【対談 #3】YUKKE(MUCC) × Ni~yaとRUKA(NIGHTMARE)が語る、<悪夢69>とリズム「V系が流行り廃りではなく文化になった」

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■このヴィジュアルシーンで
■最初にアップライト弾いてよかった(笑)


──新しい共通点が見つけられたところで(笑)、次はこの3人のプライベートでの交流について聞かせてください。YUKKEさんとNi~ya さんは先日の生配信番組でも、一緒にサッカーしたり、お花見に行ったり、銭湯に行ったりしてたことを話されてましたよね。

Ni~ya:銭湯に一緒に行ったのはSATOち(ex. MUCC / Dr)さんでした(笑)。

YUKKE:15年ぐらい前に逹瑯とか他のバンドマンと一緒にご飯を食べてたとき、「誰か呼ぼう」ってなって呼んだのがNi~ya君だったんだよね。プライベートで交流するようになったきっかけは、それじゃないかな。そのときに遊んだ感じがすごく自分の肌に合って。面白いしノリも合うから以降7~8年ぐらい、事あるごとにNi~ya君に声かけて遊んでたよね。それも多いときは週2~3回。

Ni~ya:遊んでましたね。

YUKKE:生配信番組のときに話したように、本当に飲みに行ったり、サッカーやったり、バーベキューしたり。

Ni~ya:花見したりとか、いろいろ遊んでましたね。

YUKKE:バンドマンらしくアクティヴにね。だから、さっき「人見知りする」ってNi~ya君は言ってたけど、本当にそうは思えなかったの。

Ni~ya:MUCCのみなさんは面白いし、優しい先輩方なので、一緒にいて楽しかったからですよ。


▲YUKKE (MUCC) with Upright Bass

──RUKAさんはこのような交流、ご存知でしたか?

RUKA:先日の生配信番組のときに初めて知りました。「YUKKE君は酔っ払うと面白い」という情報だけは、以前からよく聞いてましたけど。

YUKKE:昔はね(笑)。Ni~ya君以外にも、当時は柩君とも飲んだりしてましたね。

──プライベートで個々に交流がありながら、バンド同士としてイベント等で絡むことはあまりなかったんですよね。

RUKA:ツーマンとかはなかったですね。

YUKKE:大きいイベントでは何度かやってるんですけど、それもこの20年間で数えるぐらい。

RUKA:最初っていつですか?

Ni~ya:たぶん<SHOCK WAVE>ですね。新木場STUDIO COAST。

RUKA:俺、大宮ソニックシティの<BEAT SHUFFLE LIVE SIDE 2005>しか憶えてないんだよな。


▲Ni~ya (NIGHTMARE)

──YUKKEさんはNIGHTMAREの単独ライヴに行かれたことは?

YUKKE:一回は行ってる気がするな。

──おふたりはMUCCのライヴを観たことは?

RUKA:俺はイベントで一緒になったとき、楽屋のモニター越しに観たぐらいですね。

Ni~ya:俺は結構観に行ってます。

YUKKE:Ni~ya君は幕張メッセでやったMUCCの15周年記念ライヴにも来てくれて。終演後、新宿に場所を移してアフターパーティーを開いたんだけど、観に来てくれたたくさんのバンドマンが参加してくれて。そこにNi~ya君も来てくれたんですよね。

Ni~ya:そうだ! 思い出した。禁煙のときの。

YUKKE:俺はそのライヴに向けて2ヵ月間禁煙してたんですよ。そうしたら、アフターパーティー会場でNi~ya君とか後輩の子たちに「YUKKEさん、ライヴ終わったんだからもう吸ってもいいじゃないすか!」と言われ。「いや、2ヵ月頑張ったんだから」って拒否してたんですけど、のせられて吸っちゃったという。そこで再び吸い始めて今に至る感じです(笑)。


▲RUKA (NIGHTMARE)

──バンドのリズム隊として話をすることはありますか? せっかくなのでリズム隊目線でお互いのバンドの楽曲を分析してほしいのですが。

Ni~ya:SATOちさん在籍時代のMUCCの話をすると、そのときのリズム隊はずっしり重みのあるサウンドが印象的でしたね。SATOちさんのパワードラムと、YUKKEさんは5弦ベースを使われたりもするので、そのふたりが合わさるとNIGHTMAREにないヘヴィなパワー感があるなという印象です。

──同じベーシストとしてYUKKEさんのプレイについてはどう感じてますか?

Ni~ya:俺、YUKKEさんに感化されて5弦ベースを使い出したところもあって。さらに言うと、このジャンルでアップライトベースを使い始めたときは衝撃的でした。

YUKKE:ああ~、当時は周りに弾いてる人があまりいなかったからね。アルバム『極彩』の「25時の憂鬱」という曲からです。

Ni~ya:そう! ライヴで弾いてるのを観たときに“凄い!”と思って、俺も真似しましたから。

YUKKE:ははは! そうなんだ。

Ni~ya:昔、一緒に飯食ってるときにいろいろ聞いたんですよ、「アップライトって音色とかはどうなんすか?」って。そのときに「エレキベースとは違った面白さがあるよ」と言ってたので、すぐに楽器屋に行って。実際に触ってみたら“これはアリだな”と思って即買いました。NIGHTMAREでは「Siva」とか2曲ぐらいで弾いてますけど、なかなか出番はないです。



──そもそもYUKKEさんがアップライトを導入したのは?

YUKKE:きっかけは弟からのメールです。「こういうのを弾いたらカッコいいんじゃない?」って、アップライトベースを持ったモデルさんの写真が送られてきまして。それが、たまたまMUCCのレコーディング直前だったんですよ。で、いろいろ調べて試奏してみたら、“できるかもしれない”と。そう思って採り入れたんですけど、最初はすっごく難しくてね。それでもやったれ!と思って、買って3~4日でレコーディングしました。ずっと練習してたから指は豆だらになりましたけどね。

Ni~ya:左肩痛くならないですか?

YUKKE:痛くなる。エレキベースとはまったく違うフォームだから。右手首も腱鞘炎っぽくなるし。本当に大変だったけど、今のNi~ya君の話を聞いて“このシーンで最初に弾いてよかったー”と思いました。

──RUKAさんはMUCCの楽曲のリズムについて、どう分析してますか?

RUKA:MUCCの曲はすげぇ難しい。すべて難しい。俺、作曲中とかは、他の音楽をほとんど聴かないようにするんですよ。

YUKKE:どうして?

RUKA:他の音楽を聴くと、“なんでこんな曲ができるんだろう?”って心が折れちゃうから。で、この間、MUCCとの配信番組のために聴いたんですけど。まあ、心折れましたね、難しすぎて。

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