【インタビュー】SHARE LOCK HOMES、初のアニメタイアップ曲に込めた想い「しっかり届けていきたい」

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■MV撮影した場所に本物の忍者さんがいて
■忍術を指導してもらいました


──では、ここからは自分が担当した歌詞についてそれぞれ解説をお願いします。

RYO:僕はサビで、ここのメロディーも僕が作ったんですよ。疾走感は残しつつキャッチーさを意識して。歌詞に関しては、英語だけどカタカナでいっちゃう。例えばニンジャラのジャラを《Jah love》とか、シノビを《She know》とか。

──1つ質問なんですが、子供たちの歌だからこそ、強いヒーロー像を打ち出すのかと思いきや。このヒーローがいるのはなんで夢の中だけにしたんですか?

SHIRAHAN、KARASU:たしかに!

RYO:……。

YUMA:大丈夫、取り調べじゃないから。アニメのニンジャがいる世界は、現実とは違って非現実的なところだからじゃないの?

RYO:まあ、そんな感じ。みんなさ、質問は俺が書いたもの最初に見せたときに言ってよぉ。

──ちなみにそんなRYOさんの子供の頃のヒーローは?

▲RYO

RYO:俺は『ドラゴンボール』の悟空でした。

──では、次にKARASUさん。

KARASU:僕はマイケル・ジャクソンがヒーローでした。

──そっちじゃなくて、歌詞の解説ね。

KARASU:僕は“受け継いだ意思〜”からのラップパートなんですが。『ニンジャラ』は日本に隕石が落ちて、それでシノビになった人が海外に行って、日本の意思を継いだまま海外で忍者になるというものなので、そこを冒頭でまず歌いました。後半はゲームの中に出てくるワードと海外の人に刺さりやすいワードを羅列していって。その間にある《一富士二鷹三鴉》だけは遊ばせてもらいました。

YUMA:調子に乗ってね(笑)。

KARASU:“これしかねぇ”と思って。こここだけ酔っ払ってるときに書いたんですけど。いろんな人が“いいね”って言ってくれたんで、次からは酔っ払いながら歌詞作ろうと思います(笑)。

──YUMAさんは?

YUMA:俺は《ジャンケンのラリー》の音がダークになってるところからですね。ゲームは7人ぐらいでやるバトルロワイヤル系だから、常にいろんなところでタイマンをしてるゲームなんですね。だけど、シノビなんでシノんでいるところをワザと狙って漁夫っていくヤツらがいて。そいつらは嫌われ者なんですね。卑怯だから。そいつらの攻め方を書いてます。

──ゲーム視点で?

YUMA:そう。俺は完全にゲーム視点です。なので《ソウサイ》はゲームにしか出てこないんだけど。それは、ジャンケンシステムで、アイコであってもそれを相殺して倒せる卑怯なやり方があるんで、そのことを言ってて。《ウツセミ》というのは物に化ける技で。ゲームのフィールド上にあるものに化けて待ってて、誰かが通り過ぎたら背後から刺すというのがあって。ほんと、やり方が卑怯なんですよ。音がダークなんでね、ゲームの中でもそういうずる賢い奴のほうを書きました。声もね、俺は砂食ったような声だし。

──そんなことないですから。でも、こういうマニアックな歌詞はゲームをやってる人には。

YUMA:刺さると思います。テレビサイズだとここは入らないのでいいかなと。

──では、SHIRAHANさん。

SHIRAHAN:僕はいま出た以外のところをやらせてもらってる感じです。『ニンジャラ』の世界観が分かる感じで書いたので、説明っぽくなってると思うんですよ。それでも、口触りがいい言葉をはめ込めたかなとは思ってますね。でも《臨・兵・闘・者・皆・陳・列・在・前》なんてところは、ここでしか歌うことないだろうなと思って入れました。俺らが持ってる“ニンジャ枠”はすべてこの曲につぎ込んだ感じですね。

YUMA:だから(ニンジャ枠は)、もうやりません(笑)。

──いや。それはやろうよ。

SHIRAHAN:やりたいなぁ〜。じゃあ、そこはうま〜いこといい感じで書いといて下さい。

──“SLH、ニンジャ枠まだあります”ってシノびながら書いておききますね(笑)。「天晴れ!エクストリーム忍者」というタイトルは誰がつけたんですか?

