“自分はNIGHTMAREしか興味はありません”という感じじゃなくて、MUCCの演奏もちゃんと聴いて、夢烏と一緒にライヴを楽しんでもらいたい。逆も然りで、夢烏にもNIGHTMAREのライヴをしっかり楽しんでほしい。それで最終的に、“どっちもいいバンドだよね。また今度ライヴに行こう”ってなるのが、俺が対バンをやる意味です。

RUKA：最後に、大前提として言っておきたいのは、あくまでも僕らは後輩なんで、ということで。夢烏のみなさんにはしっかりそこを認識していただいて、“後輩、意外といいな”という寛大な心で観てもらえたらと。ちょっとドラムが間違ったとしても（笑）。

YUKKE：ははははは。

Ni～ya：“まあ、後輩だしな”って（笑）。

YUKKE：俺ら自身もどう転がるか分からないのが、今回のツアーの面白いところですから、皆さんぜひいらしてください。

取材・文◎東條祥恵
撮影◎冨田味我(MUCC LIVE)／菅沼剛弘(NIGHTMARE LIVE)






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