YUMA:みんなでいろんな単語を出してたんですよ。そこに天晴れも、エクストリームも、他にも色々単語が出てて。僕らがレコーディングで何かがおかしくなってるときに、SHIRAHANがくっつけていったのがこれで。全員が賛同したのがこれだったんです。なんか、気持ちよかったんですよ。

KARASU:あまりにもパンチが強くて、ビタッときたんですよね。

YUMA:で、これにしようって。

──ジャケットで忍者コスを披露したところも天晴れでした。衣装は作ったんですか?

RYO:Amazonで買いました。

YUMA:武器は忍者グッズ屋で買いました。

──そんな専門ショップが?

YUMA:あるんですよ。

SHIRAHAN:そこで買ったものですけど、僕たちが持つと本物に見えるんですよ。僕たち忍者の末裔でね、じつは……。

──えーっと、忍者コスは誰がやろうと言い出したんですか?

SHIRAHAN:MVを撮りたいねというところから、だったら忍者になる機会もないから着ようと。

RYO:これ、結構着るのが難しいんですよ。

YUMA:めっちゃパーツが多くて。

──忍者の色分けは?

YUMA:担当カラーです。

KARASU:僕は黒なんですけど、黒やったらあまりにも普通すぎるから。

RYO:敵役っぽい感じもするなっていうので。

KARASU:白にしました。

YUMA:もう担当カラーは白でいいです。サイリウムも黒がないんで、白にして下さい。

KARASU:いや。黒です、俺は絶対に。

──今日の撮影も忍者の衣装、着てきて欲しかったな。

YUMA:本当は着てますから。これはシノビの姿。

▲「天晴れ!エクストリーム忍者」ジャケット

──さすが。MVはどんなものになりそうですか?

RYO:忍者になってます。今回撮影チームも昔から一緒にやってる人たちで、僕らの「踊ってみた」を撮ってくれてるチームなんですね。監督も、もう10年以上付き合ってる人で。

YUMA:ルームシェアを一緒にしてたヤツなんですよ。

──SHARE LOCK HOMESなメンバーが他にもいたんですね。

YUMA:そう。

RYO:そんな昔からの仲良しチームでMVを作ったんで、いつもとは違った仕上がりになるんじゃないかなと。仕上がりが楽しみです。

──忍者コスで踊ってるんですか?

KARASU:踊ってるのはちょこっとだけで、あとは忍術を使ってます。手裏剣投げたり。

RYO:MV撮影した場所に本物の忍者さんがいて。いろいろ教わったんですよ。

YUMA:忍者の忍術を指導してもらいました。

──今回のダンスのポイントは?

KARASU:これからちゃんとした振りは作るんですけど。カッコよくなりすぎず、子供たちも真似して踊ってもらえるようなコミカルなものができたらいいなと思って制作中です。

──初のアニソンタイアップ。売れるといいですね。

SHIRAHAN :もうそういう結果を考えるのはやめました。僕らは精一杯この曲で頑張るんで、そのあとは願うのみです。

RYO:その結果、中国のほうでヒットするかも。

──南米とかでもね。

SHIRAHAN:そうしたら忍術で走っていきます。

KARASU:そこは飛行機使えや!

YUMA:ダメ。俺パスポート期限切れだから走っていくしかないな。

KARASU:都庁行ってとったらええやん。都庁に走ってくれ。

──とりあえずアニメがオンエアになって。子供たちにこの曲がどう届くのかも楽しみです。

YUMA:親戚の子とかに聞いてみよう。「どうやった、おいちゃんの曲は」って。

──おいちゃんって(笑)。

YUMA:立派なおいちゃんですよ。友達の子供は小学生ぐらいですから。僕らが右往左往している間に家庭をしっかりと築いて子育てをしてますから。

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